遊歩のリュックと登山靴

日常の近場の山歩きから縦走登山、「らくらく山歩会」の毎月の例会登山の
山行記。豊かな自然を愛し、大切に守っていきたい。

らくらく山歩会    `17 9月例会  鏡野町奥津の井水山登山

2017-09-24 20:31:05 | 日記
平成29年9月24日

  

 奥津温泉界隈の木々が色つき始めたこの時期、9月例会は井水山へと初秋の里山登山を計画した。
言いだしっぺの靖さん、「秋のこの時期、稲刈りを地区の組合組織でやるんで行けませんわ~」。仕方ない、先頭は若い順番で克己さん夫婦。
 登山口の泉嵓(イズミイワ)神社~歩き始めた。いや~皆さん元気だわ~!
道端に咲くツリフネソウの群落にしばし佇み、花の色を比べたり、傍で咲く野菊を眺めたり、やはり標高700mには秋の風情が漂っていた。

 参加者25名、他に歩く登山者も無く、緑の中に色づき始めた赤い葉を見つけたり、キノコの品定めをしているうちに水場のある谷川に到着。
とにかく今月の例会、歩みがゆるい。なんでかな?
鏡野町の里山、と認識しているので、実際は標高差は軽く750mはあるのだが、そんなこと気にしない。終始木漏れ日の中の緩やかな登りの所為か、気分がいい、心も弾む。だけど脚は進まない、なぜか?

 じゃ~ん!!歳の所為じゃございませんか?(なんて言ったら失礼)

まっそんなことを考えているうちに井水山山頂(1150m)へ到着。今回は参加人数が25名だったので、急遽、琴浦隊が鍋とガス台を担ぎ上げ、山頂での定番『らくらく味噌汁』を作り、他に登山者の居ない長閑な山頂広場で、暫しお弁当タイム。
 
   手前味噌で申し訳ないけど、この「らくらく味噌汁」本当に美味しいです。食べたい方は是非私たち「らくらく山歩会」の例会のご参加ください。(但し、いつも有るとはかぎりません。あしからず)


 食後のひととき、ある人は『覗き岩』まで一歩き。ある人は、のんびりお昼寝。ある人はコーヒーでリラックス。
秋の空は青く晴れ渡り、遠くに見える山々の連なりに山座同定。同じ苦しさの中歩き、山頂に立ち、山頂へ到達した喜びを分かち、同じ鍋のお汁を味わい、同じ景色に感度し、山の素晴しさ、仲間の素晴しさを皆で味わい。

  あ~!!   山って素晴しい。
        来月も頑張って歩きましょう~!


 

 ゆっくり歩いた今回のコースタイム

駐車場 9:15    登山口 9:40   水場のある鞍部 10:20   山頂11:45

他に誰も居ない泉嵓神社の駐車場    25名、一月ぶりの際会に話が弾む。同じ色のパンツに始めて気づいた二人、この二人誰と誰でしょう?
   

 神社の横の林道を歩き、カーブの分岐を左に廻れば看板のある登山口。本日のリーダーは克己さん夫妻です。

      
          
 檜林の急登を登り、雑木林の中の平坦な道を歩く。秋の花が咲き、なかなか名前が来ないけど、「〇〇菊」「〇〇ハグマ」と難しい名前は分からないまま帰宅してからの宿題。

 キノコもそろそろ見られたけど、毒々しい姿に誰も興味を示さない。やはりキノコはもっと気温が下がり、秋風が吹き木の葉が舞う頃が美味しいのを皆が分かってるみたい。
      



 樹林の中、スポットライトを浴びて咲いていた「オタカラコウ」と「栗の実」
 

 岩場を越えて2時間半、急登を過ぎて、ようやくさんちょうへ到着です。
        

山頂へ着く頃には、皆がお腹はグーグー!。即準備に掛からねば間に合わない。ガス台を置き鍋を乗せる。私たち琴浦女性登山隊は家事もお上手、自宅で火を通しておいた食材を鍋に入れ、持参したお湯を入れ味噌を入れたら出来上がり!
「ハーイ!出来ましたよ~。お椀は有りますよ」素晴しいチームワークで大なべいっぱいの「らくらく味噌汁」はたちまち空っぽになりました。
       



