リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

ディランに会う

2007-09-23 | TV
先週、木曜日深夜の「GORO's BAR」を見た。
稲垣吾郎が支配人を勤めるクラブ、という体のバラエティ番組だが、この日は特別編だった。
『ビバリーヒルズ青春白書』の登場人物ディラン・マッケイの(吹き替えの)モノマネをするなだぎ武が、ディラン役を演じていたルーク・ペリーに会いに行くという企画をやっていた。
『ビバヒル』はかなり見てたし、なだぎディランも好きなネタなので、こりゃ夢の企画だなーと思い、期待して見た。

ディラン役で“ジェームス・ディーンの再来”といわれたルーク・ペリー、もうかなりおっさんだったな…。
『ビバヒル』のころから学生とは思えない老け顔ではあったが。
なだぎディランも、いつもの吹き替え口調から緊張で素のしゃべり方に戻ってて、実際に好きでやってるんだなーというのが伝わってきてよかった。

ちなみに、なだぎ武は、いつも長い番組収録中、ディラン口調で通すらしい。
まじめな人なんですね。好感もてますね。

ディランは語る

2007-09-23 | music
ボブ・ディラン著・菅野ヘッケル訳『ボブ・ディラン自伝』(ソフトバンク・パブリッシング)読む。
60年代から活躍し、今も第一線で動向が注目されるアメリカのミュージシャンの自叙伝。
ドキュメンタリー映画『ノー・ディレクション・ホーム』『ドント・ルック・バック』をDVDで見返し、ディランづいてるので、おととし発売だが読んでみた。
ボブ・ディランがボブ・ディランになるまでの、デビュー前のエピソードが面白い。

ニューヨークのクラブ/コーヒーショップで弾き語りをしていた時期。
「わたしにとってフォークソングは世界を探検する方法であり、それぞれのフォークソングが一つの絵画、何よりも価値のある絵画だった。わたしはその奥にある根本的なものを理解していた。」

レコードは買わずにレコード店で視聴して曲を覚えてレパートリーを増やしていた・・・。
「他のパフォーマーたちの多くは、歌ではなく自分自身を伝えようとしていた。わたしの場合は歌を伝えることが大切だった。」

ウッディ・ガスリーの曲に出会い、フォークソングを歌うことに確信を持ち、彼に会いに行く。ガスリーは精神病院に入院していた…。
「ガスリーの独特の作風が彼の口から出てくるもののすべてが、わたしを圧倒した。まるでレコードプレーヤーそのものがわたしをつかまえて投げとばしたように思えた。」

トラディショナル・ソングを歌うことからオリジナル曲を作ることに目覚め始めたころ、ロバート・ジョンソンの曲に驚愕し、歌詞を丹念に写して作詞術を学んだこと…。
「あのときロバート・ジョンソンを聞かなかったとしたら、大量の詩のことばが私のなかに閉じこめられたままだった。わたしはきっとそれを文字に置きかえる自由と勇気を持てなかっただろう。」

率直な言葉で語られる回想は、臨場感にあふれ、刺激を受けた。

この本ではないが、映画『ノーディレクション・ホーム』の中のボブ・ディラン自身の台詞に、
「僕があこがれた人たちには共通点があった。“君の知らないことを私は知っている”という目だ。僕もそういう目を持つパフォーマーになりたかった。」
という言葉がある。
僕がずっとディランの曲の謎がわからなくて、何度もくりかえし聴いてしまうのは、ディランがそういう目をしているからなんだと、本人の言葉で教えられた。


猫景

2007-09-23 | photo
スナップ写真の定番、猫。
気まぐれな猫の行動は、シャッターチャンスをねらうスナップの格好の対象だ。
あと、とりあえずチャーミングだしね。

僕はどちらかというと、犬派だ(実家で飼ってるから)。
猫にはだいたい逃げられるのだが、たまに無頓着な猫がいると、デジカメを向けてみる。



「・・・眠いんですけれども」



「目線はやんねーよ、君には」



「さ、次いこ、次」

金曜の夜はもやもやする

2007-09-23 | TV
「もやもやさまぁ~ず2」が面白い。
テレビ東京で深夜にやってる。
毎回、町を歩いて面白いものを見つける、という近場紀行番組。
さまぁ~ずの二人と大江アナが、ゆる~く町歩きをやっていて、金曜の深夜、ついつい見てしまう。
訪れるのは、
北新宿、
北池袋、
北赤羽、
など、微妙にマイナーな地域(これは“北シリーズ”と呼ばれるこの番組ではハズレのない地域)。
ほんと予想外のものが、誰も見向きもしない、流行から離れた町にはあるんだなと実感する。
特に北赤羽は、注目されてなかった面白い町を発見した感じで、今週の「アド街ック天国」でも取り上げられていた。

北赤羽の回で驚いたのは、“千円ガチャガチャ”。
一回千円で、何が出てくるか分からないガチャガチャがあるのだ。
いちおう、ニンテンドーDSが当たりということになってるが、
まあ、だいたい縁日の景品みたいなのが出てくる。
インチキ臭いブランド名の時計、
携帯ラジオ、
高級ボールペン、
など、脈絡がない、もらってもうれしくない景品ばっかり。
さまぁ~ずは、このガチャガチャを妙に面白がって、三人で一万円分くらいやっていた。
それ以来、この番組では、町でガチャガチャを見つけると、だいたいやってる。
そういう、行き当たりばったりのテキトーさがいいのだ。

ゆるい空気がさまぁ~ずに合ってる。
大江アナは、「アド街ック天国」のアシスタントもやってるので、
若い女性の割に、微妙な町でもそれなりに面白がっている様子。

およそ町情報的ではないけれど、
こういう町の楽しみ方もあるよな~、今週末は沿線の降りたことない駅で途中下車でもしてみようか、
なんて、もやもやして楽しめる番組だ。

秋の改編期で、継続されるかかなり微妙なところだけど。