遊歩のリュックと登山靴

日常の近場の山歩きから縦走登山、「らくらく山歩会」の毎月の例会登山の
山行記。豊かな自然を愛し、大切に守っていきたい。

らくらく山歩会 ’23 //11月例会 : 『四国みち』を歩こう。荘内半島の「稲積山と紫雲出山」

2023-11-21 14:32:02 | 日記

2023.11.19

 今月は香川の山を歩こうと『稲積山(観音寺市)と紫雲出山(三豊市)』の二つの山に登る計画。香川県の西の端に位置する観音寺市は歴史と史跡の町。三豊市は浦島太郎の伝説が残る風光明媚な荘内半島やブドウや桃、みかんなどの栽培が盛んなフルーツ王国と穏やかな香川県の中でも最も穏やかな気候の暮らしやすい場所だときている。

午前に登る「稲積山」は天空に鳥居が立つことで一躍脚光を浴びてきた標高404mの山。高速道路を下り、国道を走ると右前方に尖った山が見えてきたのが、今回登る山。車窓から遠く高い山頂に、白い鳥居が見えてきた。

県道脇で下車してコンクリートの舗装道路を「高屋神社下社」までの急な坂道を登り、神社脇の広場で一呼吸しながら、山頂の鳥居を見上げた。

「山覚悟はしていたけど登り始めから急登に続く急登」、生半可な気分では山頂到達は出来そうにない・・・。頑張ろう。

県道脇に立つ「四国みち」の標識。下社迄500m、民家の並ぶ急な舗装道路を登っていく。

 

稲積大社の石碑の立つ石段を登り「高屋神社下社」本殿前に到着。

                                                                                 

下社広場の鳥居越しに、稲積山山頂に立つ「本殿の白い鳥居」を見上げ、「行くしかないな~!」は男性二人の本心。

ここまでは舗装されていて、なだらかな散策路のような道だった。

 

しめ縄の張られた巨大な石門をくぐれば、これより先落ち葉を踏みしめながら、天空の鳥居までの急登の連続。12丁から始まった石碑と「鳥居から〇〇Ⅿ」消防署の火災予防看板で現在地位置を確認しながら一歩一歩登って行った。

 

 

 

稜線上の平坦だった登山道は、やがて天へ続くかのような高屋神社本殿の石段の下へ着く。ここからが大変!!    

    

   

振り返れば、海岸線と観音寺市街地が広がっていた。あそこから急登を頑張ったんだ!!

 

「天空の鳥居」がだんだん近づいてきた。あと一息!! 頑張ろう!

 

 

みんな揃って稲積山山頂の高屋神社本殿に立つ、『天空の鳥居』をくぐりました。

 

下界の眺めを十分に堪能後下山を開始した。見下ろせばかなり急な石段。この工事をしたのはいつのことだろう?重機は無し、これだけの石材を運搬するのも大変だったろうと、昔人の信仰心の強さに感服し神の山に登れた喜びをかみしめ、坂道を下って行った。

 

下山し、バスを待つ間に見上げた先には、先程までいた「天空の鳥居」が見られた。ここに暮らす住民の暮らしを見守っているかのように思え、四国に暮らす人々の信仰心の深さを感じた。

      

 

ちょっと一息ランチタイム

下山の後の楽しみは、なんといっても美味しいランチ。今回は仁尾町の「にがり衛門」の豆腐ランチ。564カロリー・たんぱく質31.9。最高でした

今回二つ目の山は「紫雲出山シウデヤマ」352m。お昼の豆腐ランチを全部食べた後の登山がまた大変。今度の山も急登の連続。「山高からずして尊からず」はNHKの低山を歩くの吉田類氏の言葉。この山も言葉通り、や~いい体験をしました。

県道234号線を岬の先端へと走り、大浜海岸で下車。大浜集落の狭い通りを抜けて、「自然休養村センター」横を通り「乳薬師」まで登る。そこから「四国みち」の標識を確認しながらまたもや急登に続く急登を上へと登って行った。

途中ではイノシシの生息する気配を感じながら、やや怪しい雰囲気の登山道(四国みち)をどんぐりの実や落ち葉、弦に絡んだ「零余子ムカゴ」に秋の山歩きの楽しさを味わい、朽ちた木段やイノシシが荒らした登山道を、県道との合流点まで登って行った。

バスを降り、狭いメーンストリートを登山口へと歩いていく。ここからが大浜集落内の登山道入り口。

 紫雲出山登山口の標識と案内板

国産レモンがいっぱい、いっぱい🍋

乳薬師は石段の先。四国みちは左へ。

 

 

中間地点だろうか。怪しい雰囲気、どこかで眠っているのだろうか???🐗

 

 

   

   

 

県道との合流点。ここから先は舗装道路の登りを「右側通行」で歩いて行った。

   

 

公園下の駐車場。車が小さいとここまで登れますが、今回は大型バスだから「我が脚力」を信じて、公園広場まで10分ほど歩いていきましょう。

公園まで歩きましょう。

 

 

ここは「紫雲出山遺跡」。弥生時代中期の遺跡があったという。それにしても、どうしてこんな高い所に住居を建てるなんて?。水はどうしてたのかな~?不思議?

