徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで6年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

晴れときどきもぐら叩きーがん患者、日帰り治療の巻ー

2016-12-28 22:24:12 | 私のデフォルト
暮れも押し詰まったこの日。
私は抗がん剤の日帰り治療日だった。
2時からの診察予約。
血液検査があるし、尿検査があるから、
その1時間前には病院につかなくてはならない。

家を11時半に出て、病院には約50分後の12時20分到着。
この時点で、血液検査をした人の数は414人。
いつもより多い。

検査を済ませ、次なる仕事は昼食を取ること。
病院での昼食パターンは、
①持っていったお弁当を食べる
②院内のコンビニでコンビニ弁当を調達する
③院内のレストランで、ゆっくり食べるの3パターン。

この日は混み具合から長丁場が予想されたので、
③を選ぶ。ちょっぴり優雅にいこう!という結論。

私はがん患者と命名されてから、6年4か月。
ステージⅢ-C。
幸い手術ができ、その後マーカー値も下がり、
1年間の休職の後、職場復帰した。
その後は同僚に助けられながら、
66歳になった今も、まだ継続中。

この間、3回モグラが顔を出したので
現在はその3回目のモグラ叩きということになる。

前回までは3週間に1回のペースを
6回続けるというやり方だった。
けれど、今回からは基本週1回を
のんびりゆらゆらやろうということに。
それに加えて3週間に1回別の薬を入れる。
アバスチンという薬だ。
新たに、高血圧や、出血という
大きな副作用が出る可能性がある。
しかし3回を終えた現在今のところはそれはなし。

今回の抗がん剤は以前にも使った
パクリタキセルという薬。
これは末梢神経に来るので、
手足先にしびれやピリピリ感がくる。
それに脱毛も避けられない。

幸いウィッグは2つも用意してあるから大丈夫。
加えて今は冬。帽子の代わりで温かい。
これが夏だと大地獄。朝びっしょりでたまらない。
まあ、それはまたその時に考えることにして、
今は、ウィッグの温かさに救われている。

今回はしばらく続けるので、
いつまでという区切りがない。

さすがの能天気の私も、
これにはいささかへこんだが・・・
副作用の強烈さは、
3週間に一度ドカーンとやる時の方が強烈。
2日後くらいからきて、数日で山は越える、
というパターン。

でも今回は点滴の次の日から
仕事に行かれるし、休む必要もない。
ただ夜は眠くなるので、夜の飲み会等は諦めた。
それくらいで、小さな副作用はコントロールできている。

ところで
「晴れときどきもぐら叩き」というフレーズは、
児童書の作家・画家である矢玉四郎さんの
「はれときどきぶた」からいただいた。

矢玉四郎さんのこの作品は1980年生まれ。
かれこれ36年前。
私もこの本は子どもたちと読んだ。
そして劇団プークの人形劇場でそれを観た。

今度はこれを小1の孫、
ウルトラマン1号とこのシリーズを読んでいる。
何回も何回も、繰り返し、繰り返し。
子どもたちの本音をそのままでいいんだよと
そんなメッセージが送られるのが、矢玉作品だ。
以前もブログで少し触れたが、
矢玉さんのエッセイ集「心のきれはし」の副題である
「教育されちまった悲しみに魂が泣いている」。
これをユーモアをもって救っているのが
その作品群だ。
今回、タイトルを考えたら、
矢玉さんの代表作のパクリがパッと浮かんだ。

閑話休題。

診察予約時間は午後2時だったが、
呼ばれたのは3時15分。混んでいるんだ。
血液検査の結果は、点滴OK。
全く、毎週きちんきちんとできてしまうなんて・・・、
ちょっとは休みたいわよとつぶやく私。
既に効果はあり、腫瘍マーカーも平常域に戻っている。

抗がん剤はご存知のように、強い薬。
薬=毒薬でもある。
だから副作用を恐れて、拒否される方もいるわけだ。

私の決断は、バランスを取ってやっていこうというもの。

がん患者は一人として同じ条件の人はいない。
個性と同じだ。
同じ病名でもステージが同じでも、
みんな違う。
それは、なってみて分かったことだ。

だから自分で考えて、
決断しなければならないことも多い。
究極の自己責任と言おうか・・・。

さて、OKが分かってからが、これまた長い道のり。
点滴室は40人分以上のリクライニング椅子が用意されている。
今日は198人が点滴を受ける。
暮れは多いという。
つまり2時間半待ちということになる。
予約は2時に入れていただいているので、
早くても呼ばれるのは4時半だ。

あと1時間半弱。
さて何で時間をつぶすか・・・。
仕事のある時は、コーヒーを飲みながら、
学生の授業後の感想文を読んだり、
本を読んだりしていた。

けれどやっと冬休み。
ここのところハマっている究極の暇つぶし・・・は
カードゲームの「ソリティア」。
これをやっているとあっという間に時がたつ。
でも、これは点滴中にやろう!

その前に院内のコンビニを覗いたら
西加奈子さんの「きりこについて」を見つけた。
これを読もう!

西さんの作品は、思春期を中心とした描写がすばらしい。
アマゾンの作品内容紹介には
「きりこは「ぶす」な女の子。
人の言葉がわかる、とても賢い黒猫をひろった。
美しいってどういうこと? 生きるってつらいこと? 
きりこがみつけた世の中でいちばん大切なこと。」とある。
自分の思春期のあれこれが頭に浮かびながら、
読み進めて、あと10ページというところで、順番がきた。

点滴の内容は、
①マグネシウム(これは血中のマグネシウムが減ったから。
多分、抗がん剤の影響とのこと。防ぎようがない)
②吐き気止め
③アレルギー止め(これはステロイド剤)
④パクリタキセル(抗がん剤)
⑤流し用の生理的食塩水。
時間は合わせて2時間なり。

さーて、まずは「きりこについて」を読み終わろう。
そしてソリティアやろうっと。
「きりこについて」があと10ページで読了
というところで、順番がきた。

このセンターの看護師さんは、本当に点滴針の刺し方が上手。
あっという間におわる。
さすがプロだ。
血管が上手く探せない時の痛さは、
すべて患者もちだから、これは本当にありがたい。
そして、点滴が始まる。

「きりこについて」を読み終わり、その余韻に浸った。
そしてソリティアを始めようとしたところで、
眠気がきた。
しばしお昼寝タイム。
30分ほどで目が覚め、あとはソリティア三昧。
この日、家にたどり着いたのは夜の8時を回っていた。

というのが、通院治療日の大まかな流れ。
入院でやるよりは、負担は少ないが、
なんといっても混んでいるのが難点。
どう時間を使うかを試される時でもある。

私などはまだ体力も普通にあるから
何とかやっているけれど、
体力が弱ってきている方にとっては
この待ち時間は大変な時間だ。

病院通いは健康でないとできないって、
こんなときいつも思う。
本当の病気の時には病院にもいかれないんだなって。

でも今の私はこの「もぐら叩き」の待ち時間を
なんとか自分にとっても面白いものにしたいなって思う。
究極の暇つぶしのソリティアは
今では私の無心の時間になっている。
夫のフリーセルを「時間の無駄遣い」と
バカにしていた私でしたが・・・
ごめんなさい。
こういうことでリセットできることもあるんですね。

これももぐら叩きの時間が与えてくれた
私にとっての大きな発見。

生きているって面白いなって思うのでした。


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