大きな世界の小さな部屋

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夏のTF祭り第七弾

2007年09月06日 10時24分08秒 | ムービーTF
次にご紹介するのは、この“ボーンクラッシャー”です。


異様に長い腕、ハンチバック姿勢の角ばった体、クロー状の爪先、その中央のタイヤ、背中のサブアーム…最も個性的なデザインのディセプティコンなんじゃないでしょうか?
でも映画本編では、他の類に洩れずスリム体型でした。ただこんなナリなので、安定性はいま一つ。その名前が災いし、映画が公開前から略して“ボンクラ”と呼ばれている
可哀想な奴です。ちなみにボーンクラッシャーという名前は旧作にも使われていて、そっちではブルドーザーに変形するTFでした。


ご尊顔拝見。一言で言うと“皺くちゃの梟”と言った無骨なお顔。
でもバリケードやブラックアウトに比べたら、かなり普通レベルの顔つきと言えるでしょう。

劇中では目的地に向かうサム&オートボット一向の目の前に現れ、足のタイヤでハイウェイ
をスケートの様にローラーダッシュして高速移動しバスを体当たりで破壊、司令官に一騎討ち
を挑み敗退していました…はっきり言って「出てきた⇒戦った⇒やられた」だけの出番だった
ので、スコルポノックに匹敵するくらいに扱いの悪いヒト。その時の台詞も変形時に上げた
「グオオオオオ!」って感じの唸り声しか無かったし、さらにあちこちで“本当にボンクラだった”
とか言われる始末…しかし、その戦いをたまたま近くの子供が目撃し「かっこいい~~~!」
と喜んでいたのがせめてもの救いか。そんな彼ですから、どんな性格なのか劇中では一切
描写されませんでした、しかし小説では彼が“古風で短気な親父軍人”である事が明らか
になりました。そして司令官とタイマン勝負をし、こちらでは結構善戦していました。


ボーンクラッシャー最大の特徴と言えば、やはりその腕ですね。
迫力満点なんですが、残念な事に肘関節は固定なのであんまりポーズ付けは出来ません。でも変形ギミックの副産物
である二重の肩関節を上手く使えば、御覧の通り力強いポージングはある程度は可能です。


実は両腕は折り畳み式になっていて、延ばせば更に長い腕にする事が出来ます。
このギミックを使い肘の動きを表現する事も可能ですが、ボーンクラッシャーのパワフルさが薄れてしまうので、個人的にはこのギミックあんまり好きではありません。


背中のサブアームは、お約束通り前面への展開が可能&レバー操作による開閉ギミックが備わっています。


そして両側のクローを合わせ、必殺のスピニングブレードが炸裂!
スピニングと言うからには設定上は回転するんでしょうけど、残念ながらそこまではやりません。
劇中&小説ではこの武器、尻尾の様にフレキシブルに使っていましたけどなんかイメージが違う…。


ボーンクラッシャー最大の特徴その2、それは足!
クロー状の爪先の中央にタイヤがあるってのは珍しいですね、そしてこのタイヤのお陰で鈍重な体型でありながら陸上に
限り高速移動が可能と、本当にボーンクラッシャーは面白いスペックを備えていますよ。ただ安定性に難有りですが。


ビークルモードは、フォースプロテクション社製の地雷除去車“バッファロー”。
地雷除去車なんて初めて知りましたよ私は、ちなみに実物は大型バスくらいの大きさがあるらしいです。バリケード
の時とかにも言ってますけど、あの異形の姿がこれほど纏まった形のビークルになっちゃうのは本当に感動的です。
しかし、何で地雷除去車なんてスキャンしたんだボーンクラッシャー。


アームは複数の関節から成っているので自在に可動、劇中よろしくサイズの合う車(マイクロン推奨)を掬い上げては
ポイポイ放り投げる事も可能です。多分、この要領で地雷を掘り出すんでしょうねこの車。


変形シークエンスはこんな感じです。まずあちこちのストッパーを外し、それから車体中央を2分割し…。


そこからひっくり返して各部をロボットモードへと変形させます。上の画像から左の画像への変形工程は基本的にひっくり返しただけなんですが、その時点でかなりロボットモードへの形
に近づいているのがお分かりでしょうか?基本はガワ変形なんですが、ガワが極力目立たない様に絶妙に配置されているのはお見事。ガワ変形は大幅に姿が変わるのが特徴ですが、
ガワの処理を上手くしないと変形後にガワが目立ちすぎて邪魔極まりないと、惨憺たる有様になるのが弱点です(例 初期ビーストウォーズやアビスガンダム)。しかしこのボーンクラッ
シャー、TFのこれまでのガワ変形キャラのノウハウが上手く活かされ、ガワ変形もここまで進化したかぁと感動しました。尚、バリケードよろしくオートモーフはありません。


じっとしてろ、子虫め!そうすりゃ、目に物を見せてくれるわッ!

