電動車イス「女ひとり」旅

電動車イスで公共機関を使いながらいろんな旅のつれづれなる記録

38『孤独』

2007-10-30 10:17:59 | Weblog
どこともなく
どこへでもなく

わからずに
やみくもに

彷徨う
旅人

何年何月
流れてゆく
人の群れ

旅人は汗をぬぐい
また
くりかえす

終わりを求めながら行くことへの

拘り

とてつもない
巨大化していく

孤独


36(誕生日)

2007-10-23 20:50:01 | Weblog
真っ青の晴天下の中で
厳かに霊柩車が
給油を待っている。
ガソリンスタンドのおにいさんも

いつものように
灰皿のゴミも無い。
“オライオライオーライ”
とも言わない。

厳かにゆっくりと…お遺体のいない霊柩車が
街の中を流れていった。

”どうも”と言う言葉も無い。

10月23日

俺のオヤジの誕生日だ。

生きていれば…
94だ。

大好きだった濁酒を
墓にかけてやろうか…
あの霊柩車は
今頃どこを走っているのだろうか…

オヤジを知るひとが
段々いなくなる。

そして俺も
まだ生きているのに…
俺を
知っているひとが…いなくなる。

36(誕生日)

2007-10-23 10:20:31 | Weblog
真っ青の晴天下の中で
厳かに
給油を待つ

ガソリンスタンドのおにいさんも

いつものように

“オライオライオーライ”
とは言わない。

厳かにゆっくりと…お遺体のいない霊柩車が
街の中を流れていった。

10月23日
俺のオヤジの誕生日だ。

生きていれば…
94だ。

大好きだった濁酒を
墓にかけてやろうか…
あの霊柩車は
今頃どこを走っているのだろうか…

オヤジを知るひとが
段々いなくなる。

そして俺も
まだ生きているのに…
俺を
知っているひとが…いなくなる。