ピートファンの皆様、長らくお待たせしました~
いよいよ【整形編】に突入です!!
フィギュアスケートの高橋大輔くんが華麗に復活して、シーズンが本格的に始まってきたため、ここのところ怒涛の情報ラッシュで、日々の翻訳がなかなか進まず私自身やきもきしておりましたが、やっと次を書くことができますよ~(*^_^*)
そして、今までは年代を振って分けてきたタイトル名も、ここからはおさらいも兼ねてトータルでお話するべく、単純に【整形編】、【自叙伝編】とすることにしました。
では、その【整形編】を始める前に、ここで一つおさらいを。
ピートを絶頂時から好きな方、ここ最近ハマりだした方など、コメントを下さる方々はそれこそいろんな時期、理由から彼を好きになっているわけですが、
(私も含め)そんな方々が、彼の人生の変遷を見て大体一様に疑問に思うのが、
あんなに綺麗だった顔を、なんで整形してあんなヒドイ顔にしてしまったの!?
ということ。
それは、日本のイロモノ番組である、『世界仰天ニュース』に取り上げられるほど、センセーショナルでショッキングな出来事でした。
(私もあれを見た時、一瞬誰のことを言ってるのかわからなくて我が目を疑いましたから^_^;)
で、私の場合は、その番組を見た時はまだそれでもピンと来てなくて、自分の中でも放ってあったんですが、
その後フィギュアスケートでアメリカのジョニー・ウィアー選手の今季のアイスショーナンバー『Poker Face』を観た時、元々ちょっと女性的な仕草やお顔立ちでフィギュア界でもオトメ系に分類されてたジョニちゃんが、そのプログラムであからさまにおねぇちっくな演技をご披露してくれたもんだから、
そこで、ああ~、そーいえばアタシって元々こーゆー系統が好きだったんだぁ
あれ?そーいえばこーゆー系統の代表格で、アタシの青春時代めっちゃ流行ってたDead Or Aliveのピート・バーンズって、ものすごキレイだったよなぁ~、
歌も大好きだったけー、
ああ~、なんか彼の歌がめっちゃ聴きたくなってきた!
そーだ、今はYou Tubeですぐ聴けるんじゃーん!!
ネットの時代って便利だわあ・・・、ん??
そーいや、ピートってこないだ世界仰天に出てたよーな。
あれは確か整形で顔面崩壊がどうのこうのとか・・・いかん、うろ覚えだわ
ちょっとネットで検索してみよう――、
ぎゃ!!
・・・いや~~、
その時のショックっていったらなかったですね!!
特に画像検索した時の、あのピートのオバQのような顔面のオンパレードにゃあ、頭がクラクラしてしまったほど(@_@;)
その後、ピート関連のよそのブログを読んでも、やれ清川虹子だとか、岸田今日子だとか、鈴木その子だとか(よくて叶恭子だった)そりゃあもう、皆さん言いたい放題で(/_;)
(てか、アタシもそーとーヒドイこと言ってるし)
でも、ぶっちゃけ、私もまだその頃は、そこまでピートに思い入れてはなかったんです。
ただ、あの'80年代後半の彼の美貌は、ホントに、この世のものとは思えないほど綺麗だったし、音楽的にも(特に日本で)絶頂期を迎えていて、きっと今で言うセレブとして順風満帆な人生を送っているんだろうなぁと思っていたら、どうも違うらしいことがおぼろげながら分かってきた。
そしたら、どんどん彼のことが知りたくなってしまって。
読めもしない自叙伝買ったのも、そういう気持ちの高ぶりからだったんですが、
そんな自分が今や機械翻訳までして、ピートの謎を知りたがってる。
即ち、なぜ、整形なんかしたのか?
何が不満だったのか?
何かトラウマがあったのか?
――その答えは、自叙伝にちゃんと書いてありました。
そして、その結果に関してはピートも予期していなかったということも。
そう、あの今のピートの顔は、なりたくてなった顔ではなく、全ては“ポリアクリルアミド”というジェル状の注入物質の過剰投与によるなれの果てであり、
彼はそのせいで死にかけ、ひょっとしたら唇のない顔になっていたかも知れないという、とんでもない状況を引き起こしてしまったのです。
(ここら辺の経緯は上記にリンクした世界仰天のサイトにも載ってます)
そんな、自分の人生を狂わすほどのことを、ピートは一体いつから、どのような考えで行っていったのか?
そのお話をする前に、ここで一つ皆さんに聞きたいことが。
皆さんは、この“整形”なるものをどこまで許容出来ますか?
もし、自分が整形をするとしたら、一体どこまでやりますか?
そして、根本的な質問、
整形には賛成ですか?反対ですか?