総評としては、ガワ変形だけに変形手順がガチガチに決まっているので少々変形させにくい事を除けば、
このサイズの製品ではベスト5に入る出来だと思います。本当、複雑なギミックこそありませんがシンプル
ながらも意表を突く変形で、少々クセは強いですが“変形”という要素を心から楽しめる逸品だと思います。


次にご紹介するのは、ムービーTFで出番の少なさはボーンクラッシャーに匹敵する“ブロウル”。
全身に装備された火器、そして無骨な重装甲に身を固めています。こんななりですが可動は良好で、あちこちよく動きます。ただ太めキャラの宿命で、
せっかくの可動部も干渉しやすく派手なポーズは取りにくいですね。


ご尊顔拝見、声優の塩谷浩三の声が似合いそうな面構え。ムービーTFは有機的な機械というのがデザインコンセプトですが、
ボーンクラッシャー共々ブロウルは普通のロボット的な面構えですね。両肩のキャタピラがかっこいいです。
劇中では後半のみの登場で、製品名こそブロウルですが名称が変更され“デバステーター”となっていました。都心部に現れ
オートボット複数とレノックス大尉を始めとした米軍部隊相手にたった一人で対等に渡り合いますが、最終的にはバンブルビーに
胸部内のスパークを打ち抜かれて戦死、それによりTFの弱点がスパークであると視聴者&人間に教える事となりました。
ちなみにボーンクラッシャーとは戦友同士で仲が良かったらしいです、台詞の少なさは彼に合わせたのでしょうか?
そして前日譚には、何故かこいつだけ登場しませんでした。


ブロウル最大の弱点は、画像の肩ジョイントの接続に欠陥がある事。このジョイントを介して接続される訳ですが、この凹凸の角度が合っていない為に
ちっとも接続できません。対処法としては、凸ジョイントが凹ジョイントに対して若干傾いているので、それに合わせて削り落すと良いでしょう。
もし削りすぎたら、今度は凹ジョイント内にボンドでも入れて凹ジョイントの形状を凸ジョイントに合わせておきましょう。


武器は右手の主砲、左手のクローです。よく見ると、クローの中央には小型のガトリング砲があります。この部分は変形時には隠れてしまうので、ロボットモード専用の武器となります。どうやら地球に来て、
地球式の武器を学び模倣したみたいですね。


そして背中には副砲、両側に四連機関砲が二門。
機関砲は根元から二重のボールジョイントによる接続なので、自在に可動しポージングの表情を付けてくれます。


ビークルモードはM1エイブラムス。戦車とくるとやっぱり地味ですね、まぁエイブラムスは主砲と副砲と機関砲、
そして車体前面に土除けがあるので普通の戦車に比べればかなり派手な方なんですが。


主砲は勿論360度回転可動しますが、機関砲ともども副砲も独立可動するのでこちらもポージングに一役買ってくれます。
それにしても…。


やっぱり戦車ですから、砲口のミサイルは外した方がずーっとサマになりますね。


ちなみに腕は、変形時には砲塔に収納されます…御覧の通りギチギチなのでムリヤリ押し込むと言った感じですけど。


では変形シークエンス、戦車キャラと来ると殆どが比較的地味な変形となりやすいですが、ブロウルの場合は御覧の通り
あちこちが展開し、戦車キャラにしては比較的複雑な変形をします。


オートモーフギミックは、車体全面を90度折り曲げるとそれに連動しキャタピラと頭部が90度起き上がります。


今度は斜め横から見てみましょう、車体前面の角度が変わるのと同時に頭部とキャタピラが起き上がるのがお分かり頂けるでしょう。私が購入したものはキャタピラが片方起き上がらなかったので、自力で修理すべく一度分解したのですが、実はこのギミック凄く単純な構造から成っていて驚きました。


ワシに楯突くたぁ生意気なッッッ!!!

総評としては、これまでの戦車TFの中では抜群に良い出来だと思います。可動部も多いし武器も豊富だし、さらに
それぞれの武器も可動するので表情付けが楽しいし。
ただ、やっぱり肩ジョイントの欠陥が惜しいですね…それさえ無ければ強くお勧めしたんですが。


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