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路面電車の軌道を緑化(鹿児島市)

2009年01月23日 | 交通・交通システム
10年以上も前にドイツ・フライブルク市を訪れた時のこと。軌道内が芝生で緑化され、その上をLRT(新型低床電車)が走っているのを見て感激したことがあります。「さすがドイツは違う。日本には無いものなぁ‥‥」

しかし1月22日付の朝日新聞に、鹿児島市でも路面電車の軌道の緑化が進行中という紹介記事が、掲載されているではありませんか!
そこで、早速調べてみました

きっかけは2004年3月九州新幹線の一部開業。鹿児島中央駅との乗り継ぎをスムーズにするため市電を駅前広場に引き込むことになり、景観を重視して約140メートルの区間を緑化することに。
「わずか220平方mの面積でしたが、施工後の市民意識調査で極めて高い評価を受けたのです」(鹿児島市公園緑化課)。


また、その後の環境調査でヒートアイランド現象の緩和にも効果があることが判明。緑化した軌道部分では一般面(コンクリート被覆)と比べて11.5度も路面温度が低かったのです。(参考:グラフ)


そこで緑化を延長しようというプランが持ち上がりますが、クリアしなければならない問題点が出てきました。
 ・車に踏まれて芝生が擦り切れ、緑化面がへこむ。
  (一般車は軌道へは進入禁止だが緊急車両などが侵入する場合がある)
 ・路面は極めて日当たりがよく乾燥が著しい。
  (緑化のためには保水性地盤が必要)

こうした問題を解決したのが「シラス緑化基盤」。県内に多く堆積する火山灰(シラス)とセメントを混合成形したブロックで、鹿児島県工業技術センターと民間企業が共同開発しました。
保水性と通気性を兼ね備え、強度も十分あります。このブロックを敷き詰めた後に、専用客土を入れ芝生を張っています。


2006年度から軌道敷緑化整備事業は本格的にスタート。現在までに、延長約3400メートル、面積約12500平方メートルの緑化が完了しています。
芝の手入れなどの作業が必要ですが、緑化の効果は素晴らしいそうですよ。上に示したヒートアイランドの緩和に加えて、騒音の低減がみられ、電車通過の際の最大騒音レベルが、施工前より9デシベルも下がりました。
そして何より、美しいですよね。

鹿児島市では、2012年度までに残り区間約5.5kmを整備する計画で、全線完成後には約8.9kmのグリーンベルトが誕生する予定です。
(ぜひ見に行きたいなぁ。ついでに鹿児島の山にも登りたいなぁ


詳細は鹿児島市交通局へどうぞ。
(写真とデータ:鹿児島市交通局から拝借、ありがとうございました。)

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
見学に・・・ (チャイカ)
2009-01-23 17:04:49
今度機会があったら見てきます。騒音も少なくするなんて芝の効果はすごいのね!見た目もきれいだしね。
山登りは、韓国岳、紫尾山はどう?
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鹿児島 (Repu)
2009-01-23 20:23:20
韓国は登ったけど、紫尾山は知らなかった!鹿児島には行きたいところがイッパイあります。
何より魅力イッパイの島がたくさんあるものね~
春になったら行きましょうか。揚げたてのサツマアゲ食べたい~
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