ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

大回顧展モネ

2007-06-24 01:43:15 | 美術[ま]
大回顧展モネ@国立新美術館

 モネ展に行ってみた。40分待ちという兇悪なアナウンスを聞きつつも、読書しながら20分くらいズリズリ進んで入場できた。来週で終わるので、俺と同じで、駆け込み見学者がたくさん押しかけていて、バーゲンセールみたいな混雑ぶりだった。同じ場所を描いた連作を横に並べて展示してあるので、ちょっとした雰囲気の違いがわかりやすかった。モネの絵は、離れて見るほうがいい。この展覧会ではモネだけでなく、印象派から受け継がれた光と色彩に関連した作家の作品もちょこちょこと展示してあった。ロバート・ライマンの「君主」という作品は2メートル四方のでかいキャンバスが真っ白け。これで作品と言い張る度胸はすばらしいが、まったく6でもない。使い道はたくさんあるので1800円くらいでなら買い取ってもよい。てゆーか、これを真面目な顔で見る虚しさは、スベった芸人を見た時の気恥ずかしさに通ずる、みたいな←んなあほな。

「アルジャントゥィユの小舟」「ポール=ドモワの洞窟」「アンティーブ岬」「ルエルの眺め」「ヴェルノンの教会の眺め」「睡蓮(ポーラ美術館)」
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ダイ・ハード4.0

2007-06-23 23:30:48 | 映画[た]

ダイ・ハード4.0 オフィシャルサイト

 ドコモ2.0なんて言ってる場合じゃない。ダイハードは4.0である。「超高層ビル占拠Ver.1.0」 → 「空港パニックVer.2.0」 → 「マンハッタン爆破Ver.3.0」 → 「全米機能停止Ver.4.0」ということで、Ver.1.0は1988年なので、19年も前だったのだなぁ。19年前はウインドウズでさえVer.2.0だった頃である。そんなたいして役にも立たない実験君みたいなOSだったものが、今は、サイバーテロなんて言っちゃって、世界を恐怖のズンドコに陥れる可能性も秘めているのだ。そういうハイテクなサイバーテロリストと、死なないだけがとりえのローテクなブルースおやじが全米の運命をかけて大バトルを繰り広げるのが4.0である。毛がないから死なないのではなく、アンブレイカブルだから死なないのでもなく、単に運がいいから死なないだけで ←すごいやん! でも運が悪いから毎回えらい事に巻き込まれる ←だめやん! 畳み掛けるように襲い掛かる危機に、果敢にチャレンジするダイハードおやじ。そのあまりの「ダイハード」ぶりに、ついついうすら笑いを浮かべてしまうくらい大ハードである。
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OLYMPUS E-410

2007-06-21 23:40:19 | 電子機器
とうとう、デジイチを買ってしまった。
(1)ライブビュー : 慣れ親しんだデジカメ的便利さは捨てがたい。
(2)ダストリダクション : ゴミを弾き飛ばす安心感。
(3)最小・最軽量 : なるべくかさ張らずに気軽に持ち歩きたい。「最うんたら」に弱い。
(4)フォーサーズ : PC上で扱うにはいままでのデジカメと画像の規格が揃っていたほうが便利である。
(5)デザイン : 見た目に嫌味が無くて好感が持てる。まあ気分の問題だけど。グリップがほとんどないけれど、それで使いづらいわけでもない。

 というわけでE-410を買ったが、もし手ブレ補正機能のついたE-510にバリアングル液晶も付いていたら、多少重くても、迷わずそっちに決めたと思う。どっちつかずで悩ませられた。まんまとオリンパスのワナにはまってしまった。んじゃ買うなってのが正解なのかもしれないが、そこは阿呆だからしかたがないのである。

 本体重量が375g。本体が軽いといっても、ZUIKO DIGITAL ED 14-42mmレンズにレンズキャップ、フード、電池、メディア、ストラップまで全部入れて700gになる。200gのコンデジに比べたら、そりゃそれなりの重さにはなるが、持ち歩いても気にならない。重いの軽いのという感じ方も気分次第なのかもしれない。なんだかなぁ。

 25万画素から始まった我がデジカメ歴も、とうとう1000万画素になってしまった。そして早くも1220万画素のコンデジが売り出されている。来年の今頃はどうなっているのだろう。画質モードをフルサイズjpgのSHQにすると、1枚で6~7MBになった。そろそろパソコンのほうが、かったるくなり始めているかもしれない。記録メディアはキャンペーンで貰った2GBのxD-ピクチャーカードと、前から持ってた1GBのCFカードで合わせて3GBを確保したが、この調子で画素数が倍増していくと、何ギガあっても足りなくなるぞ。
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国立ロシア美術館展

