好事家の世迷言。

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事件17『ピアノソナタ『月光』殺人事件』(第7巻)考察。

2010-01-31 | 『名探偵コナン』原作考察
もし万が一、まだ『コナン』を全く知らないという人に、
一つだけ事件を紹介するなら、この『ピアノ~』を私は挙げる。
コレこそ『コナン』の長い歴史の中で最も印象に残る、至高の事件だからだ。

まず、シチュエーションからして胸が躍る。
本土から離れた孤島。
12年前に起こった、謎めいた死。
その島を巡る選挙の最中、その死者から届けられたのは、
連続殺人予告の手紙。

そんな奇妙な事件に挑むコナンは、
命をもてあそぶ犯人に心から怒り、嘆き、そして悲しむ。
犯人によるミスリーディングには散々惑わされ、
苦手な音楽関連の暗号に手こずる。
その後、やっと真相をつかんだのも束の間、
結局、犯人には“逃げられて”しまう。
そんな犯人の姿は、コナンの心に――しばらくの間――
確実に深い傷を刻みつけるのだ。

なお、余談ながら、
この事件でコナンは何故か、床にこぼれた謎の粉を一舐めしただけで、
その粉の正体を見破るというトンデモ行動を起こしている。
この、ツッコミ所のかたまりのような行動は今もって、
一部のファンの間でネタ扱いされている事を記しておこう。

それでは。また次回。

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