 
   
 
 食後のお昼ねをしたり、花を探したり、なんとも気分のいい午後のひとときでした
     


 元気の余ってる元(昔)お嬢様たち、覗き岩まで遠征。
       

 さーて、そろそろ下山しましょうか。  12:50下山開始   14:40神社駐車場到着
         

 林道をゆっくりと下山し、全員無事駐車場へ到着。あんなに真上から降り注いでいた秋の陽射しも斜光線となり、影も長く伸びだしたころ、解散となり愉しかった思い出と共に帰路についた。 


  次回の山旅に続
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初秋の北アルプス 薬師岳登山 あっぱれ晴男晴女(台風の影響受けず)

2017-09-18 12:58:12 | 日記
平成29年9月16日
 太郎平までの登山道(五光岩)にて 後は薬師岳
  

 太郎平小屋前の広場より薬師岳を望む
  

 予定通りに車は有峰林道亀谷ゲートへ到着した。薬師岳山荘への事前予約の際「ゲートは6時に開きますから、早めに通過されたら駐車場空いています」とのこと、未明のゲート前には既に10台ほどの車が並んでいた。持参の豪華朝食?を摂りながら開門を待つ。
 6時きっかりにゲートが開き1,900円を払い折立登山口へと走る。「帰りも1900円払うのかな~?」なんて賑やかな仲間は気分ウキウキと約1時間掛けて、ほぼ満杯状態の広い駐車場へ到着した。

7:05(1350m) 身支度を整え、大きな看板と太いブナの木の脇を抜けて登山道へ。いきなり太郎坂の急登を登る、暫くはブナと針葉樹の混ざった樹林の中、深く掘れ込んだ赤土と木の根の張った登山道を歩く。
 吹く風が心地良い。適所に設けられた休憩所で補水休憩をとりながら急坂を登り切るといきなり開けた地点に三角点を発見8:58(1870.6m)
             
 この辺りから立山、剱岳が遠望でき、薬師岳も遥か遠くに見え初め登山意欲を掻き立てるが、焦りは禁物。ゆっくりゆっくり登る。
あちこちにリンドウの花が見られ、赤い実のゴゼンタチバナやアカモノ、シラタマノもきれいだった。
振り返れば有峰湖や富山市外の先には能登半島見られ、この素晴しい景色に心奪われてなかなか進めない。めったに見ること無い、広い景色の広がりに流れる汗も苦にならず、今ここに居ることを有り難く感謝した。
    
     

 広大な草原の中の登山道は歩き易く、整備された登山道は歩きやすく、関係者の努力に感謝し、またこの山域の人気の高さもうなずける気がした。色付き始めた草原の先に臨む、薬師岳の気品と貫禄に溢れた姿はまさしく「北アルプスの女王」にふさわしく、今回のこのチャンスに深く感謝しながら先へ進んだ。
     
         石畳や木道で整備された主稜線を登り切るとこのエリアの主要拠点の太郎平小屋のある太郎兵衛平に到着。11:00(2372.9m)
 