2007-06-18 00:02:46 | 美術[ら]
サンクトペテルブルク 国立ロシア美術館展@東京都美術館

 「アートで候」のチケット半券を見せれば半額になるので見に行った。意外に凄い。ほとんどが写実的な作品で、アレクセイ・サヴラーソフ「早春」、ピョートル・スホデリスキー「村の昼間」、イヴァン・シーシキン「冬」、アンドレイ・ポポフ「村の朝」、ヴァシーリー・ポレーノフ「モスクワの庭」などが好きな作品で、中でもイヴァン・アイヴァゾフスキーという作家の作品が気に入った。「アイヤ岬の嵐」「穏やかな海岸、凪」もよかったが、「月夜」がいちばん凄かった。なんという夢のようなリアリズムなのだろう。まいったまいった。
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岡本太郎 「明日の神話」

2007-06-17 09:35:22 | 美術[あ]
 昨年の夏、汐留の日テレ前で公開されていた、岡本太郎の「明日の神話」が東京都現代美術館の常設展に再登場している。あの縦5.5m、横30mのデカい作品を、ほどよく展示してしまうスペースの余裕を見せている。「明日の神話」は写真撮影OKになっていた。汐留の時のようなお祭り騒ぎとはうって変わって、美術館らしい静寂の中で見る神話もいい。でもこの絵は喧騒と強烈な日差しに打たれながら、わいわい言いながら見るほうが似合っているのかな、とも思った。
 
 ほかにもいろいろな現代アート作家の作品が並んでいた。会田誠の「スペース・ウンコ」「スペース・ナイフ」「たまゆら(戦争画RETURNS)」「美しい旗(戦争画RETURNS)」の4点も展示されていた。「美しい旗」はなかなかよかったが、「スペース・ウンコ」は、もし大金持ちになったとしてもコレクションに加えたくない一品である。

 「東京ワンダーウォール公募2007」の展示もあった。いろいろと個性的な作品が並んでいた。「道すがら」という中川雅文さんの作品が気に入った。
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古沢岩美展

2007-06-17 09:27:30 | 美術[は]
古沢岩美展@板橋区立美術館

 「新寄贈作品による古沢岩美展~乱舞する色と線」が7月1日まで入場無料で見られる。無料だからしょぼいかというとそんなことはなく、エロチックな作品からガマガエルまで、いろいろな作品が展示されていた。

 以前、不名誉なことで有名になった山梨県の上九一色村の、プロイセン富士というホテルに古沢岩美美術館があって、見に行ったことがある。エロチックな作品が山ほど置いてあったけれど、今はどうなっちゃったのかわからない。
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横須賀美術館

2007-06-12 00:35:45 | 美術[や]
横須賀美術館

 観音崎灯台近くに4月28日オープンした横須賀美術館。観音崎通りを挟んで目の前が海、後ろは山という、風光明媚な自然に溶け込むような、グリーンの透明感のある建物。「海の広場」という芝生を隔てて、後ろに下がって建てられている。駐車場を地下に設けてあるので、前面にクルマや観光バスがひしめき合うようなみっともなさがなくてよい。展示室は1階と地下にあり、新しいだけあって、ゆったりとしている。場所が場所だけに、美術館に来るだけで観光旅行気分になってしまうが、その分、横須賀市民でなければ、ちょいと気まぐれに行っちゃう人は少なそうで、今後が心配だ。←大きなお世話か。ひとつ気がかりなのは、駐車場の発券機付近の曲がりがきつすぎる。発券機に手が届かない人が多いのではないか。入るときも出るときもキビシイ。設計ミスじゃないの? 係りのおじさんの仕事を増やしているような気がした。

 今は開館記念として、「<生きる>展:現代作家9人のリアリティ」というのをやっている。開館記念特別展「近代日本美術を俯瞰する」と「谷内六郎 週刊新潮表紙絵展」の全部入りチケットで900円。地下にはヤノベケンジの「ジャイアント・トらやん」という無駄にデカいヤツがおった。黄色い宇宙服みたいなのを着たトらやんもたくさんおった。こいつらはチケットを買う前に、エントランス通路から見下ろすことができる。それだけタダで見て帰ってもよい。遠路はるばる来てすぐ帰るのは自由だ。

・ヤノベケンジの「青い森の映画館」・・・ゾウの背中に乗ってる映画館で、ヘンな映像が流れている。
・舟越桂も何体かあった。大理石の瞳がリアルに光る。しかしスフィンクスの顔はキモい。
・木村太陽の「噛まれた角」・・・展示室の壁を自分でかじったらしい。ネズミか。
・木村太陽の「Big Mistake/Head-turner」「名前募集中」なども発想がバカで面白い。
・地下にあった、岸田劉生の「野童女」が怖かった。赤い着物でニタニタ笑っている扁平な格好の娘は奇怪な座敷わらしとしか思えない。幼い娘がかわいいかというとかわいくない。ほかの麗子像もニタリ酔ったりであるが、この「野童女」はひときわ不気味である。風邪で熱が出てうなされているときに夢に出て来て足を引っ張られそうである。
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会田誠 作品集