・・・難しいですよね。
ひと口に整形といっても、それは“美容”整形と、“外科”整形の2種類がありますし、一昔前までは、ピートもその自叙伝の中で言っているように、整形手術自体悪名の方が高くて(もちろん、ここで言う“悪名”が高かったのは美容整形の方です)、それをやっているのがバレると後ろ指を差され、こそこそと陰口を叩かれる時代が確かにあったのですが、
最近では皆さんもご承知の通り、“プチ整形”なる言葉があるぐらい、簡単な施術なら誰でも手軽に出来て、しかも昔よりずっとクリーンでオープンになったことから、あまり抵抗を感じる人は少なくなっているように思います。
かくいう私も、外科整形はいわずもがなですが、
美容整形に関しても、本人がそれをすることによって、性格が明るくなったり、仕事が上手くいくようになったりするのなら大いに結構だと思っています。
ただ、ことこれが自分自身の身の上に降りかかった場合、即ち、整形した方がいいと思われる状況になった時どうするかと言えば、ちょっと考えるんじゃないかと。
というのも、基本、私は痛いのが嫌いだから
(正確に言うと、痛いことを想像するのが嫌いだからです)
ピアスもその理由から、今まで一度も開けたことがありません(笑)
そして、一番抵抗を感じるのが、自分の体の内部に異物が入るということ。
これが、ダメですね。
人間の体には、皆さんの中にもご存じの方があると思いますが、本来ホメオスタシス(生体恒常性機能)という働きが備わっています。
これは、人間が体温や血圧、体液の浸透圧など生体の内部や外部を常に一定の状態に保っておこうとする働きで、
そこには病原菌やウイルスといった異物の排除、怪我の修復といったものも含まれていて、これら生体の状態が変化した時、それを元に戻そうとする機能全般を差すわけですが、
整形とはまさにあるカテゴリーにおいては、体の内部にいろんな異物を入れますよね。
もちろん、それはシリコンであったり、コラーゲンやヒアルロン酸であったり、ピートの自叙伝の中にも出てきた、アロダームなる赤ん坊の包皮から出来た人工皮膚であったり、ボトックス注射の原材料であるボツリヌス菌であったり、
それらは大概、体には害のないものや量として、表向きはそう宣伝されて使用されているわけです。
でも、所詮、それは生体にとってみれば、外部からの侵入物であり、それが本当に体になじむかどうかはその異物の純度や適合性、施術者の技量、施された人間の個体差によってかなり違ってくると思います。
そして、幸いにもそれらが全部クリアされれば、それは成功と言えるのでしょうが、中にはそうではなく、何らかの原因で体がそれを受けつけなかった場合、その時生体は、それを排除しようとして激しい抵抗に出る。
それが、最終的に自己の体を痛めつけ、奇形に変えるとしても。
己の体を元通りの状態にしたいから――。
扇風機おばさんや、ピートは、まさにそれだったのです!
(更にピートの場合、医者も想定外なことが起こってしまったことも事態を悪化させた要因でした)
ところで、ピートは、(外科的なものを含む)整形を、その悪名高き時代から既に支持していました。
けれど、それを率先してやり出したわりには、当初、整形に対するリサーチを全くしなかった。
彼の整形に対する考えはこうです。
「誰もが皆分刻みで起きて変身するが、その許容範囲をどこに置く?
男は毎朝起きてヒゲを剃り、下着をつけ、ズボンを履き、靴下を履く。女は自分達の髪をブリーチして、それをブロンドだと主張する。
それは皆変身のプロセスで、だがそれは一時的なものだ。
誰もがみな、ある程度の部分修整をしている。
オレは若さの泉なんて信じない。
美容クリーム~びんの中の希望~それは、オレにとっては絶対の偽善と金の無駄だ。それを留めておく唯一の方法は老化を断ち切ることだ。
だが、皆は言う。
『それ(整形)が全て上手く行かなかったら?』
人が髪を切りに行く時、彼らはそこに座って、
『おお、神よ、もし、これが上手く行かなかったら?』
なんて言うか?
