Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2016年2月号 過失による子どもの死亡事故

2016年04月19日 | 健康
トゥルカナ族の子ども、カクマ診療所の不十分な薬剤管理が原因で死亡

2016年1月16日の午後2時半ごろ、カクマ居住区のウィナス診療所で、マラリア治療中の子どもが死亡した。住民たちは、診療所の医師が業務上の義務を怠ったことが原因だと非難している。

死亡した子どもの母親エシニエンさんによると、彼女は5歳になる息子を午後2時ごろウィナス診療所に連れていった。男の子はすぐにマラリアと診断され、治療薬であるキニーネを投与された。ところがその後、別の医師が同じ男の子に再び薬を投与し、男の子は午後2時半ごろに死亡した。

両親は子どもの死を引き起こしたとして、ウィナス診療所と薬局を訴えた。母親はKANEREの取材に対し「子どもに対する業務上過失の責任で、診療所の職員を非難します」と語った。

「看護師がキニーネを子どもに投与し終わらないうちに、別の看護師がさらにキニーネを追加したので、過剰投与になってしまった」と、地元住民のエリックは言う。

この事態に怒った地元住民らが、薬局を焼き討ちするために集結。その場に駆けつけたケニア警察は、警官や個人経営の薬局に石を投げる群衆を追い払うため、やむを得ず発砲し、催涙ガスを使用した。

数人が催涙ガスの被害にあった。「騒ぎが起きたとき、道にいました。警官が道路の向こうから催涙ガスをまいて、目をやられました」。ジェイムズはKANEREにそう証言した。暴動が起きた週末は緊張が高まり、略奪を怖れて商売は休業状態になった。

KANEREはウィナス診療所での事件の詳細を明らかにしようとしたが、当事者である薬局は事件からずっと閉店したままだ。

診療所の2人の医師は逮捕された。警察は引き続き、子どもを死に追いやった状況について調査している。


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