ただウェブに駄文を綴るのみ

駄文綴り続けて早1年。
誰かのためになることを書いたら負けかなって思ってる。

感想系には,トラックバックセンターなんていらない

2006-01-18 | Webのお話
 感想系の記事を書く人に対して,トラックバックセンターやはてなを薦める記事があがってますが,ぶっちゃけると感想系にとってはどっちもいらないと思います.これだと,感想系が求めてる需要のほとんどを提供できないです.
■なんでいらないのか?
 ある一つの話題についての情報をひとまとめにして参照できるようにしたい,という点について言えば,トラックバックセンターはかなり有効な手ではあると思います.また,無用なトラブルを避けたいという点を考慮してはてなのおとなり日記という機能を薦める気持ちも分からなくもない.だけど的外れなんですよ,ぶっちゃけ.

 現状のトラックバックセンターって,トラックバックの整理とかがされていないためにスパムも入り込んでいたり,あまりの数に表示するにしても時間がかかりすぎる,という問題があると思います.ってか一度見に行ったときにですね,MyPCがフリーズしましたよ.Pen4の2.4GHzのメモリ1G搭載ですよ?二度と見に行くか,と泣きながら再起動しましたわ.とまぁ,利用するには条件が悪い(個人的恨み).
 これは設備の問題なのと僕個人のマジギレネタなので省略するにしても,トラックバックセンターに送られている記事を読む人ってどれくらいなのかなぁ,と考えますとね,検索トラックバックをする人が相手の記事にトラックバックをするために利用するくらいしか使われていないと思うのです.情報を得るためじゃなくて,自分の記事をトラックバックするためのリンク集ってとこですかね.単に,有効利用しているという話をまったく聞いてないための勝手な妄想かもしれないけど.

 仮に読んでいる層がいたとしても,リンクの数が多くなりすぎるとどうしても全部を見ようという気がしなくなってしまい,最初の方しか見ないのでは?と思います.もし読もうと思っていても,それって自分がそこの話題についての記事を書いた時から数日くらいじゃないかなぁ?って思うんですわ(よほどこだわっていれば別ですが).なので,読むとしても数日間に送られたものしか読まない.利用するタイミングが後の方になると,読みに行ってもトラックバック数が多すぎて全部は読まないし,自分の記事をトラックバックしても読まれる可能性が低い.つまりは,せっかく読んでもらいたいと思ってトラックバックしても,乗り遅れると読まれる確率が低い.読まれたい!という欲求があるのに読まれる可能性が低いんです.これではあまり有効性を感じさせないわけ.

 はてなのおとなり日記にしても同様で,毎日チェックでもしてくれてないと乗り遅れた時期に記事を書いても気づいてもらえない可能性大.これじゃ,読んでほしいという欲求は満たされず,不満が募るばかりです.
■うちにも遊びに来てね
 自分が書いた記事を一人でも多くの人に読んでもらいたいわけです.ついでに言えば,自分とこに貼り付けてるアフィリエイトプログラムを踏んでお買い物してもらって小遣い稼ぎがしたいわけですよ.あ,アフィリは全くの妄想だけど,少なくないと思う.ってか,記事中にアフィリエイト張りまくってる奴が多すぎ!そこまで稼ぎたいかと小一時間ですわ.
 と愚痴り出したら終わらないのでアフィリエイトのことは忘れますが,とにかく一人でも多くの人に(これ重要)“確実”に読んでもらいたいわけです.つまり確実に読んでもらうためには,各ブログで関連する内容の記事に対してトラックバックをするのが一番効果的.トラックバックリングという,僕が感想系にいたときにはなかった言葉ですが,トラックバックを送ってお返しすることで交流をするという文化の総称みたいなものでしょうかね.トラックバックを送ることそのものが交流という位置づけに置かれている点から考えて,コメントで「うちにも遊びに来てね」と言ってるのと同じようなものなんですよ.記事の内容に自信があるとかそういうことも全くなく,そんなもん.