アンタ達は髪ならまた生えてくると言うかもしれない。
だが、鼻や頬は永遠に傷付くと。
けれど、それは造り直すことが出来る。
それは、ボクサーにだって、自動車事故でだっていつでも起こりうることだ。
彼らが元に戻すのに、出来ないことは何もない。
彼らはアンタの耳から、ほんの少しの組織片を切り取って挿入し、また元に戻すことが出来るのだ」
この、ピートの考えをどう思うかは、皆さんの自由です。
それに、私達にはまだ考慮しなくてはいけない要因があって、
その要因の内の一つが――これは私も意外だったんですが、
ピートは自分の顔に対して、具体的になりたい容姿についての概念がなかったということ。
彼は、自分がどうするつもりなのか、わかっていませんでした。
彼は、ただ自分の顔に絵を描いていただけ。
とは言え、人にはそれぞれ好みというものがありますよね。
ピートが自分の顔にその時々で描いていた顔にはやはり、その時々の自分の好みが反映されていたと思うのです。
例えば彼が文中で取り上げてきた女優や歌手陣――古くはディートリッヒから、バルドー、モンロー、ジュディーやデボラ・ハリーなどは、女性性のシンボルと言ってもいいくらい、唇が厚く、肉感的で女らしいフォルムを持つタイプで、彼が1992年に初めて唇にアロダームなる組織片を入れ出した前後のピートの容姿は明らかにそのテのタイプの女性像を描いていたんだろうなーというのが見てとれるほど。
でも、私なんかは彼とは正反対で、そういう肉感的な女性が苦手だったため、好きになる女優陣は専ら、知的でボーイッシュでクールビューティなタイプばかりでした。
即ち、ディートリッヒよりもガルボ、バルドーよりもヘプバーン、モンローよりもグレース・ケリー、ジュディーよりもヴィヴィアン・リーといった具合。
(特にヘプバーンが好きだったなぁ。その内、キム・ノヴァクやナスターシャ・キンスキーみたいな混合タイプも好きになりましたけど)
ピートは、でも、そういうクールタイプに関しては一つも言及していないし、やはり彼が女性像で絶賛してるのは、バルドーやデボラタイプの美女ばかり。
一方で、マリー・トラバースやシェール、シルヴェスターなんかはこれまた、ちょっとボーイッシュというよりも男性的な香りのする人達ですし、'80年代の時の顔はむしろこっちタイプでしたよね。
つまり、そうするとピートの場合、なりたい容姿についての概念がなかったわけじゃなく、固定化したい容姿がなかっただけなんじゃないかと。
だから、ちょっとぐらい肉を削っただけじゃ満足できなかった。
「マイナーな変化は大きな違いを生む。
オレは、中心点から出発して外へ向かっていく必要があった。
唇、鼻、頬・・・、目と眉だけはいじらずに、他を全部リフトアップした」
でも、それなら一体、ピートをそこまで整形に駆り立てた最大の原因は何だったのでしょう?
それは、違和感でした。
「This isn't me これは、オレじゃない」
ピートは、3,4歳の頃、既に自分の容姿のことをこう思っていたよう。
彼は、小さい時から絵を描くことが大好きでした。
でも、その当時は紙がそんなにない時代だったので、彼はその紙の代わりに自分の顔中、体中、壁中に子供用のペンキを塗りたくっていた。
やがて、それは彫刻への興味に移り、工作用粘土でいろんな物を作ったり、またある時は天井中にスピログラフを描いたりもしていたピート。
お母様自身が自分の美を保つこと――化粧に執着していたことも影響しているのでしょう。
ピートは、そのごく小さい頃から当たり前のように化粧をして遊んでいました。
ここで、ちょっとまた、彼の言葉を引用しましょうか。
「化粧はごまかしのように見えるかも知れない。だが、アンタ達はその重要性を理解しなくちゃいけない。
この世にマックスファクターがなかったら、オレ達には大作映画もスターもあり得なかった。それは、オレ達に神と女神を与えてくれた。
化粧は、憧れであり、夢であり、社会にとってとても重要なものだ。
もし、ありし日の映画スター達――ディートリッヒやガルボ、クラーク・ゲーブルやモンゴメリー・クリフト、それにリズ・テイラー達が化粧をしていなかったら、オレ達には何も見るべきものがない。
化粧は人の顔を上げさせた。そしてまた、積極的な態度をももたらす。
それは間違っているように言われるが、でも、そうじゃない。
それは、ボリュームアップさせ、際立たせ、そこにあるものを強調させるのだ。
もし、オレが政治家になったなら、化粧を奨励するだろう。
なぜなら、それをすることによって、人が既にそこにある何かを表現することが出来るかも知れないからだ。
それは、防臭剤より役に立つと思わないか?」
また、ピートはこんな風にも言っています。
「オレは見た目が悪いのにいい匂いがするヤツより、イヤな匂いがしても見た目がいいヤツの方がいい。
それは、オレ達が心で愛さなけりゃならない理由だ。
オレ達はみんな盲目であるべきだろう。
そして、目ではなく、心で愛すること。
ただ、この社会では、余りにも皆忙しすぎて、相手の性格について語る暇などないし、オレ達は人の心が読めるわけじゃない。
だが、どれくらいの店がアンタがレンガ作りの門の前にいることがわかる?
