LOVE AND GLORY

-サイキックの眼-

ルンルン症候群

2014-06-25 12:49:50 | サイキックの眼

         
          
ルンルン症候群
         
       
昔あった少女アニメ「花の子ルンルン」の依存症のコトではありません。笑
バックパックを背負って中国大陸放浪の1990年の若い頃、武漢という街の交通飯店という安宿にチェックインし、重い荷物を肩からおろし一息つこうとしていた時、部屋の外から聴き覚えのある歌が流れてきた・・。
中国語が話せるわけでなく、日本語にも久しかった一人旅。
電力供給が不安定で、街全体の夜の電気灯りが一斉に波打っている。
エアコンも無く、いつ停電するやもしれぬ、灯りも不安定な夜に・・・
      
ルルルン!ルンルン♪
       ルルルン!ルンルン♪
ルルルン!ルンルンルン♪ル~ン!♪
      
花の子ルンルンの主題歌が流れてきた・・。
けっこうな爆音で!。
なんや!?なんでやっ!!なんでルンルンやねん!!。
もしかしたらと思い、テレビをつけてチャンネルを変えていくと・・花の子ルンルンが放送されていたのでした。
      
♪私は花の子です!
     名前はルンルンです♪
いつかはあなたの住む街へ
            行くかもしれません♪
ルルルン!ルンルン♪ルルルン!ルンルン♪
ルルルン!ルンルンルン♪ル~ン!♪
      
その後の劇中は中国語の吹替えで、そして最後に出てくる花言葉のコーナー(懐かしい!笑)は日本語のままでした。
長旅の中で、久しぶりに聞いた日本語が・・花の子ルンルンだったのでした。
1990年と言うと、まだ天安門事件の翌年で、人民服を着ている人も多く居たり、中国通貨も2種類(中国元と外貨兌換券)あったり、外国製品なども殆ど見かけないような年代です。
例えば冷蔵庫なども、外国人関係の施設以外の中国人民(庶民)の公の場では、まだまだ見かけない。なのでいつも常温のぬるいビールを飲んでいた。
そもそも中国料理に冷蔵庫は要らないのだ。必要な食材を最低限仕入れて、後は強火で一気に調理するなど。
         
話しが最初から反れまくっています。
今回のテーマとは全く関係ない。
ただ・・ルンルンという響き♪を聞くと、僕はひと昔前の中国・武漢での不安定な夜の灯りを思い出してしまうのです。笑
      
         
「ルンルン症候群」
      
僕が勝手に作った症例です。
どのような意味なのか?というと。
      
「みんな仲良く病」 とでも言えるでしょうか。
      
或いは、「みんなと仲良くしなければいけない症候群。」
       
人の為になりましょう。
相手の気持ちを考えましょう。
怒るのはやめましょう。
ニコニコしていましょう。
良い子でいましょう。
悪いことはやめましょう。
人の役に立てるようになりましょう。
弱いものを虐めるのはやめましょう。
みんなで仲良く助け合いましょう。
      
・・・はいはい!。
もうイヤっていうほど言われてきました。
学校・教育・道徳・公共テレビCM
ポスター・スローガン・親の小言など。
別に否定はしません。
まったくもってその通りだと思いま~す。
子供の頃(僕は1970年代)、毎日幾度となく目や耳から入ってきておりました。
      
僕らのその世代には、ビッシリ体に刻み込まれています。
      
相手の為になりなさい。
やさしくしてあげないと。
どうしてすぐ怒るのッ!!。
怒ってはいけません!!。
      
怒ってはいけません!って言いながらアンタが怒ってるやんか!笑。
      
人の為になる仕事。
現在。人の支えになる仕事や人生を多くの人が選んでられると思います。
正直辛いと思います。そうお察しします。
実際、カウンセリングをご依頼下さる方の中でも、看護や介護など人を支える仕事に従事されている人も多く。
もちろん家族を支えて・・・と、精神的・体力的にも行き詰ってしまっている方も多いと思います。
      
いつになったら・・ルンルンになれるんだろう。悲
         
どれだけ人に尽くしても、疲れるだけで・・達成感もない。
人の喜びが・・自分の喜び?。
あぁ・・怒ってはならない、今日もスマイル!スマイル。
でも・・ヘトヘト・スマイル。
せめてそれなりの報酬が欲しい!!。
でも。。もう報酬の問題でもない・・限界だわぁ。
      
