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炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

・ パキスタンM7.7の大地震 .  -予知を考える-

2005-10-08 | アジア・太平洋地域
  画像: BBC NEWS.
本日、12時50分、パキスタン北東部、インドカシミール地方との国境付近で、直下型の強い地震がありました。このM7.6でも、日本の堅固な 原子力発電所 をも、破壊する強烈なものです。向こうの原子力施設は、大丈夫だったのでしょうか。

ともあれ、今日は、地球全体のトータルな地震活動を考えます。
米地質調査所 USGS,"Recent Earthquake Activity in the World の画面を見るとアメリカのM2.5以上の地震と、その他の国々の,M4.5以上の地震をモニター出来ます。
これを見ていると、アメリカでは、毎日、小さな地震が、カリフォルニアとアラスカ~アリューシャン諸島に、たくさん発生しているのが、よく解ります。
私は、毎日、このページを見ていて、世界のどこかに大地震が発生する数日前から、北米の小規模な地震が、増加する傾向のある事に、気が付きました。
以下、10月 4日から、今日までの世界の地震の様子を、USGSの図で見てみましょう。
赤い四角いしるしが、その日に発生した地震、黄色がその週に、発生した地震を示します。

画像: USGS

日本時間、2005年10月 5日アラスカ、カリフォルニアで数回の地震。やや低調.
( 画像をクリックすると、北米の拡大図が出ます。)



日本時間、2005年10月 7日アラスカで地震の増加。カスピ海にM5の地震



日本時間、2005年10月8日午前。アラスカで地震の急増。ペルシア湾付近 にM5の地震


Credit:USGS

2005年10月 8日午後、パキスタンに大地震。
及び、北米の沈静化。


尚、上の図で注意したいのは、アメリカだけに地震が多いのではなく、アメリカでは、M2.5以上の地震が表示され、それ以外の地域は、M4.5以上の地震だけしか、表示されていない事です。
これまで、私はこのペイジを見ていて、北米地域の地震の増加と、世界各地の大地震に何か関係があるように感じました。
全世界のM2.5以上の地震を、一覧表示すると、もっといろいろな事が判るかもしれませんね。

それにしても、パキスタンやインドは、地震大国でもあります。
紀元前326年、インド( 現在のインダス河流域 )に攻め込んだアレキサンダー大王も、大地震に遭遇し、手痛い損害を被ったとする、インドの学者 もいます。
現在の両国ともに、死の商人に乗せられ、無益な戦争にお金を注ぎ込み、社会基盤の整備や教育に資金が回らなかった事が、あからさまになってしまいました。

それにしても、直下型で、M 7.6 の破壊力は凄まじいものがあります。
日本の原子力発電所は、直下型で、M 6.5 までしか耐えられません。
こんなすごい地震に襲われたら、どうなるのでしょうか。
( 尚、建設当初は、過去5万年で最大の地震に耐えられるという触れ込みでした...)


・拙ブログ関連記事
「 インドに到達した歴史上の大津波 」
「 仙台 吊り天井 」 の裏側に



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14 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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すごい! (☆ゆうこ☆)
2005-10-09 04:42:16
地球規模で考えた地震について、

興味深く読ませていただきました。
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地震の星 地球! (☆U-1 ここの主)
2005-10-09 15:09:18
ゆうこさん、コメントありがとうございます。大地震の前は、地球全体に活動が活発になるようです。

アメリカだけでなく、他の地域の小規模地震も表示されればもっと、興味深くなることと思います。アメリカもイギリスも、イラクでの戦争などやめ、パキスタンへ救援に行って欲しいものですね。
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TB御礼申し上げます。 (枇杷)
2005-10-09 23:00:14
一度被災すると、こういうニュースが重たくなります。

ただその地震が起こった場所によってどうしても抱える問題があって、災害の被害のあり方もいろいろだな、と考えさせられます。スマトラ沖もそうですが、アメリカのハリケーン、今回のパキスタン、と被災・避難民の方々のストレスいかばかりか、と。思い出すんですね、いろいろ。

