朝
2010-04-25 | 詩
かならず おとずれてくる
まどを あけたら
ことりの声と いっしょに
げんかんのインターホンをならして
ドアをあけたら
なに色ともいえない服を着て
ちいさく おはよう、と
ひらいたばかりの はなびらに
こしかけて すきとおる
ひとつぶの露になって
あいさつしている
ひきたてのコーヒーの薫りをつれて
やきたてのパンの匂いに
マーガリンのように よりそって
ジャムのあまさに
てをあわせ ぶじを祈っている
そらのてっぺんに 陽がのぼると
昼と なまえをかえて
やまのかげに 陽がしずんだら
夜と ふたたびなまえをかえて
まるいてんじょうを ひとめぐりして
また おとずれてくる
だれの ところにも
くらやみの幕をあけ
約束していなくても
こんなにりちぎな あなたを
いつか うらぎってしまうのは
わたしなの……
いつか かならず
あなたを むかえられなくなる
あしたの約束できなくて
ごめんなさい
ねむりから 覚めると
あなたのひかりが 射している
あちらの世界で 目覚めても
いまのすがたで おとずれてくれますか?
思考も
鼓動も
焼きつくされた 灰の粉に
なにも なかったように
にんげんだったころのように
にっこり ほほえんで
まどを あけたら
ことりの声と いっしょに
げんかんのインターホンをならして
ドアをあけたら
なに色ともいえない服を着て
ちいさく おはよう、と
ひらいたばかりの はなびらに
こしかけて すきとおる
ひとつぶの露になって
あいさつしている
ひきたてのコーヒーの薫りをつれて
やきたてのパンの匂いに
マーガリンのように よりそって
ジャムのあまさに
てをあわせ ぶじを祈っている
そらのてっぺんに 陽がのぼると
昼と なまえをかえて
やまのかげに 陽がしずんだら
夜と ふたたびなまえをかえて
まるいてんじょうを ひとめぐりして
また おとずれてくる
だれの ところにも
くらやみの幕をあけ
約束していなくても
こんなにりちぎな あなたを
いつか うらぎってしまうのは
わたしなの……
いつか かならず
あなたを むかえられなくなる
あしたの約束できなくて
ごめんなさい
ねむりから 覚めると
あなたのひかりが 射している
あちらの世界で 目覚めても
いまのすがたで おとずれてくれますか?
思考も
鼓動も
焼きつくされた 灰の粉に
なにも なかったように
にんげんだったころのように
にっこり ほほえんで