2007-06-11 00:10:01 | 美術[あ]
 変態アーティスト会田誠作品集(MONUMENT FOR NOTHING)のサイン入りを手に入れた。かなり迫力のある装丁で、「切腹女子高生」のキンキラ光るカバーもでらっくす。「アートで候」の会場で発売を知って、あ、こりゃ欲しいと、欲しがってしまった。まったく欲しがりやさんだねぇ。

 「アートで候」にあった「滝の絵」も折り返しつきでデカく収録してある。図録のころよりだいぶ書き込まれた状態になっていた。ほかにも有名な作品や、見たこともない作品、活動、パフォーマンスが250ページ近いボリュームで収録されている。見たこともない作品のほうが多いんだけど。見たことのある作品は、どこで見たのかと思ったら、「≒(ニア・イコール)会田誠~無気力大陸~DVD」を持ってるのを忘れていた。まったく変態やさんだねぇ・・・買うほうも。

 ルーペ付き「山口晃作品集」は去年の8月に買った。ルーペが必要なくらいだから、こっちももっと大きいほうが迫力あるし見やすいと思うが、最初からデカいのが売っていたら、買ったかどうかあやしいものだ。とりわけ美術展の図録なんぞはどちらかというと、小さくて安いほうが好きである。なんでもデカけりゃいいってもんでもない。デカいと買って帰るのがめんどくさい。まったくめんどくさがりやさんだねぇ。
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ザ・シューター/極大射程

2007-06-10 23:04:54 | 映画[さ]

ザ・シューター/極大射程 オフィシャルサイト

 ワナにハメられた狙撃手のアクション映画。陰謀の渦をすり抜けながら、真実を求めての復讐劇。なんとなくボーン・アイデンティティみたいな雰囲気かな。スリルとサスペンスに満ちた、寝てるヒマの無いハイテンションムービー。スカっとさわやか。もろもろOKかも。
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プレステージ

2007-06-09 23:58:04 | 映画[は]

プレステージ オフィシャルサイト

 ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール、スカーレット・ヨハンソン。奇術師の映画。最初はわかりづらかったが、だんだん面白くなって、それで、なんとなく謎・・・なのか?

 「この映画の結末は決して誰にも言わないでください」

というクリストファー・ノーラン監督のコメントも出てくるが、
「この映画に限らず・・・」に変えたほうが言いと思いまぁすぅ(∵)/
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大日本人

2007-06-03 23:10:19 | 映画[た]

大日本人 オフィシャルサイト

 まっちゃん監督作品。最初から、感動しようという気で見に行ったわけではなく、いったいどういうモノを出してくるのかと言う興味本位で見たので、まあこんなもんかなと、それなりに納得。「ごっつええ感じ」を楽しみにして見ていた松本ファンなら、同じノリで、それなりに楽しめるだろう。シロウト的な間の悪さをつなぎ合わせて、ごっつ間の悪い雰囲気が出来上がっている。そして「大日本人」のしょうもなさも相まって、「珠玉のすべる話」にまとまっている。というかまとまっていない。というかまとまってなくてもいい。この、わざとらしいしょうもなさも、「ごっつええ感じ」っぽい。劇場のあちこちでヒソヒソ笑いが聞こえた。←ヒソヒソかよ。つっこみ所も満載だが、ええやん、コントだし。この映画は、お笑い松本人志ファンに贈る

「松本人志プレゼンツ・ごっつ金かかった感じ・パンツはウンコまみれ!2時間スペシャル」

だと思う。とはいえカンヌに出品するような名作とは違いすぎる。いずれにしても見ないで済ませるわけにはいかなかった。どうせお笑いファンはどっちも見たいのだ。なぜか「監督・ばんざい!」と似たような感想になってしまったぞ。
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監督ばんざい

2007-06-03 23:09:02 | 映画[か]

監督・ばんざい! オフィシャルサイト

 タケちゃん監督作品。最初から、感動しようという気で見に行ったわけではなく、いったいどういうモノを出してくるのかと言う興味本位で見たので、まあこんなもんかなと、それなりに納得。もうギャング映画は作らないと宣言してしまった「北野監督」の苦悩を、面白おかしく描いている。というか、お笑いシーンを散りばめて、緊張の糸が切れたような脱力的なこの映画は、北野監督のファンとビートたけしファンに贈る、バラエティ作品

「ビートたけし・リターンズ 監督であそぼ!監督であそぼ~!2時間スペシャル」

くらいに思えばいいのかも。シャレで見に行こう。とはいえカンヌに出品するような名作とは違いすぎる。いずれにしても見ないで済ませるわけにはいかなかった。どうせお笑いファンはどっちも見たいのだ。なぜか「大日本人」と似たような感想になってしまったぞ。
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