会社更生法の適用を申請して経営破綻(はたん)したバイオ関連企業,林原(岡山市 http://www.hayashibara.co.jp/business.php)と管財人は2011年12月31日,東京地裁から更生計画の認可決定を受けたと発表した。すべての債権者が,更生計画案に同意したという。今後,スポンサーに決まった化学製品商社,長瀬産業(大阪市http://www.nagase.co.jp/)の100%子会社となり事業を継続する。
更生計画では,グループ4社のうち太陽殖産を除く,林原,林原商事,林原生物化学研究所の3社を合併し,新体制でバイオ分野などの中核事業に取り組む。林原が長年手掛けてきたメセナ(社会貢献活動)のうち,林原美術館と林原自然科学博物館,類人猿研究センターについては,合併後の林原が支援を継続する。
長瀬産業が出融資する700億円と,イオンモール(千葉市)に約200億円で売却するJR岡山駅南所有地をはじめとした不動産の処分,保有していた中国銀行株の売却などで,約1300億円の弁済原資を確保。負債総額約1400億円に対し,弁済率は92%以上となる見込み。認可確定を受け,3月末までに支払う。
*経営破綻の経緯
'84年から金融機関に虚偽の決算報告をするなどの不正経理を開始した林原。実際は債務超過状態だったにもかかわらず200億円以上の架空売り上げを計上,〝健全経営〟を装って金融機関からこれまでに1000億円以上の融資を受けていた。
*長瀬産業 http://www.nagase.co.jp/
長瀬産業は,1832年創業の老舗企業。合成樹脂や化成品,電子材料を柱とする化学品商社最大手である。今年度の業績見込みは,売上高260億円,営業利益53億円。
江戸時代末期の天保3年(1832)6月18日,27歳の初代長瀬伝兵衛は,京都・西陣で紅花や布海苔,澱粉を扱う「鱗形屋」を創業した。
【関連情報】
⇒⇒プレスリリース 更生計画認可決定のお知らせ http://www.hayashibara.co.jp/press.php?id=368
⇒⇒長瀬産業・更生会社株式会社林原等の更生計画案提出について
http://www.nagase.co.jp/news/2011/11/18-notice-1197/
▼関連ブログ
・林原再建に向けて前進 -JR岡山駅南土地の売却先決定
http://blog.goo.ne.jp/rk_kobayashi/e/1654306b8f8847a8f1a1363f5b53d704
・「トレハロース」の林原支援-長瀬産業がスポンサー契約
・「仕事学のすすめ」 林原 6 ー 今はむなしい・社長の言
・「仕事学のすすめ」 林原 5 ー 今はむなしい・社長の言
・「仕事学のすすめ」今はむなしい4 社長の言
・NHK 林原番組お蔵入り3-司会・勝間和代氏のコメント
・NHK 「仕事学のすすめ」2月放送予定の林原・2-無理な開発投資で破綻
・NHK 「仕事学のすすめ」2月放送予定の林原・1-経営行き詰まる
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