    
 先週半ば、想定外の台風18号が宮古島、沖縄あたりで大暴れ、今後の進路も暴風雨の規模も分からず、出発を躊躇っていたが、思い切って計画通りに出発した。但し、場合によっては途中で計画を中断することとした。
 予定より早め早めの行動とし、その日のうちに薬師岳山頂へ登頂し、翌朝スタートを早めて下山することにして登りはじめた。全員体調もよく、ペースも安定しており、コースタイム以上に早く歩くことが出来、薬師岳山荘へ到着することが出来た。
しかも運良く、台風の速度が遅く、16日、17日と影響も無く歩くことが出来た。山荘の主曰く「キャンセルのラッシュでがら空きです。」その言葉通りで当日の利用客は15名位ではなかったろうか?
 山荘到着後に登った薬師岳山頂はガスがかかり、風も強く、明日の下山が案じられたが、深夜、窓からの灯りで外を見ると、富山平野の夜景が宝石箱を開けたような素晴しさで広がり、心奪われてしまった。
 さあ!明日の朝の天気を期待してもう一度眠ろう。『どうぞ台風さま、ゆっくり進んでどこかへ飛んでってください


 
  ここまでのコースタイム(到着時刻)
折立7:05    三角点8:58   五光岩ベンチ10:10  太郎平小屋11:00


 これより薬師岳山荘、薬師岳山頂へと歩き始める

  太郎平小屋を後に薬師岳山荘へと歩き始めた。整備された登山道は歩き易く、色づき始めた草紅葉の中の石畳をキャンプ場まで高度を下げていく。誰かが「これだけも下れば、山頂までの高度差はなんぼになる?」待っててよ計算してみるね~。「2926-2294=632」つまりこれから632m登ることになる。沢水の流れの音を聴きながら岩場を慎重に登っていく、樹林帯の中のきつい登りだった。凡そ40分経過したころ明るく開けた大ケルンのある薬師平へ到着した。流れる汗を拭きながら飲んだ水が美味しかった。
 
 太郎兵衛平からの石畳の道 
 
 

 キャンプ場を通り、これから岩場の急登が40分ほど続く
 
             
 岩場を過ぎ、薬師峠が近づくころ、振り返れば広い太郎平のど真ん中に、登山道の交差する太郎平小屋を見下ろすことが出来た。このポイントから黒部五郎岳や雲の平、さらのその先の鷲羽岳水晶岳へと続く登山道を見たとき、ここが如何に山の要所で有るのかを再認識する思いだった。
 

 薬師平の大ケルンから山荘まで
     

 薬師岳山荘のフロントで宿泊申し込みをして、山頂へと登る。当初の予定では明日早朝に山頂へ登頂予定だったにだが、山荘の方のアドバイスで「台風がかなりの規模で進んでいて、明日は天気が崩れそうですから、早朝出発での下山を薦めます」の一言で、老体にムチ打ち山頂へと向った
    
       
 
薬師岳山荘のフロントと夕食、朝食。食前のビールも美味しかった
 
    

翌朝、4時頃の下界は夜景、富山湾と共に冴え冴えと見下ろすことが出来た。「よ~し!頑張って歩こう」起き出した皆が身支度を整えた頃、「朝食の準備が出来ました」の声。さすが薬師岳山荘様だ、分かってるね~!
 5:20 夜明け前の山荘を発った。 未明の薬師岳を背に薬師平まで下山道は歓声に包まれていた。

 槍ケ岳を真東に見ながら雲上の下山
 
   
  
  

 気温もさほど低くなく、着ていた雨具がちょっと邪魔になりだした頃、太郎平の小屋に到着。雨も風も無く台風の位置が気になる。太郎平小屋の美味しいコーヒーでちょっとひと息、さあ~下山開始!!
      

 昨日見た景色なのに、改めてその広さと美しさに感動し、雨にも風にも遭わずに台風の接近中の登山だったけど、黒部川を大きく抱き込んだ雲の平の大きさや遥か遠くの、剱岳~立山、さらに槍ケ岳、鷲羽岳~黒部五郎岳を終始眺めながら歩くことが出来た今回の山旅、歩くことの大きな喜びを仲間と共有でき、何時でも山は待っていてくれることを再認識した富山県 薬師岳でした。
       