 一つのブログに100も200もきて,全部読むわけないというのも違う.トラックバックがきたらメール通知するようにしてあれば,「今日はこれだけきたな.じゃあお返しトラックバックするか」と,これでいくら来ても漏らすことなし.確実にアクセスもされるし,読んでもらえる(読んでないかもしれないけどね.僕はトラックバックだけのやつは一切読まずに嫌味でお返しトラックバックしてました.かなり疲れたけど).時期をはずしていても確実に自分の記事を知ってもらえるんです.トラックバックセンターやおとなり日記と違って,対象記事をチェックしないと分からないというのとは違って,より確実.だからトラックバックセンターとかが利用されない.そして利用されないから…のスパイラルですね.
■仲間内では収まらない
 では,「関連仲間文化圏の中でやりあってくれ」と言っても検索トラックバックが終わることはない.嫌だと感じる人がいるのと同時に,関連していてもトラックバックを特にしない人に感謝されることがあるから.特別,他の記事を読もうとかトラックバックしようと思わないし,トラックバックに特別なこだわりがあるわけじゃないっていう層,あいさつ文化圏に近い層を取り込むことが可能だからです.おそらくですが,このあいさつ文化圏やそれに近い層がブログをやっている人たちの中で大部分を占めていると思います.ってか,その層が食いついたからこそのブログブームと考えてますので.
 仮にトラックバックセンターやおとなり日記が有効活用されたとしても,特に活動的に他の感想を読むわけでもない層にとっては,どっちも活用されないわけです.だけど,この層はトラックバックにこだわりがあるわけでもないので,こういう層に対してリンクなしトラックバックを送っても問題になることがほぼないと言っていいでしょう.「トラックバックってよく分からないですけど,ありがとうございましたー」で終わりますよ,多分.検索トラックバックが広範囲にいくようになったのも,こういう層がいる故ではないかなぁ?と思います.だから,何があっても検索トラックバックってなくらないんじゃないかな.
■トラックバックする前に
 じゃあ,来たら自衛しろっていうのか?というとそんなのめんどくさいですよねぇ.なんで迷惑だと思った方が自衛しなければいけないんだ!と不満がたまる.じゃあ,どうすればいいんだろ?って話ですが.
 トラックバックをする前に,別の記事を読んでもらうようにしてくれれば,と思うんですよね.別に検索してトラックバックを100も200も打ってもいいからさ,カテゴリの違う別の記事を少し読んで,そのサイトの空気読めと.…というと,言及リンク側も無断リンク禁止とか言ってるところの空気読め!って呪詛返しがきそうですが,それでも少しは慎重にトラックバックをするようにしてほしいと思うんですよ.検索でひっかかった記事だけ読んで「そういうのを受け付けるのか否かが分からないから,してみるんです」じゃダメだろ.

 トラックバックってかなり気軽に簡単にできるけど,安易に使うべきじゃないと思うのですよ.かと言って考えすぎるのもどうかと思いますがね.まぁ,僕がそれにあたるので人のこと言えないけど.ただほんの少し,大丈夫か聞けとかは思わないけど,据え膳食わぬみたいにがっつかないで,落ち着いてトラックバックすれば,少しは文化衝突とかなんとかって不毛な争いが減るんじゃないかなぁ,甘い考えを持ってたりします.

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ううむ (Ray)
2006-01-19 17:10:40
まじめな話題だけに、なかなか書き込めないな~

さすがだね、onoxさん。



トラックバックに関しては難しい。

以前のブログの時は、映画の感想に勝手にTBがきたら、こちらも勝手にお返しをする。

コメント付きできたら、コメント付きで返す。

という儀礼的にしてました。



今のブログは面倒くさいが本音。

(まぁ、TBもないんですけどね)

そして、今の私のスタンスは、お気に入りの人でなければアクセスすらもしません。

前も書いたね→しつこい(笑)
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始めた頃は (onox)
2006-01-20 10:03:57
前のブログを始めた頃って,感想系には

多くても50前後が集まる程度だったのよね.

ごく一部が妙にトラックバックをかけて,お返しが

集まってる程度で,後は比較的コメしやすくしたいなぁ,

って点でトラックバックしていたってイメージ.

で,気づいたら100以上のトラックバックを当たり前のように

打ってる文化になってて,驚いたというか呆れたというか.



ここ最近は,はてなブックマークのせいで気になるキーワードを

使ってる"記事"にばかり目がいくようになってきましたわ.

人に興味を持てるところが減った感じです.
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