高度成長時の子供の頃の教育・・・。
「みんな仲良く」
「良い子」
「親を大切に」
「自分より他人の為になりましょう」
   
自分の事は我慢しなさい!!怒。
相手が可哀そうでしょう!!怒。
    
なんか・・大人になっても、いつもそんな風に見られて言われているようなカンジがしませんか?。
笑!別に強迫観念とかではないですよ。
「優しい良い子になりましょう」という理想の子供像への、美化教育のせいだと僕は思います。
       
「優しい良い子になれ!」
「はい!なります!!」
こんなコトでなれるわけないやんか!笑。
なる必要もないよ。
    
このコトに対して、何が欠けてるか・・解りますか?。
『自己意思を大事に尊重する』ことです。
      
きっと現代では子供の教育に、このようなカタチが徐々に進められているでしょう。
しかし、親世代には「自己意思を尊重する」なんてコトは未経験なんです。
      
「みんなで仲良くなれたら良いなぁ~~ン」
子供の頃の・・昔のこの理想がシッカリ根付いてしまっている。
       
「みんなと仲良くなれない悩みで・・、夜も眠れません。悲」
「あなたは病気です、睡眠薬と精神安定剤を常用してください。」
      
違う違うっ!!
違いまっせぇ~!笑
そうじゃないです。
   
僕は子供の頃から疑問だった。
   
「人の為になりなさい」と教えられる。
そうすると、全員が他人の為になって生きてしまったら、自分の中が空っぽになってしまうじゃないか!・・と。
先ず、自分を大事にすることが先決なんじゃないか?と。
      
「自分を無にして他人に尽くしましょう」とか。
「身を粉にして他者に尽くすべき」とか。
「自分の喜びは自己中で傲慢でエゴにすぎない」とか。
「我慢が足りないからだ」とか。
      
確かにそうでしょうよ。
でもしかしそれは、
『自分が在ってこそ』初めて成り立つモノなんですよ。
    
自分が成長しない幼い頃から。
自己が発育途上の幼少期から。
自分のベースが築けていない時から、優しく他人の支えになりなさいと教えられているのです。
      
自分が建築途上で、まだ骨組みも建たず・・設計図すら解らない状況の頃から、他者に優しくして・・自分の事より相手に気遣って、相手の建設を手伝ってあげなさい、と教えられているようなモノ。
      
じゃあ相手の設計図の見取り図は出来ているのでしょうか?。
どこを手伝ってあげられるのでしょう。
では、あなたの設計図と建設は誰が手伝ってくれるのでしょう?。
みんながみんなで、他者を手伝いあっていたら・・何も進みません。
       
酷な言い方になりますが、僕の眼から視れば、子供の頃から自分を大切にしてこれなかった魂は、建設途上のまま建設期限れとなってしまった廃墟のような状態なのです。
      
本当の設計図はどんなだったのか?。
建設の仕方を誰が教えてくれたのか?。
      
みんなで仲良くルンルンルン!の教育は、今の共産国の経済がとん挫した後の廃墟のビル群のようなモノと同じです。
      
では、他人のコトなどどうでも良い。?
自分の設計図と建築のことだけ考えていれば良いんだ!!。
それが勝ち組なんだ!!。
      
そう考えてきた人も多いでしょう。
自分さえ良ければいい。
      
それも違います。
もちろん否定はしません、生き方は自由ですから。
      
一番大事なコトは、
『自分の本心からの設計図と建設に一生懸命になること』
だと思います。
      
『自分の本心からの設計図と建設に一生懸命になること』
これには、「自分さえ良ければいい」という身勝手さが存在することはないのです。
つまり「自分さえ良ければいい」というのは、他人の良い設計図をうばったり、独り占めすることなのでしょうね。
      
『自分の本心からの設計図と建設に一生懸命になること』
これを大人がやってみせることで、子供はそれを見て学ぶのだと思います。
      
「人に優しくしなさい!、大人の言うことを聞きなさい!!」
などとは大違いです・・。
      
         
「みんな笑顔で仲良くしましょう!」
      
ずさんなヤッツケ平和建築を強いられた結果の
「ルンルン症候群」
見直してみて下さい。
      
本来の魂の設計図と建築方法。
僕のカウンセリングでそのお手伝いが出来ますので、是非ご依頼下さい。
心よりお待ち致しております。
      
      
もういちど言いますが、例えば日本各地で廃墟化している箱モノ高級公共施設。
それは言ってみれば「みんな仲良くルンルン施設」だったんですよね?。
でも・・なぜか誰も行かなくなった。
なぜなら、本当に欲しかったのは
『自分の本心からの設計図と建設に一生懸命になること』
だったんでしょう。
         
         
サイキック 山本 浩二
       
   
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