誰も中に入るつもりはない。
オレ達は、自分の中に何があるか知らせるための自分の店の窓なんだ。そうして、オレ達は手持ちの宝石を全部展示する。
率直に言って、オレの宝石は全部見せ物だ。
オレはそれを楽しんでいる。
そして、それらは全て売りに出されるのだ」
つまり、彼にとって、化粧とは、その人が何者であるかを知る手掛かりなるってこと言いたいのではないかと思うのですが、
一方で、ピートは前世の存在を信じています。
(ここからの話はその手の世界を信じていない方には、ちょっと厳しいものがあるかも知れませんが、どうか我慢してお付き合いを)
彼は実際、幾つかの過去生を憶えているらしく、その最たるものは“Dr.ダーレクのロボット”を操縦する自分のお話です(ま、でも、これは昔『ムー』少女だった私でも読んでいてちょっと眉唾モノだったんですがね)
それ以外にも、彼の前世はいろいろ大変だったらしくて、今生でやっと調和と理解のみずがめ座の時代に入り、「おお、すげぇ!1959年じゃん!」と喜んで産道を通ってきて世界を見渡してみたところ、また元の場所に帰りたくなったと書いていますから、
彼には生まれてきた時から既に、今生での厳しさがわかっていたのかも知れませんね。
そんなピートが、化粧の他に小さい頃取りつかれていたことが、もう一つありました。
それは、インディアンの仮装をすること。
ポートサンライトのピートの家には彼のために両親が買ってくれたのか、あるいは元々そこにあったのかはわかりませんが、アメリカ・インディアンのテントと衣装、お面が一式揃っていて、ピートはそれが大のお気に入りでいつもそれを身に付けていました。
(特に黒い髪を三つあみにし、フェイスペイントを施したお面の顔が好きだったそうで)、それは、ウェスタンに対してトラウマを抱くほどでした。
ピートは、子供がこんな風に小さいうちから何かの物事に取りつかれたり、ピアノを簡単に弾くことが出来るのは、前世の記憶があるせいだと言っています。
「それじゃあ、なぜ、オレにとって肉を削り取ることが、そんなに大事だったのか?
それがオレだったからだ!
オレは過去生では、素晴らしい美貌だったと思う。でも、今のオレはそうじゃない・・・。
オレは、バーブラ・ストライザンドはとても美しいと思う。だが、もしオレが朝起きて、彼女のような顔になって鏡に映っていたら、ちょっとショックを受けるだろう。
ウーピー・ゴールドバーグはとても素敵だ。
だが、もしオレがある朝起きて、鏡の中に彼女を見たら、オレの目と心はそれが自分じゃないと思って傷付くだろう。
アンタが白人だとして、目覚めると翌日黒人になっていたら、どう思うか。
同じように黒人の自分が白人になっていたとしたら?
アンタは男で、翌朝起きてみたら胸が大きくなっていた。
その時、アンタはどう思う?
アンタはちょっと考えるだろう。“これは、自分じゃない”と」
思うに、ここから先は私の単なる推測なので、受け入れられない方にはスルーしていただきたいのですが、
ピートはおそらく、前世でインディアンの部族の中の巫女さんのような立場の女性だったことがあるんじゃないかと思います。
その容姿はとても美しくて、漆黒の黒髪をしていて・・・そう、彼の好きなシェールのような、綺麗で強くてちょっと男性的な、そんな女性。
だから、彼は自分の現生の顔に違和感を覚えた。
そこで、それを何とかしようとして、ピートは最初、大人が使っているアクセサリーのように、ちゃんと社会で認められているアイテムを使用して、その違和感を埋めようとします。
即ち、アメリカ・インディアンのヘッドドレスや女性用のフリンジドレス、ウクレレなど・・・。
「だが、それでは十分じゃなかった。それは、一時的なものだ。外れてしまう。
オレは、自分が自分であるために、外れないものが欲しかった」
ピートは、化粧や巧妙な写真技術で得られるような人工器官ではなく、整形による本物が欲しかったのです。
(整形で造られた顔が本物かどうかの議論はさておき)
――そうして、彼の整形手術は始まりました。
最初の部位は鼻。
1985年のことでした。
そこから、彼の大いなる迷走と闘いが始まるのです・・・。
To be continued
いよいよ【整形編】に突入です!!
フィギュアスケートの高橋大輔くんが華麗に復活して、シーズンが本格的に始まってきたため、ここのところ怒涛の情報ラッシュで、日々の翻訳がなかなか進まず私自身やきもきしておりましたが、やっと次を書くことができますよ~(*^_^*)
そして、今までは年代を振って分けてきたタイトル名も、ここからはおさらいも兼ねてトータルでお話するべく、単純に【整形編】、【自叙伝編】とすることにしました。
では、その【整形編】を始める前に、ここで一つおさらいを。
ピートを絶頂時から好きな方、ここ最近ハマりだした方など、コメントを下さる方々はそれこそいろんな時期、理由から彼を好きになっているわけですが、
(私も含め)そんな方々が、彼の人生の変遷を見て大体一様に疑問に思うのが、
あんなに綺麗だった顔を、なんで整形してあんなヒドイ顔にしてしまったの!?
