コンビニエンスストア「サークルKサンクス」のエリアFC(地域運営会社)、南九州サンクス(鹿児島市)が鹿児島・熊本両県の全112店を「ローソン」 http://www.lawson.co.jp/index.html にくら替えする方針を固めた。南九州サンクスには地元企業の南国殖産のほか、サークルKサンクスが19%を出資している。 なお,ローソンは,鹿児島県に2013年1月現在で114店舗を出店している。
◆ローソンの差別化戦略 “ネット通販”
ネット通販などEC分野で,セブンーイレブンやファミリーマートに先んじたいローソンは,NTTドコモ子会社で生鮮食品通販の「らでいつしゆぼーや」http://www.radishbo-ya.co.jp/index.html に出資。ドコモがスマホ向けポータルサイト「dマーケット」で始めるネット通販「dショッピング」で有機・低農薬野菜を取り扱う。また、ヤフーと組んで食材宅配サービス・「スマートキッチン」 http://www.smartkitchen.co.jp/ を1月にスタート。国内最大級の2万3000品目の品揃えで“忙しいママ・忙しいママを応援する”とのキャッチフレーズを打ち出している。これが消費者の支持を得られればコンビニ系ネット通販分野では,首位の座を得る可能性もある。
◆サークルKサンクスは,チェーン存続の正念場
千葉,富山,香川、徳島と櫛の歯が抜けるように加盟社が離反するサークルKサンクス。この地すべり的な店舗数減少は,なんとしても食い止めなければと,ユニーの完全子会社化でPBの共同開発や商品仕入れの一本化といった体制強化に傾注するとともに,100億円のコスト削減にも乗り出している。
現在,全国で約6300店を展開するサークルKサンクス(単体)の1店舗あたりの平均1日売上高(12年度実績)は46万7千円。60万~50万円台のセブンイレブンやローソン、ファミリーマートとの差は埋まらず,チェーン離脱の主因ともなっている。
◆近未来-”ローソン,ファミリマート,サークルKサンクス(およびユニー)は経営統合か?
三菱商事と近いローソン、ミニストップ(イオン系列)、スリーエフ、ココストアは,穏やかな連合を形成している。時折,伊藤忠商事系のファミリーマート、サークルKサンクス(およびユニー)の経営統合のウワサも出る。いまの所は,推測の域を出ない。
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