ブナの中庭で

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バングラデシュの砒素汚染

2010年02月19日 | 環境問題
「バングラデシュの地下水は高濃度で砒素が検出され、被害が深刻だ

8年前、当時学んでいた大学院でのゼミ仲間のイスラムさんは、バングラデシュ出身。
地層中に存在する砒素が地下水に溶け込んでくるのが原因でした。

彼は砒素汚染された土壌を分析し、汚染被害を食い止める方法を研究していました。
被害者の悲惨な写真に言葉を失った私
ささやかながら土壌分析のお手伝いをし、ゼミでの討論に参加し、解決策を一緒に考えた日々でした。

バングラデシュではもともとは河川水を飲用していましたが、下痢が頻発するようになり、WHOなどが井戸を掘って地下水を使うように指導したそうです。
下痢は減りましたが、やがて住民の間に砒素中毒が広がるようになりました。
そして現在、環境基準の砒素濃度0.05ppmを超える水を飲用している人は、
実に3000万人‥‥。

河川水でもなく井戸水でもない飲用水、どうすればよいのでしょうか?
答えは「雨水」

2000年より、日本のNPO「雨水市民の会」が、雨水利用タンクの設置を始めています。
現地では大変感謝されていますが、問題は設置費用。
下のHPからこの会の活動の様子を見ることが出来ますよ!

NPO雨水市民の会のHPはこちら

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