あと今、パキスタンはラマダンですので…昼間はつばも飲み込んじゃいけないらしくて、ですから集中力に欠いてしまい勝ちなんですね。夜に食いだめる食糧とかも確保できてるんでしょうか?そういう状態の人が救出活動をすること自体が大変だろうし、重機もないときている。ヘリでないと行けない場所も多かろうけど、早々に重機を入れて、生存者を多く救って欲しいと願うばかりなのですが。
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ひばさん、ようこそ。 (U-1)
2005-10-09 23:27:29


ああいうところでは、重機の要らない木造に住むべきですね。といっても木が少ないのがまた、困りものです。これから寒くなるというのに。
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TBありがとうございました。 (selbstkochen)
2005-10-10 02:42:53
U-1様、拙blogへのトラックバックありがとうございました。神ならぬ身の私たちにはまだ分からない仕組みがこの星の中にはあるのかもしれませんね。

災害のニュースのたびに人の命の脆さを感じます。

とにかく少しでも多くの方が助かりますように。

これを機会にまたちょくちょく遊びに参ります。

しかし原子力施設も耐えられない地震というのは恐ろしいですね、実際にもう起きているわけですし、今後原発大国の日本で起きない保証はないでしょうし。
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すいません… (枇杷)
2005-10-10 09:08:53
U-1さま>

ええと、Excite辞書にリンクしときますが、

当方、「ひわ」では無かったつもりなんですが…
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TB有難うございました。 (れい)
2005-10-10 12:39:56
大変興味深い記事でした。

今日、M7.6→7.7に修正されましたね。本当に凄まじいです。



>日本の原子力発電所は、直下型で M 6.5 まで

 しか耐えられません。



多くの原発を抱える日本で、この問題は他人事では無いはず・・・。



今は、現地の人々の救出、いち早い復興を祈るばかりです。

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枇杷さん お知らせ、ありがとうございました。 (U-1)
2005-10-10 12:55:24
びはさん、たいへん失礼致しました。濁点の位地が悪かったです。申し訳ございません。

「 びはを食む ぽろりぼろりと 種二つ/点野落子 」



米のハリケーンといい、イギリスの原子力事故といい、中米の大洪水といい、災害が頻発していますね。世界の軍隊は、戦車を重機に変えて装備して欲しいものですね。

向こうの建築基準法とか何とかならんものでしょうか。毎度、人が下敷きになっています。

当地も被災地です。お返事下さる方々も、多くそうです。

お知らせ、ありがとうございました。
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selbstkochenさん  (U-1)
2005-10-10 13:14:10
selbstkochenさん、コメントありがとうございます。

大地震の前には、地震帯全般に、活動が高まり傾向があるように感じます。

現在、USGSの画面には,アメリカのみ弱い地震が表示されてますが、少なくとも、連動性はあるように感じます。



イスラム圏での地震は、毎度、家屋が潰れてしまうのは見るに耐えませんね。植林して木造の家に住めるような、国際援助も必要と思います。日本の原発も同様に、補強が必要のようです。残念ながら、現在、工事しているのは、静岡の原子力発電所のみと聞いています。



不覚にも、selbstkochenさんのページ見失ってしまいました。次回からは、URLをお入れ下さいまし。
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れいさん、お知らせありがとうございます。 (U-1)
2005-10-10 13:44:41
れいさん、ようこそ。

震源が浅く、直下型だと、物凄い破壊力ですね。コンクリートの建物が、粉みじんになってました。こうなると、木造の方がしなやかで、いいなあと思ってニュースを見ています。

植林をして,樹の家を建てて上げる長期的な援助をして欲しいものですね。



尚、8月16日の宮城県沖地震では、原発が不可解な動きをしていましたので、少し調べてみましたら、直下型はM6.5までしかもたないのだそうです。宮城の原子炉は、今でも三機とも止まっています。
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