ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

歳末でも、いつでも

2017-11-28 | アメリカ事情

日曜朝刊についてくるParade Magazine(パレイド・マガジン)は、必ず読む習慣が1970年代の学生だった頃からある。学生でも分厚い日曜朝刊は購読していた。その頃のParadeはもう少し大きくて、もう少し厚かった。今でも時には、なるほどなあと思うような記事があるし、レセピも幾つか載せている。

 

 

これはクリスマスに供する栗のクリーム(Creamed Chestnuts)のレセピであるが、これは6年前の記事で、ずっと私のキッチンパントリー内の掲示板に貼ってある。材料はフレンチ・栗のピューレー缶、栗の水煮缶を使うのだが、これらは、Whole Foods Marketや輸入品を扱うグロサリーストア、あるいはインターネットで購入しないと、なかなか普通店ではお目にかからない。東部は別として、合衆国も西部に成ると、栗は感謝祭のターキー料理につけ合わせるdressingドレッシングの材料に使うくらいで、勿論モンブランのようなデリケートなデザートは、滅多に見ない。フランス菓子店に土曜日に寄ってみたが、扱ってはいないとのこと。残念。サンフランシスコやロサンジェルスあたりでない限り、売られていない。


さて今週号は「助ける組織、人々」(The Helpers)がメイン記事であった。北東部、中西部、南部、西部の地域別・州別に主な援助機関・組織を案内している。今年は東から西、北から南と様々な天災・人災が起こり、北カリフォルニアもついひと月前に甚大な山火事を経験したし、続いたハリケーンがさらに膨大な被害を西部から南部、東部にまでもたらした。洪水、地滑り、シンクホールは深刻で犠牲者も多い。そして数々の乱射事件。こうした災害の受難者には、たくさんの助けが寄せられるが、しばらく援助が必要なケースが多い。災害でなくとも、愛する者(とペット)を亡くした方々にも助けはある。


今週のParadeでは、そういう場合どこに連絡すべきかリストしているのである。コネテイカット州には、子供や家族のための死によって深く悲しみに沈む場合の助けを得られるMary's Place(メリーの場所)がある。marysplacect.orgを参照。ワシントンD.C.には、仕事にあぶれた成人のための食料品製造加工業職に就かせるための職業訓練を行い、その訓練修了者がホームレスや学校などで無料の食事(300万食)を準備し提供している。詳しくはdccentralkitchen.orgへ。


中西部では、インディアナ州で、コミュニテイの通勤・通学を助ける交通手段を提供する団体がある。詳しくはridectn.orgまで。ノースダコタ州では、Flint Child Health & Development Fund(フリント・小児健康と発育基金)があり、鉛害にたいする警鐘を鳴らし、子供・青少年を守り、予防と対策の相談に応じる。詳しくは、flintkids.orgで。


南部諸州にも様々な団体があらゆる助けを用意している。故JT・タウンゼンドが高校時にフットボール事故で四肢麻痺者となり、2005年に設立した基金で、対象は障害のある成人、子供で、車椅子や医療用ストローラー、病院式ベッドなどを得ることができる。詳しくはjttownsendfoundation.orgへ。


以上は、ほんの少しの例に過ぎず、Parade.com/givingへ行くと、こうした援助機関・団体・組織の地域別、州別のリストを見つけられる。もしどなたかこうした団体、組織、機関へ助けを申し出たり、利用したり、あるいは感謝の気持ちを伝えたりできる。日本にもこうした団体はある。要は見つけることだと思う。人は助け合ってこそ、人である。

 

 

 

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