大きな世界の小さな部屋

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リベンジの時は来た!その2

2009年08月26日 07時19分27秒 | ムービーTF リベンジ

では今回のムービーTFレビュー、言うまでもなくリーダークラスのメガトロンさま。
今回のメガトロンさまは前作ラストでオールスパークを胸部に押し込められた事で絶命、そのまま海底に投棄された後にディセプティコン軍医
“ザ・ドクター”にリペアされ蘇った姿となっています。まぁ、実際にはリペアを開始する以前からこの姿に変化してましたけどね…海底で横た
わっているリペア前のメガトロン様、明らかに“以前の姿には無かった脚部キャタピラが映ってました”から。前作ラストでやられた損傷がまだ
完全に癒えておらず、左腕だけは不完全な状態という設定ですが、その反対に右腕は随分とゴツくなっています。それにしても、両腕はとも
かく随分と纏まったプロポーションですねぇ。でも踵が独特な形状をしているせいで、立たせるだけでも苦労します。


ご尊顔拝見…旧作版では口は閉じていましたが、今回は口がしっかり空いた造形になっています。よく見ると、歯の
一本一本が細かく造形されてますね。
劇中では、上記の通り海底で蘇ったメガトロン様はそのまま月の前線基地に帰還、自分を見捨てたスタースクリーム
を折檻しつつも師匠に当たるザ・フォールンの命を受け、再び地球に舞い戻ってきました。狙いは原初トランスフォーマ
ー達の遺産“マトリクス”、それを使い太陽を破壊し、莫大なエネルギーを得ようとしていたのです。ムービーTFの世界
観では、メガトロン様はディセプティコンリーダーではありますが指導者では無く、真の支配者はディセプティコン創設者
ザ・フォールン…旧作ファンとしては中間管理職のメガトロンさまなんて見たくなかったです。
そう言えば、上映前の一時期に“本作には登場しない”なんてデマも流れましたっけ…。


確かにプロポーションも造形も優れています、しかし可動が駄目のダメダメで、下半身はともかく上半身は絶望的に動きません。
首はほんの少し左右に曲がるだけだし、派手な右腕はロール軸どころか肘すら無い始末。左腕はそこそこ動くのですが、元々が小さい
のでどんなポーズ取らせてもイマイチ地味。開発者インタビューの中では“原油高のせいで色々とオミットしなきゃならないことが多くて
苦労した、不満があったらそれは原油高のせいと思ってくれ”とありましたけど、司令官はともかくこのメガトロンさまの場合はその言い
訳が通らない位に融通が利きません。


旧作版と比較…司令官ほどではありませんが、プロポーションの改善がはっきり分かります。翼の有無はもちろん、旧作版は頭が大きく肩が低い、腕が長くて
左右対称で足が短いですね。


ではここで、リーダークラスメガトロンさまとブリスターパック入りアクションフィギュア“ロボットレプリカ”シリーズのメガトロンさまと比較してみましょう。
このシリーズは非変型でCGモデル準拠の造形が特徴ですが、流石に再現度では後者には敵わないのは当然としても、大問題なのが右腕!全く違う形状に
なっているのです…そりゃ造形の完成度では前者の方が勝ってますが、せめて似せる努力くらいしようよ…。


では、その右腕を見てみましょう。もちろんフュージョンキャノンですが、ギミックはスプリングでミサイル発射となっています。
しかし先ほど書いたように、肘もロール軸も無いので動くのは肩だけ、実質肩から砲台がそのまま生えている様なものなので、
融通の利かないことと言ったら。しかも顔はほんの少し左右に動く程度なので、真正面+斜め方向への発射姿勢しか取れない
のは本当に致命的。一応、角度によっては発射音が鳴るサウンドギミックがありますけどね。


しかし他にもギミックがあり、後部を展開させるとご覧の通り斧の様な形状になります。これは斧じゃ無くてクローだと思っていますが…?


さらに黒いスイッチを押すと、自動でブレードが展開します。この画像ではロボットレプリカの右腕と近い形状に見えますが、実際は“真中が
細長く出っ張ったウチワ”みたいな形なので、全く似ていません。だから似せる努力くらいしようよ…。


今度はメックアライブのご紹介。左画像中央の金色のスイッチ、これを下にスライドさせると胸部内のギア&胸部装甲、そして頭を左右に振り目と口の中、そして
胸内部を発光させながら“I am megatron!”と絶叫します。また自己紹介ですかぁ?と思いましたけど、考えてみりゃ前作で氷漬け状態から覚醒する時に“俺様は
メガトロンだ!”と首を振りながら叫んでいたので、多分それへのオマージュでしょう。その頃のメガトロンさまはセクター7で“NBE-1”と言うコードネームで呼ばれ
ていました、復活した時に“勝手に変な名前を付けるな!”と言う意味でそう言ったのでしょう。きっと。話をギミックに戻しますが、胸部装甲は左右で独立しカシャ
カシャ動くからまだ分かりやすいのですが、胸部内のギアは横では無く縦に並んでいるので、実際に見てみると期待していたよりもその動きが地味でイマイチ面
白くありません。司令官のものより“メックアライブ”と言うコンセプト、それが伝わりやすいギミックではあるんですけどねぇ…。それと、もう一個くらいサウンドが
欲しかった。


上画像では発光箇所が分かりにくいので、少し暗くして撮影してみました…コワッ!


続いてはビークルモードのご紹介、前作はエイリアンジェットとなっていましたが、今回はエイリアンタンクだそうです。
どう見てもメタルスラッグです。本当にありがとうございました。左右のキャタピラが迫力満点ですが、相変わらず顔を
隠すつもりは毛頭無いようです。しかし…ビークルモードも造形は素晴らしいですね。


砲塔はご覧の通り旋回可能で、この状態でも角度によっては発射サウンドが鳴ります。


後ろから見ると、そこにはロボットモードのバックパックが。ブースターの意匠でしょうか?本編では戦車のくせに
平気な顔して宇宙空間を飛行していましたが、それに少しでも説得力を持たせようという意図かと思われます。
だったらエイリアンジェットのままでいいじゃん、または収納式の翼を付けるとか。


変型シークエンス。砲塔を根元から真横に傾けそれと同時に左腕を引き出し、キャタピラを変形させ上半身を持ち上げます。この時は股関節から90度回転
させる形で行うのですが、それに連動していつもの“グゴゲギギ”な変型音が鳴ります。そして、首を変形させ正面に向けるのを忘れずに。


そしてそのまま足を変形させ直立させ、変型は完了です。司令官の変型は細かい部分でやったら複雑でしたが、メガトロンさまの方は変型そのものは
意外にシンプルです。


ではミクロマンを使って比較…このサイズでこれだけシンプルな変型をするTFって現代では非常に珍しいのではないでしょうか?


よくも俺を置き去りにしてくれたな、スタースクリームッ!

総評としては…見た目はいいんだ、見た目は。しかし中身が伴っておらず、細かい部分で遊びにくかった司令官と違い、メガトロンさまはもっと根本的な部分で遊び
にくいです。原油高原油高と言い訳していましたが、司令官の欠点を抜きに考えてもメガトロンさまは基本構造の部分から問題があるとしか。例えば胸部メックアラ
イブ、内部ギアの動きをもっと分かりやすくする方法は他にもあったはずだし、右腕の形状をもっとCGモデルに近づける事だって出来た筈です。造形だけは素晴らし
い、でもそれだけ。旧作メガトロンさまが武器ギミックやオートモーフ等とギミックの宝庫だっただけに、こちらのメガトロンさまはなんとも残念な仕上がりでした。
あんまり原油高を言い訳にしないでください。


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