ということ。
それは、日本のイロモノ番組である、『世界仰天ニュース』に取り上げられるほど、センセーショナルでショッキングな出来事でした。
(私もあれを見た時、一瞬誰のことを言ってるのかわからなくて我が目を疑いましたから^_^;)
で、私の場合は、その番組を見た時はまだそれでもピンと来てなくて、自分の中でも放ってあったんですが、
その後フィギュアスケートでアメリカのジョニー・ウィアー選手の今季のアイスショーナンバー『Poker Face』を観た時、元々ちょっと女性的な仕草やお顔立ちでフィギュア界でもオトメ系に分類されてたジョニちゃんが、そのプログラムであからさまにおねぇちっくな演技をご披露してくれたもんだから、
そこで、ああ~、そーいえばアタシって元々こーゆー系統が好きだったんだぁ
あれ?そーいえばこーゆー系統の代表格で、アタシの青春時代めっちゃ流行ってたDead Or Aliveのピート・バーンズって、ものすごキレイだったよなぁ~、
歌も大好きだったけー、
ああ~、なんか彼の歌がめっちゃ聴きたくなってきた!
そーだ、今はYou Tubeですぐ聴けるんじゃーん!!
ネットの時代って便利だわあ・・・、ん??
そーいや、ピートってこないだ世界仰天に出てたよーな。
あれは確か整形で顔面崩壊がどうのこうのとか・・・いかん、うろ覚えだわ
ちょっとネットで検索してみよう――、
ぎゃ!!
・・・いや~~、
その時のショックっていったらなかったですね!!
特に画像検索した時の、あのピートのオバQのような顔面のオンパレードにゃあ、頭がクラクラしてしまったほど(@_@;)
その後、ピート関連のよそのブログを読んでも、やれ清川虹子だとか、岸田今日子だとか、鈴木その子だとか(よくて叶恭子だった)そりゃあもう、皆さん言いたい放題で(/_;)
(てか、アタシもそーとーヒドイこと言ってるし)
でも、ぶっちゃけ、私もまだその頃は、そこまでピートに思い入れてはなかったんです。
ただ、あの'80年代後半の彼の美貌は、ホントに、この世のものとは思えないほど綺麗だったし、音楽的にも(特に日本で)絶頂期を迎えていて、きっと今で言うセレブとして順風満帆な人生を送っているんだろうなぁと思っていたら、どうも違うらしいことがおぼろげながら分かってきた。
そしたら、どんどん彼のことが知りたくなってしまって。
読めもしない自叙伝買ったのも、そういう気持ちの高ぶりからだったんですが、
そんな自分が今や機械翻訳までして、ピートの謎を知りたがってる。
即ち、なぜ、整形なんかしたのか?
何が不満だったのか?
何かトラウマがあったのか?
――その答えは、自叙伝にちゃんと書いてありました。
そして、その結果に関してはピートも予期していなかったということも。
そう、あの今のピートの顔は、なりたくてなった顔ではなく、全ては“ポリアクリルアミド”というジェル状の注入物質の過剰投与によるなれの果てであり、
彼はそのせいで死にかけ、ひょっとしたら唇のない顔になっていたかも知れないという、とんでもない状況を引き起こしてしまったのです。
(ここら辺の経緯は上記にリンクした世界仰天のサイトにも載ってます)
そんな、自分の人生を狂わすほどのことを、ピートは一体いつから、どのような考えで行っていったのか?
そのお話をする前に、ここで一つ皆さんに聞きたいことが。
皆さんは、この“整形”なるものをどこまで許容出来ますか?
もし、自分が整形をするとしたら、一体どこまでやりますか?
そして、根本的な質問、
整形には賛成ですか?反対ですか?
