Rebirth-Free

2004年5月 鬱病と診断された
発病は推定1998年 今もなんとか一人で暮らしてる
2006年5月 障害者2級に

独りじゃない

2006-04-04 03:40:36 | Yesterdays

先々月、まる一カ月はほとんど寝たきりだった。
薬を飲んでも、全身におよぶ苦痛はいっこうに退いてくれない。
身体も心も衰弱していく。
ゴミ屋敷になった室内。
埋もれたベッドに横たわったまま、
‥‥あと1年もたないかも、なんて思ってた。

食事を買いにいけない日もあった。
食料があっても、のどを通らなくて、飲み込む力がなかった。

春になってすこし回復してきたけれど、
あと1年もたないかも‥‥なんて思った恐怖と不安が、
心にも身体にも染みついている。
いまも、体調に波がある。

先日、信頼している数人の友にメールを送った。
「入院するかもしれない」
もし入院したら、
独りぐらしで家族も身寄りもいない僕とは、
連絡さえとれなくなる。
もしものことがあったら、
だれも何もしらないうちに、
僕は逝ってしまう。
お別れの言葉もかわせずに‥‥

「入院するかもしれない」
突然送信したSOSメールに、皆が驚いて返信をくれた。
皆、家族がいる。仕事も持っている。忙しい人ばかりなのに。

一人ひとり異なる、
その人なりの祈りが大波のように僕に押し寄せてきて、
気弱になっている僕の心を支えてくれた。

ありがとう。
本当にありがとう。

僕は独りじゃない。

生きなくては。
 


ナースが優しくささやいてくれた

2006-04-03 13:16:53 | Yesterdays
 
予約制ではないので、
ものすごく待たされた。
待合室の椅子は三人がけで、
僕は座っているのが辛くて、ほとんど横になっていた。

精神科医はわるくはなかった。
初診なので、
僕の生い立ちから現在の状況まで、
僕の話をじっと聞いていてくれた。

僕は話している途中から、ぽろぽろと涙をながしていた。

自分がかわいそうだなんて思わない。
ただ、ずっと苦しかった。
今も、苦しい。

医師は「わかる」とも「わからない」とも言わなかった。
「いろんなことがあったんですね‥‥」

でも最後は、
「いまのお薬でいいと思いますよ。
 また調子がわるくなったら来てください」
入院どころか、定期的にも診てくれないようだ。

生活保護者だから、他の医者への押し付けあい?
医療だって、ビジネスだもんな‥‥

被害妄想かな。

診察室をでるとき、
医師といっしょにずっと話を聞いていたナースが、
診察室のドアを開けながら、
優しくささやいてくれた。
「‥‥がんばって、生きてくださいね」

うん、生きるよ。
 



入院患者、病院中庭で刺殺

2006-04-03 08:00:11 | Yesterdays
平成17年7月7日に当院で発生した事件に鑑み、当院では、以下の点において安全対策の強化を計ることになりました。

1. 各病棟の職員が順番で9時から17時の間、1時間毎に院庭、外来周辺の開放患者様の安全確認を行う。

2. 警備職員の巡回体制を強化する。院庭周辺の安全確認に気を配り、確認事項の報告・記録を行う。

3. 外来看護師により、外来待合室・院庭付近における患者様の観察・安全確認を強化する。

4. 「患者様相談コーナー」「病院コンシェルジュ」を設置する。(8月1日~)

 当院といたしましては、今回の出来事を深刻に受け止め、引き続き、職員の医療安全への意識を高め、安心・安全な療養環境を整備し、万全の対策を講じる所存でございます。今後とも倍旧のご指導をよろしくお願い申し上げます。

平成17年7月12日
医療法人西浦会 京阪病院
安全確認についてより

平成17年7月7日に当院で発生した事件というのが、検索かけても出てこない。
キャッシュでようやく見つけた。

殺人:入院患者、病院中庭で刺殺 容疑で男を逮捕--大阪・守口
 7日午前9時半ごろ、大阪府守口市八雲中町3の京阪病院の中庭で、ベンチに座っていた入院患者の男性(64)が、男(42)にいきなり背後から包丁で首などを刺され、別の病院に運ばれたが約1時間後に死亡した。府警守口署は男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕、殺人容疑に切り替えて事情を聴いている。調べでは、男性と男は顔見知り。6日にトラブルがあったという。【根本毅】

