母逝く － ９３歳と長命を全う

▼平均寿命　日本人女性８６．４４歳、２５年連続世界一　男性は５位転落
　
　厚生労働省調べによると，2009（平成21）年の日本人の平均寿命が男性79.59歳、女性
86.44歳と，ともに4年連続で過去最高を更新した。「肺炎や心臓病による死者の減少が寄与
した」（同省）という。海外と比べると、女性は25年連続の世界一だが、男性は前年の4位
から5位に順位を下げた。

　65歳まで生存する確率は男性で86.7％、女性で93.6％。90歳までは男性22.2％、女性
46.4％だった。

◆
　母は１９１６（大正６）年１０月生まれ。 この時代に生まれた有名人としては，翌年の
１９１７生まれの元プロ野球選手の澤村榮治，女優の山田五十鈴，轟夕起子さんらがおられ
る。
　この時代の歴史上の出来事としては，大正3年（1914年）には第一次世界大戦が勃発し，
大正7年（1918年）に戦争が終結している。

　母は，９３歳まで生きたので女性の平均寿命８６．４４歳を遙かに上回り，長生きした。
５月，病院に入院するまで，寝込むことなく日常生活をおくれた強靱な体力に子供として
あやかりたいものだ。

　母の実家は，埼玉・川越の元家老だったという。父親（私のにとっての御祖父様）は，粋
な人で，若い頃は，菊池寛さんと競馬場でたびたび席を隣にしたしたという競馬好きであっ
たと，よく寝物語に聞かされた。
　子供の頃（昭和３０年代），母の実家に遊びに入ったが当時としてはめずらしい水洗トイ
レであったことを，いまも覚えている。
　母の実家のお墓は，菩提寺の墓地の中央部にあり，その荘厳さから，家老職でも相当の重
職にあったのであろうと想像される。
　そんな士族の娘が，平民の父の元に嫁いだいきさつは，ついぞ，聞きそびれてしまった。

　明日は，お盆には少々早いが，お墓参りに行こうと思う。

▼バックナンバー

母　逝く　－　平穏死について考える
・母逝く　－　９３歳と長命を全う
・母逝く　　行年－享年
・母逝く　　葬儀－その４
・母逝く　－葬儀その２　　

・母逝く　－葬儀その1　
・母逝く　－認知症　－６－　　胃ろう処置－２　
・母逝く　－認知症　－５－　　胃ろう処置－１　
・母逝く　－認知症　－４－　　経済的な負担－その４
・母逝く　－認知症　－３－　　経済的な負担－その２
・母逝く　－認知症－２－　　経済的な負担－その１
・母逝く　－認知症　－１－　


　

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