・・・難しいですよね。
ひと口に整形といっても、それは“美容”整形と、“外科”整形の2種類がありますし、一昔前までは、ピートもその自叙伝の中で言っているように、整形手術自体悪名の方が高くて(もちろん、ここで言う“悪名”が高かったのは美容整形の方です)、それをやっているのがバレると後ろ指を差され、こそこそと陰口を叩かれる時代が確かにあったのですが、
最近では皆さんもご承知の通り、“プチ整形”なる言葉があるぐらい、簡単な施術なら誰でも手軽に出来て、しかも昔よりずっとクリーンでオープンになったことから、あまり抵抗を感じる人は少なくなっているように思います。
かくいう私も、外科整形はいわずもがなですが、
美容整形に関しても、本人がそれをすることによって、性格が明るくなったり、仕事が上手くいくようになったりするのなら大いに結構だと思っています。
ただ、ことこれが自分自身の身の上に降りかかった場合、即ち、整形した方がいいと思われる状況になった時どうするかと言えば、ちょっと考えるんじゃないかと。
というのも、基本、私は痛いのが嫌いだから
(正確に言うと、痛いことを想像するのが嫌いだからです)
ピアスもその理由から、今まで一度も開けたことがありません(笑)
そして、一番抵抗を感じるのが、自分の体の内部に異物が入るということ。
これが、ダメですね。
人間の体には、皆さんの中にもご存じの方があると思いますが、本来ホメオスタシス(生体恒常性機能)という働きが備わっています。
これは、人間が体温や血圧、体液の浸透圧など生体の内部や外部を常に一定の状態に保っておこうとする働きで、
そこには病原菌やウイルスといった異物の排除、怪我の修復といったものも含まれていて、これら生体の状態が変化した時、それを元に戻そうとする機能全般を差すわけですが、
整形とはまさにあるカテゴリーにおいては、体の内部にいろんな異物を入れますよね。
もちろん、それはシリコンであったり、コラーゲンやヒアルロン酸であったり、ピートの自叙伝の中にも出てきた、アロダームなる赤ん坊の包皮から出来た人工皮膚であったり、ボトックス注射の原材料であるボツリヌス菌であったり、
それらは大概、体には害のないものや量として、表向きはそう宣伝されて使用されているわけです。
でも、所詮、それは生体にとってみれば、外部からの侵入物であり、それが本当に体になじむかどうかはその異物の純度や適合性、施術者の技量、施された人間の個体差によってかなり違ってくると思います。
そして、幸いにもそれらが全部クリアされれば、それは成功と言えるのでしょうが、中にはそうではなく、何らかの原因で体がそれを受けつけなかった場合、その時生体は、それを排除しようとして激しい抵抗に出る。
それが、最終的に自己の体を痛めつけ、奇形に変えるとしても。
己の体を元通りの状態にしたいから――。
扇風機おばさんや、ピートは、まさにそれだったのです!
(更にピートの場合、医者も想定外なことが起こってしまったことも事態を悪化させた要因でした)
ところで、ピートは、(外科的なものを含む)整形を、その悪名高き時代から既に支持していました。
けれど、それを率先してやり出したわりには、当初、整形に対するリサーチを全くしなかった。
彼の整形に対する考えはこうです。
「誰もが皆分刻みで起きて変身するが、その許容範囲をどこに置く?
男は毎朝起きてヒゲを剃り、下着をつけ、ズボンを履き、靴下を履く。女は自分達の髪をブリーチして、それをブロンドだと主張する。
それは皆変身のプロセスで、だがそれは一時的なものだ。
誰もがみな、ある程度の部分修整をしている。
オレは若さの泉なんて信じない。
美容クリーム~びんの中の希望~それは、オレにとっては絶対の偽善と金の無駄だ。それを留めておく唯一の方法は老化を断ち切ることだ。
だが、皆は言う。
『それ(整形)が全て上手く行かなかったら?』
人が髪を切りに行く時、彼らはそこに座って、
『おお、神よ、もし、これが上手く行かなかったら?』
なんて言うか?
アンタ達は髪ならまた生えてくると言うかもしれない。
だが、鼻や頬は永遠に傷付くと。
けれど、それは造り直すことが出来る。
それは、ボクサーにだって、自動車事故でだっていつでも起こりうることだ。
彼らが元に戻すのに、出来ないことは何もない。
彼らはアンタの耳から、ほんの少しの組織片を切り取って挿入し、また元に戻すことが出来るのだ」
この、ピートの考えをどう思うかは、皆さんの自由です。
それに、私達にはまだ考慮しなくてはいけない要因があって、
その要因の内の一つが――これは私も意外だったんですが、