毎日新聞 2005年7月7日 大阪夕刊

殺人:入院患者、病院中庭で刺殺 容疑で男を逮捕より

人間モルモットに、殺人――

でも今は、この病院を受診するしかないんだ‥‥

医師からの紹介状と、
お薬手帳、
それと医療券(生活保護者はこれを役所でもらわないと受診できない)、

万一のときのために、薬そのものも全て持って。

強制入院はないと思うし、こんなところには入院したくない。

受診だけして、帰ってきます。必ず。
 


モルモットにされるのかな‥‥

2006-03-31 07:57:44 | Yesterdays
 
心療内科で、入院施設がある病院は少ない。
関西でもいくつかあるが、
心療内科の入院診療では、
K大付属病院があり、クオリティも高い。

しかし入院のハードルは高い。
2~3カ月は待たなくてはならない。

心療内科とちがい、
精神科の入院病棟となると、
即日入院なんてのもあるけれど、
そのクオリティはギャンブルだ。

強制入院させられ、
鉄格子のある部屋に閉じ込められていた、
なんて話も聞く。

鉄格子までいかなくても、
逸脱行動のある患者と同じ病棟だと、
他の患者が突然わめいたり叫びだしたり、
暴れだしたり、他人につかみかかったり、
病棟の外へと走って逃げ出したり――

そんな患者たちと同じ病室だったら、
病気がよけいに悪くなってしまう。

患者に拘束具を装着してベッドに縛りつけ、
病院関係者が殴ったり暴力をふるっていた、
なんて事件報道も多い。

普通の入院診療をしてもらえるのかと思ったら、
以下のような事件もある。

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<うつ病新薬治験>
強制入院患者に治療せず続行 大阪・京阪病院(毎日新聞)

大阪府守口市の京阪病院が昨年1月、
患者の50歳代女性に実施したうつ病新薬の臨床試験(治験)で、
うつ状態にそう状態が加わって症状が悪化し、
強制入院(医療保護入院)させた後まで、
そう状態への治療をせず治験を続けていたことが8日、
毎日新聞の調べで分かった。

京阪病院は「治験を続けたのは人道上問題だったかもしれない」と話している。
厚生労働省は「病院の詳しい判断内容を確認する必要がある」と、事情を聴く方針。

同病院は99年10月、塩野義製薬(本社・大阪市中央区)と、
00年3月までに12例の治験を行う契約を結んだ。
期間は1人4週間で、治験は3人に実施し、女性はその1人。
そう状態とうつ状態が交互に表れる症状で同病院に入退院を繰り返し、
治験前はうつ状態のため通院していた。

治験は主治医の副院長が女性から文書で同意を得て、昨年1月14日に始めた。
ところが、外出して深夜にうろつくなど、そう状態を示す症状も表れたため、
同24日に女性の夫の同意を得て医療保護入院させ、保護室に収容した。

しかし、副院長は入院後も治験を続行。
期間半ばの同27日に治験を中止するまで、
そう状態への治療薬を投与しなかった。

女性は昨年3月まで入院した。
西浦信博院長は「医療保護入院となった段階で治験を中止するべきだった。
そう状態とうつ状態を見極めるのが難しい患者だったが、
そうの治療が遅れたかもしれない」。

同製薬によると、
「女性のデータは新薬の副作用かどうかなどを判断する材料に使う」という。
同製薬は
「治験実施計画書に従って行われており、問題なかったと考えている」。

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モルモットにされてたんだ‥‥

医師から手わたされた紹介状の宛て先は、
この病院なんだよな‥‥

役所が発行した医療券 (これがないと生活保護者は受診できない) をもって、
来週、外来受診する予定‥‥
 

 