 本日のコースタイム(到着時刻)
薬師岳山荘5:20    太郎平小屋6:55    五光岩ベンチ7:55     三角点9:05     折立10:20


 これから鳥取県琴浦町まで、運転よろしくおねがいいたします(登山者も少なくがら空きの折立駐車場)
 

 帰宅後、天気予報で台風18号は私たちの通った北陸道に沿って北上している様だった。いったい何処でニアミス接近したのか?鳥取県に入った途端、岩美町蒲生トンネルを抜けたら風雨が強まってきた。
 台風一過の空を眺めながら、氏神様に守られて毎度の山旅が天気に恵まれていることに改めて感謝した
 
   次回の山旅につづく


  
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故郷の名山(大山)に感謝   第7回キャリーダウンボランティアに参加して

2017-09-11 15:08:49 | 日記
平成29年9月10日
 
 今年も恒例の大山山頂汚泥 キャリーダウンボランティアへ参加した。
当日は、参加予定だった夫が都合が悪く不参加となり、貞子さんと二人での参加となった。
 博労座駐車場での受け付けは事前申し込みをしていたので、簡単に登録終了。順次スタートだったので即山頂へと向った。
晴れ渡った青空、空のペットボトルが入っただけのリュックは妙に軽かった。(昨年は長い桟木を括りつけて、「武蔵か小次郎か?」などとふざけて歩いたのに今年はラクチンだ。)

 なんと、そう思ったのは南光河原の駐車場までで、その先には関所が待っていた。大山自然科学館の館長と、情報館の三原さんが「今年もご苦労様、山頂までどうぞ」と山頂へ運ぶ石ころを二人分渡されてしまった。まっいいか、これも訓練訓練。
   

8:00 登山道を歩き始めた。ブナの葉の間から見える空は青く、今日は爽やかな登山が出来ると期待し「女二人、ユックリ歩こうね」なんて言いながら歩調を合わせて1合目、2合目と登っていく。しかし風が無い、湿度が高い、アゴから垂れる汗が登山道の石に落ちていた。
 

 暑いけど普段通りのペースで登っていると、背後から元気な若者の声が迫ってきた。この団体、歩くのでは無く走っている、しかも女の子も一緒になって走っている。いったい何処の生徒だろう?軽く70名は居る。殿を守る先生に「沢山の生徒さんですがどちらから?」と思わず聞いてみた。「岡山、就実高校のサッカー部です」このグループの下山の際はどこらあたりですれ違うのかな~なんて言いながら上を目指す。各地の高校登山部や山陽方面からのグループも多く、『大山1300年祭』の効果があると実感した。
(因みに就実高の生徒は3合目で追い抜いて行き、8合目で戻ってきたけど、登山者が多く、すれ違うのが困難だった)
     

 今回の登山は、なるべく同じペースで歩き、長い休憩は取らない、2合間隔で給水を心掛けるなど、暑さと人の多さを上手くクリアすることを心掛けて歩いた。貞子さんも私も大山山頂へは年5回以上は登っているから、コース上の緩急や、休憩場所も心得たもので難なく山頂のボトル引渡し場所へ到着。10:15
      
 素晴しい!2時間15分で山頂到着。
「二人でカンパ~イ」と下界を眺めながら周りの県外からの若い登山者に「鳥取の梨ですよ、ブドウもどうぞ~」と鳥取名産の梨を宣伝してふっと周りを見るとスッポリ雲の中。一瞬にして山頂はガスに包まれてしまいました。
 
 山頂で受け取った汚泥ボトルを背に博労座の汚泥引渡し場所へと下山したけど、今回も県外からの参加者の多さに感心してしまった。だけど、本部テントの女性から「毎年参加して頂きありがとうございました。又来年もお会いしましょう」と声を掛けられ、あっ、憶えていてくださったのかと、ささやかなボランティア活動に喜びを感じた一日でした。貞子さん!お疲れ様でしたm(.|.)m

        

 季節はもう秋ですよ~
 

 次回の山旅につづく
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