ピートは自分の顔に対して、具体的になりたい容姿についての概念がなかったということ。
彼は、自分がどうするつもりなのか、わかっていませんでした。
彼は、ただ自分の顔に絵を描いていただけ。
とは言え、人にはそれぞれ好みというものがありますよね。
ピートが自分の顔にその時々で描いていた顔にはやはり、その時々の自分の好みが反映されていたと思うのです。
例えば彼が文中で取り上げてきた女優や歌手陣――古くはディートリッヒから、バルドー、モンロー、ジュディーやデボラ・ハリーなどは、女性性のシンボルと言ってもいいくらい、唇が厚く、肉感的で女らしいフォルムを持つタイプで、彼が1992年に初めて唇にアロダームなる組織片を入れ出した前後のピートの容姿は明らかにそのテのタイプの女性像を描いていたんだろうなーというのが見てとれるほど。
でも、私なんかは彼とは正反対で、そういう肉感的な女性が苦手だったため、好きになる女優陣は専ら、知的でボーイッシュでクールビューティなタイプばかりでした。
即ち、ディートリッヒよりもガルボ、バルドーよりもヘプバーン、モンローよりもグレース・ケリー、ジュディーよりもヴィヴィアン・リーといった具合。
(特にヘプバーンが好きだったなぁ。その内、キム・ノヴァクやナスターシャ・キンスキーみたいな混合タイプも好きになりましたけど)
ピートは、でも、そういうクールタイプに関しては一つも言及していないし、やはり彼が女性像で絶賛してるのは、バルドーやデボラタイプの美女ばかり。
一方で、マリー・トラバースやシェール、シルヴェスターなんかはこれまた、ちょっとボーイッシュというよりも男性的な香りのする人達ですし、'80年代の時の顔はむしろこっちタイプでしたよね。
つまり、そうするとピートの場合、なりたい容姿についての概念がなかったわけじゃなく、固定化したい容姿がなかっただけなんじゃないかと。
だから、ちょっとぐらい肉を削っただけじゃ満足できなかった。
「マイナーな変化は大きな違いを生む。
オレは、中心点から出発して外へ向かっていく必要があった。
唇、鼻、頬・・・、目と眉だけはいじらずに、他を全部リフトアップした」
でも、それなら一体、ピートをそこまで整形に駆り立てた最大の原因は何だったのでしょう?
それは、違和感でした。
「This isn't me これは、オレじゃない」
ピートは、3,4歳の頃、既に自分の容姿のことをこう思っていたよう。
彼は、小さい時から絵を描くことが大好きでした。
でも、その当時は紙がそんなにない時代だったので、彼はその紙の代わりに自分の顔中、体中、壁中に子供用のペンキを塗りたくっていた。
やがて、それは彫刻への興味に移り、工作用粘土でいろんな物を作ったり、またある時は天井中にスピログラフを描いたりもしていたピート。
お母様自身が自分の美を保つこと――化粧に執着していたことも影響しているのでしょう。
ピートは、そのごく小さい頃から当たり前のように化粧をして遊んでいました。
ここで、ちょっとまた、彼の言葉を引用しましょうか。
「化粧はごまかしのように見えるかも知れない。だが、アンタ達はその重要性を理解しなくちゃいけない。
この世にマックスファクターがなかったら、オレ達には大作映画もスターもあり得なかった。それは、オレ達に神と女神を与えてくれた。
化粧は、憧れであり、夢であり、社会にとってとても重要なものだ。
もし、ありし日の映画スター達――ディートリッヒやガルボ、クラーク・ゲーブルやモンゴメリー・クリフト、それにリズ・テイラー達が化粧をしていなかったら、オレ達には何も見るべきものがない。
化粧は人の顔を上げさせた。そしてまた、積極的な態度をももたらす。
それは間違っているように言われるが、でも、そうじゃない。
それは、ボリュームアップさせ、際立たせ、そこにあるものを強調させるのだ。
もし、オレが政治家になったなら、化粧を奨励するだろう。
なぜなら、それをすることによって、人が既にそこにある何かを表現することが出来るかも知れないからだ。
それは、防臭剤より役に立つと思わないか?」
また、ピートはこんな風にも言っています。
「オレは見た目が悪いのにいい匂いがするヤツより、イヤな匂いがしても見た目がいいヤツの方がいい。
それは、オレ達が心で愛さなけりゃならない理由だ。
オレ達はみんな盲目であるべきだろう。
そして、目ではなく、心で愛すること。
ただ、この社会では、余りにも皆忙しすぎて、相手の性格について語る暇などないし、オレ達は人の心が読めるわけじゃない。
だが、どれくらいの店がアンタがレンガ作りの門の前にいることがわかる?