 

 

あのつらかった登り、何処へ行っちゃった~~~!  皆さんの笑顔で楽しさが伝わってきま~す((´∀`))

帰りは舗装道路を、海岸線近くまで下っていきます。だんだんと陽が傾いてきた感じ、眺めを堪能したら出発です。        

 

バスの待つ県道。そこにあったのは竜宮城?いやいやトイレでした。

 

    

 

誰かが言ってた「大山より大変だった」。そうかもしれないけど、記憶に残る楽しい山を二つ登ることが出来た。しかも全員が踏破出来たことは、本当に素晴らしいことだと思う。歩き続けること、登り続けること、高くなくてもいい、名のある山でなくてもいい、山頂へ到達できたことの達成感は、何歳になっても何時までも味わい続けていきたい。

これから寒い冬がやってくるけど、山歩会の例会は毎月ありますよ~💛 都合のつく方、ぜひまた一緒に歩きましょう。

次回の山旅につづく

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晩秋の山歩き:船通山&角が仙県境の山の紅葉を求めて(2)

2023-11-18 16:31:51 | 日記

2023.11.18

夏から冬へと、急激な気候の変わりように驚き、にわかに冬支度が始まった。大山も一日にして真っ白で11月13日に初冠雪のニュース。昨年より19日も遅いと知り今年の秋の異常な暑さを再認識した。今年の秋は色づいたブナの葉も見る見るうちに散り落ち、景色は雪山へと変わって行ってしまった

10月末に歩いた岡山森林公園、緑の葉の中で色づいたモミジに歓喜しながら「夏山だったら汗だくなのに、秋山は汗も出ず心地いい」なんて、アップダウンした県境の尾根道。今はもう葉も落ち裸樹となり、ブナ林も雪を纏って、白いブナ林と変わっていってることだろう。

岡山森林公園10/19:カラ松園地から奥ブナの平をを登り稜線を歩く周遊コース

 

色づいたオレンジ色の景色の中を、登山口へと歩く。

根曲がり杉コースの入り口。いつもは通り過ぎるこのコースを始めて歩く。

 

薄靄の中のブナ林と、朽ちた葉がなんともドラマチックな雰囲気。

避難小屋のある県境広場。すっかり秋の風情だった。

モミジ平

 

 

 

  

 

まゆみの実、今年はまばらに実が付くのみだった。来年に期待して周遊コースを完歩した「秋の森林公園」だった。

 

角が仙11/7:直登の連続その先で見たものは・・・・・?

越畑ふるさと村のモミジの紅葉を見て、角が仙登山をしようと昨年訪れた頃に計画。鏡野町奥津から凡そ20分で、モミジの里への下り坂から見える景色は少しだけ早すぎたみたいだった。11月3日が「モミジ祭り」だったけど期待していたほど鮮やかな赤いモミジは数本だけで、まだまだこれからが見頃を迎えるみたい。長居すれば次の登山開始が遅くなるので、早々に引き上げ「角が仙登山口」へと向かう。

 

角が仙登山口広場はイチョウの落ち葉で金色に染まっていた。

駐車場の左脇から登山道へ。すると巨大な「角ガ仙登山道」の巨大な看板が20年前と同じ状態で立っていた。いよいよ直登の始まりです。

 

 

登るにつれて木々の葉の色付きにも変化が見られ、その度に歓声を上げて美しさを堪能(実はその声は熊除け対策)

 

 

樹林を過ぎ、ようやく森林限界を突破したみたい。

空の青さと広がる下界の広さに大感動を受けた。漸く山頂1153m「角ガ仙山頂」到達です。

今日のお昼は「クリームシチュー」。山頂広場は私達だけのもの💛

  

ここから見下ろす地上の世界には、越畑の赤いモミジが目印でよくわかった。(南側)

周遊コースは笹や雑草が茂り「藪漕ぎ」状態だと確認し、元来た道で下山開始。一本だけ残ったリンドウを発見!!

  

 

戻ったよ~♫

          

 

11月7日の「越畑ふるさと村」の紅葉状況

 

先ごろまで楽しんだ「角ガ仙」を見上げて大歓声

そして11月17日の「越畑ふるさと村」

 

次回の山旅につづく

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晩秋の山歩き:船通山&角が仙県境の山の紅葉を求めて(1)

2023-11-17 22:56:19 | 日記

2023.11.17

 「今年の秋は紅葉を求めて山を歩こう」と、残暑の夏に計画を立て「夏山スタイル」で色づき始めた県境の山を歩いたのが10月初めだった。

山はまだ緑の葉、その中に梢の方から赤いグラデーションの美しい気配を感じたのが10月19日の「三徳山」に続く10月22日の「船通山」登山だった。

漸く品格的な秋の、岡山県森林公園10/29&角が仙11/7は次回へ

三徳山(日本遺産)10/19:ナナカマドの実が赤く色づいていたが、周りの景色は緑いろのまま。

船通山(島根県との県境)10/22:やや秋色に染まり気温湿度共に快適登山

 

 

 

鳥上滝:色づき始めの気配

山頂近く:枝先から段々と赤く染まって空の青さと赤い紅葉に気分はハ~イ

 

山頂下の草原で見つけた「ウメバチソウ」

船通山山頂:空に浮かぶ雲に感動!

スサノオノミコトが高天原を追放され、こに地に降り立ち、八岐大蛇を退治する神話の舞台の船通山。

 

遠く西方向に「三瓶山」、横田方面を見下ろす。

北東方向には中国地方最高峰の「大山」。独立峰であることを実感する。

総勢11名。山頂広場は笑い声でいっぱい(〃艸〃)ムフッ

 

食べて笑って「船通山独占」の11名。そろそろ下山しましょう。帰りにはまた違った景色に出会えるかも・・・・

 

登りでは気づかなかった山野草。鮮やかに色づいていた紅葉。目線が違うと、違った景色を見ることができると、それぞれが実感した山の表情だった。

山はすっかり秋色へ。

次回の山旅につづく

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