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作家とランチ 登場・最上一平さん

2024年05月10日 18時22分50秒 | 日記

     編集・日本児童文学者協会 発売・小峰書店 定価・1100円

 今号のインタビュー「作家とlunch(9)」は最上一平さんです。なんと書き始めの頃はメルヘンチックなものを書いておられたとか。山本孝さんの永田萌風と同じで、人は変わるものなんですね。ほんとうの自分なんていないということでしょう。人は出会いで変わるんですね。

 ということで、今日は散髪と膝の電気ビリビリの後は、こんなものを。

 

    光る五月
 
  少年はかける
  風のなかを
  ハトがおってくる
  ツバメがおいぬいていく
  風は
  少年の指さきから川になっていく
  ウグイがおいつき
  イワナがたいあたりする
  水は地をおおいつくし草になる
  ハンミョウがとびたつ
  トカゲがかくれる
  草は少年のかかとから雲になっていく
  少年はかける
  風と
  川と
  雲のなかを
  おしよせる太鼓のとどろき
  大男のわらい声
  少年は汽車に飛び乗る
  無口なワニの車掌が舌をだす
  ──海へ。
  光る若葉の海を汽車ははしっていく
 
  ドロップス!
コメント (5)
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