誰も中に入るつもりはない。
オレ達は、自分の中に何があるか知らせるための自分の店の窓なんだ。そうして、オレ達は手持ちの宝石を全部展示する。
率直に言って、オレの宝石は全部見せ物だ。
オレはそれを楽しんでいる。
そして、それらは全て売りに出されるのだ」
つまり、彼にとって、化粧とは、その人が何者であるかを知る手掛かりなるってこと言いたいのではないかと思うのですが、
一方で、ピートは前世の存在を信じています。
(ここからの話はその手の世界を信じていない方には、ちょっと厳しいものがあるかも知れませんが、どうか我慢してお付き合いを)
彼は実際、幾つかの過去生を憶えているらしく、その最たるものは“Dr.ダーレクのロボット”を操縦する自分のお話です(ま、でも、これは昔『ムー』少女だった私でも読んでいてちょっと眉唾モノだったんですがね)
それ以外にも、彼の前世はいろいろ大変だったらしくて、今生でやっと調和と理解のみずがめ座の時代に入り、「おお、すげぇ!1959年じゃん!」と喜んで産道を通ってきて世界を見渡してみたところ、また元の場所に帰りたくなったと書いていますから、
彼には生まれてきた時から既に、今生での厳しさがわかっていたのかも知れませんね。
そんなピートが、化粧の他に小さい頃取りつかれていたことが、もう一つありました。
それは、インディアンの仮装をすること。
ポートサンライトのピートの家には彼のために両親が買ってくれたのか、あるいは元々そこにあったのかはわかりませんが、アメリカ・インディアンのテントと衣装、お面が一式揃っていて、ピートはそれが大のお気に入りでいつもそれを身に付けていました。
(特に黒い髪を三つあみにし、フェイスペイントを施したお面の顔が好きだったそうで)、それは、ウェスタンに対してトラウマを抱くほどでした。
ピートは、子供がこんな風に小さいうちから何かの物事に取りつかれたり、ピアノを簡単に弾くことが出来るのは、前世の記憶があるせいだと言っています。
「それじゃあ、なぜ、オレにとって肉を削り取ることが、そんなに大事だったのか?
それがオレだったからだ!
オレは過去生では、素晴らしい美貌だったと思う。でも、今のオレはそうじゃない・・・。
オレは、バーブラ・ストライザンドはとても美しいと思う。だが、もしオレが朝起きて、彼女のような顔になって鏡に映っていたら、ちょっとショックを受けるだろう。
ウーピー・ゴールドバーグはとても素敵だ。
だが、もしオレがある朝起きて、鏡の中に彼女を見たら、オレの目と心はそれが自分じゃないと思って傷付くだろう。
アンタが白人だとして、目覚めると翌日黒人になっていたら、どう思うか。
同じように黒人の自分が白人になっていたとしたら?
アンタは男で、翌朝起きてみたら胸が大きくなっていた。
その時、アンタはどう思う?
アンタはちょっと考えるだろう。“これは、自分じゃない”と」
思うに、ここから先は私の単なる推測なので、受け入れられない方にはスルーしていただきたいのですが、
ピートはおそらく、前世でインディアンの部族の中の巫女さんのような立場の女性だったことがあるんじゃないかと思います。
その容姿はとても美しくて、漆黒の黒髪をしていて・・・そう、彼の好きなシェールのような、綺麗で強くてちょっと男性的な、そんな女性。
だから、彼は自分の現生の顔に違和感を覚えた。
そこで、それを何とかしようとして、ピートは最初、大人が使っているアクセサリーのように、ちゃんと社会で認められているアイテムを使用して、その違和感を埋めようとします。
即ち、アメリカ・インディアンのヘッドドレスや女性用のフリンジドレス、ウクレレなど・・・。
「だが、それでは十分じゃなかった。それは、一時的なものだ。外れてしまう。
オレは、自分が自分であるために、外れないものが欲しかった」
ピートは、化粧や巧妙な写真技術で得られるような人工器官ではなく、整形による本物が欲しかったのです。
(整形で造られた顔が本物かどうかの議論はさておき)
――そうして、彼の整形手術は始まりました。
最初の部位は鼻。
1985年のことでした。
そこから、彼の大いなる迷走と闘いが始まるのです・・・。
To be continued
私も最近ふとしたことからDOAを思い出し、検索かけていたら、こちらに辿り着きました。
DOA最盛期は私も田舎で思春期を過ごしてて、ピートの容姿に魅了され、勿論、音楽性やパフォーマンスにも驚愕してました。
でも、YONOHAさんのブログを拝見して、また一層ピートにハマりそうです。(笑)
続きを楽しみしております。
毎回こんなにいろんな方からコメントを寄せていただいて嬉しい限りですが、それもこれもピートの忘れがたい魅力があったればこそ。
彼は、ホントに知れば知るほど、ユニークでONLY ONEなキャラなので、その類いまれな容姿も音楽も勿論ですが、その個性をもひっくるめて皆さんに理解し、好きになっていただければいいなぁと思っています。
とは言え、次回、続きはめちゃくちゃ痛々しくて悲惨なお話になってしまうので、どうか覚悟の上お越し下さいませ。
お待ちしておりますm(__)m
また、情報公開楽しみにしております。
もっちゃんさんも過去のピートをハタと思い出し、またハマられた口なのですね~~
ここ数年、そういう方が多いように思います。
私もそんな経緯を経て自分のブログにまで書き連ねるようになってしまいましたが、
今はちょっと小休止状態。
でも、自叙伝の全訳も含め、その内またピートのように必ず復活させますので、
その時はまたお寄りになって下さいね!
それでは、今後とも当ブログをよろしくお願い致します