好事家の世迷言。

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事件187『殺人犯、工藤新一』(第62巻)考察。

2013-06-09 | 『名探偵コナン』原作考察
何もここまでして、工藤新一17歳を出そうとしなくても。

まず、APTX4869の解毒薬を風邪薬の空き瓶に入れていたという、強引かつ危険な発端。
(例えば元太とかが飲んじゃったらどうすんだ!?)

次に主人公の記憶喪失という古典極まりないモチーフ。
そしてトドメに、整形手術で既存の人物に化けるという、
身長体重骨格etc完全無視のご都合トリック。
今までの「カンペキな変装」ネタが可愛く見えるレベルだ。

そもそも犯人は、新一が幼児化した身を隠してる事を知らないはずだ。
故に、犯人の行動は徹頭徹尾崩壊している。

新一本人が早々に小屋から脱出できて、
拳銃を持つ前の犯人を取り押さえたら終わり。
犯人がいくら記憶喪失のフリしても、
すぐに警察へ連行して鑑定すれば、それだけで終わりだ。
(探偵活動してる新一のデータは警察に存在してるはず)

60巻を超える長期連載の末に、このようなズサンな展開を見せられるのは、
率直に申し上げて恥ずかしい。
せめてコレが連載のごく初期、ギャグ要素の強い時代だったら、
まだ良かったと思うんだが。

そんな中、蘭が「新一」の正体を正確に見破っていた点は、
この事件での数少ない救いかもしれない。

それでは。また次回。
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