 

さらに2週間分のクスリをだされ、次回の診療予約をとらせてもらえなかった――

2006-03-30 06:41:51 | Yesterdays
抗鬱剤・抗不安剤・睡眠導入剤などは、
規定量以上に大量に服むと危険なので、
医師は毎回の診療時に、
残っているクスリの数を訊いてくる。

先週の受診で、
2週間分のクスリをだされた。

昨日の受診では、
2年間で初めてなにも訊かれずに、
さらに2週間分のクスリをだされた。

1週間で、
合計4週間分のクスリをだされた。

いま、3週間分以上が手元にある。

そして2年間で初めて、
次回の診療予約をとらせてもらえなかった――

他の病院へ行けってことかな‥‥
 

 

見放されたのではなく、見捨てられたかも‥‥

2006-03-29 19:55:11 | Yesterdays
シップ薬を
「だせない」
と言われた。

「犯罪です」
「自分は泥棒です」
と頭を下げた。

しかし医師はそれに答えず、
ただ「シップ薬はだせません」
と言い切るだけだった。

必死に怒りを抑えているのが、見えた。伝わってきた。

2年間も、
その人を欺き、
人格を踏みにじっていた。

まる2年間も。


精神科のある別の病院を教えてもらったが、

「生活保護の場合、
かかっている病院はどちらか1つにしろ、
と言われるでしょう」
と役所からの書類を見せられた。

本来は生活保護受給者に見せてはいけない、
役所 - 医師間の機密書類、のはずなのに‥‥


「生活保護の場合、
かかっている病院はどちらか1つにしろ、
と言われるでしょう」

そんなはずはない。

心療内科と精神科は、
別の診療科目なのに‥‥


いつもなら診察室でメモをとらしてくれるのに、
「外で書いてください」
と言われ、医師に腰を上げられた。

治してあげよう、
命を救ってあげよう、

真摯に、
2年にもわたって、
僕の言葉を信じてくれてきたのに、

2年間もウソをついていた。

2年間も、
その心優しい人を欺き、
その人の思いやりや人間性を踏みにじっていた。

2年間も。


声を荒げられたとしても、
当然の報いだ。

殴られたとしても、
当然の報いだ。

見放されても、
当然の報いだ。


見放されたのではなく、
見捨てられたかも‥‥


いつもは診察室の中で訊いてきて、
カルテに書きこんでくれるのに、
初診から2年間できょう初めて、
医師は次の予約日時を訊いてくれなかった。

いつもは診察室の中で訊いてきて、
カルテに書きこんでくれるのに‥‥


受付でも、
「次の予約日は、電話で予約してきてください」
と言われ、

受付でも
予約させてもらえなかった。


見放されたかも‥‥

いや違う、

見捨てられたかも‥‥



別人

2006-03-27 17:24:42 | Yesterdays
 
姿見にうつった男に、驚く。

何年間も絶えてきた
辛さ・苦しさが蓄積されて、

顔も姿も歪んでいた。
 



かけがえのない友へ

2006-03-26 06:11:32 | Yesterdays
  
ご心配かけてすみませんでした。

救急車で運ばれるかもしれない、
そう思うくらい体調が悪かったのですが、
すこし持ちなおしました。

家族もいない。
身寄りもない。
独り身なので、
だれにも連絡がつかなくなる。

もしものことがあったら、
だれも私のことを知らないままになってしまう。

そう思うと悲しくて孤独で、
たまらなくなって、
突然ご迷惑なメールを送ってしまいました。

すみませんでした。

今週できるだけ早く、医師と相談する予定です。

PCのメールアドレスは
xxxxxx@xxx.xxが、
今も4月以降も使えます。

まだ受けとりに行けてませんが、
先日新しいケータイを買いました。
店までたどりついて手に入れられたら、
電話番号とメアドを連絡させていただきます。

ありがとう。
本当にありがとう。

僕は、独りぼっちじゃないんだ‥‥
 
これからクスリを服んで、また眠ります。 

(かけがえのない友へ送ったメールより転載)