2023.11.19
今月は香川の山を歩こうと『稲積山(観音寺市)と紫雲出山(三豊市)』の二つの山に登る計画。香川県の西の端に位置する観音寺市は歴史と史跡の町。三豊市は浦島太郎の伝説が残る風光明媚な荘内半島やブドウや桃、みかんなどの栽培が盛んなフルーツ王国と穏やかな香川県の中でも最も穏やかな気候の暮らしやすい場所だときている。
午前に登る「稲積山」は天空に鳥居が立つことで一躍脚光を浴びてきた標高404mの山。高速道路を下り、国道を走ると右前方に尖った山が見えてきたのが、今回登る山。車窓から遠く高い山頂に、白い鳥居が見えてきた。
県道脇で下車してコンクリートの舗装道路を「高屋神社下社」までの急な坂道を登り、神社脇の広場で一呼吸しながら、山頂の鳥居を見上げた。
「山覚悟はしていたけど登り始めから急登に続く急登」、生半可な気分では山頂到達は出来そうにない・・・。頑張ろう。
県道脇に立つ「四国みち」の標識。下社迄500m、民家の並ぶ急な舗装道路を登っていく。
稲積大社の石碑の立つ石段を登り「高屋神社下社」本殿前に到着。
下社広場の鳥居越しに、稲積山山頂に立つ「本殿の白い鳥居」を見上げ、「行くしかないな~!」は男性二人の本心。
ここまでは舗装されていて、なだらかな散策路のような道だった。
しめ縄の張られた巨大な石門をくぐれば、これより先落ち葉を踏みしめながら、天空の鳥居までの急登の連続。12丁から始まった石碑と「鳥居から〇〇Ⅿ」消防署の火災予防看板で現在地位置を確認しながら一歩一歩登って行った。
稜線上の平坦だった登山道は、やがて天へ続くかのような高屋神社本殿の石段の下へ着く。ここからが大変!!
振り返れば、海岸線と観音寺市街地が広がっていた。あそこから急登を頑張ったんだ!!
「天空の鳥居」がだんだん近づいてきた。あと一息!! 頑張ろう!
みんな揃って稲積山山頂の高屋神社本殿に立つ、『天空の鳥居』をくぐりました。
下界の眺めを十分に堪能後下山を開始した。見下ろせばかなり急な石段。この工事をしたのはいつのことだろう?重機は無し、これだけの石材を運搬するのも大変だったろうと、昔人の信仰心の強さに感服し神の山に登れた喜びをかみしめ、坂道を下って行った。
下山し、バスを待つ間に見上げた先には、先程までいた「天空の鳥居」が見られた。ここに暮らす住民の暮らしを見守っているかのように思え、四国に暮らす人々の信仰心の深さを感じた。
ちょっと一息ランチタイム
下山の後の楽しみは、なんといっても美味しいランチ。今回は仁尾町の「にがり衛門」の豆腐ランチ。564カロリー・たんぱく質31.9。最高でした
今回二つ目の山は「紫雲出山シウデヤマ」352m。お昼の豆腐ランチを全部食べた後の登山がまた大変。今度の山も急登の連続。「山高からずして尊からず」はNHKの低山を歩くの吉田類氏の言葉。この山も言葉通り、や~いい体験をしました。
県道234号線を岬の先端へと走り、大浜海岸で下車。大浜集落の狭い通りを抜けて、「自然休養村センター」横を通り「乳薬師」まで登る。そこから「四国みち」の標識を確認しながらまたもや急登に続く急登を上へと登って行った。
途中ではイノシシの生息する気配を感じながら、やや怪しい雰囲気の登山道(四国みち)をどんぐりの実や落ち葉、弦に絡んだ「零余子ムカゴ」に秋の山歩きの楽しさを味わい、朽ちた木段やイノシシが荒らした登山道を、県道との合流点まで登って行った。
バスを降り、狭いメーンストリートを登山口へと歩いていく。ここからが大浜集落内の登山道入り口。
紫雲出山登山口の標識と案内板
国産レモンがいっぱい、いっぱい🍋
乳薬師は石段の先。四国みちは左へ。
中間地点だろうか。怪しい雰囲気、どこかで眠っているのだろうか???🐗
県道との合流点。ここから先は舗装道路の登りを「右側通行」で歩いて行った。
公園下の駐車場。車が小さいとここまで登れますが、今回は大型バスだから「我が脚力」を信じて、公園広場まで10分ほど歩いていきましょう。
公園まで歩きましょう。
ここは「紫雲出山遺跡」。弥生時代中期の遺跡があったという。それにしても、どうしてこんな高い所に住居を建てるなんて?。水はどうしてたのかな~?不思議?
あのつらかった登り、何処へ行っちゃった~~~! 皆さんの笑顔で楽しさが伝わってきま~す((´∀`))
帰りは舗装道路を、海岸線近くまで下っていきます。だんだんと陽が傾いてきた感じ、眺めを堪能したら出発です。
バスの待つ県道。そこにあったのは竜宮城?いやいやトイレでした。
誰かが言ってた「大山より大変だった」。そうかもしれないけど、記憶に残る楽しい山を二つ登ることが出来た。しかも全員が踏破出来たことは、本当に素晴らしいことだと思う。歩き続けること、登り続けること、高くなくてもいい、名のある山でなくてもいい、山頂へ到達できたことの達成感は、何歳になっても何時までも味わい続けていきたい。
これから寒い冬がやってくるけど、山歩会の例会は毎月ありますよ~💛 都合のつく方、ぜひまた一緒に歩きましょう。
次回の山旅につづく