2017.7.21~24
今月の参加者
西沢渓谷にて休憩 素晴しい渓谷美を堪能し満足気な笑顔 後に見えるのは鶏冠山
「間近に富士山を眺めながら山を歩きたいねぇ…。」
何気ない一言をきっかけにしてあれよあれよと計画されたこの夏の県外遠征、大菩薩嶺(山梨:2,057m)と金時山(神奈川:1,212m)へ行ってきました。
【はじめの日】
目覚めの車窓からは朝日に映える富士山がお出迎えです。車中泊明けの足慣らしに西沢渓谷をウォーキング。流れに沿って少しハードなコースを辿り、“七ツ釜五段の滝”をはじめとする渓谷美の素晴らしさに度肝を抜かれる。どうスゴイかって…拙い筆ではうまく書けない。すまんが掲載写真を見てくれ。
【次の日】
大菩薩嶺(だいぼさつれい)へ向かう車中ですでにポツリポツリ、ガスも徐々に濃くなり登頂を断念して大菩薩峠までのピストン登山に。「富士山はどこ?」「あっちの方向…見えたらね。」…下がったテンションは、立ち寄ったワイナリーのワイン試飲でアゲアゲに。
【そのまた次の日】
早朝、宿の屋上から仰いだ雲ひとつない富士山も、バスの行く手には怪しげな暗雲が…。金時登山口でついに降りだして早々に箱根旧街道ウォーキングに予定を変更。杉並木に苔むす石畳を昔も今もみんなが歩く。弥次さんも喜多さんも、山歩会のメンバーも…偶然出会ったウドちゃんも…。
山じゃないけど宿のてっぺんから見た富士山はそれはそれでドドーンと裾野を広げて雄大だった。金時山頂名物の“きのこ汁”をいただきながらの富士山鑑賞はまたの機会のお楽しみになった。それまで期待はどんどん高くなるぞ…富士山よりも。
(Y.T記)
【はじめの日】 西沢渓谷では・・・・・
バス下りて歩きはじめると直ぐ、雁坂トンネルへの道(国道140号線)を潜る。そして車両進入禁止の柵を越えて行くと、いよいよ西沢渓谷ウォーキングの始まりです。
キツネ君のお見送りを受けて渓谷へと入ります 弘太郎クン、言いつけ通り山側を歩いています
嘗てはこの辺りから甲武信岳へ登っていた、登山口の案内。今でも健脚者は使うそうな(写真は鶏冠山)
西沢山荘を過ぎて直ぐに渡る「二股吊橋」 橋を渡るだけでは物足りない私達
吊橋の先には急勾配の木段(大山滝の木段みたい) その先は三重の滝
左側の斜面、脚を滑らせたら即渓谷へ 下りの木段を気をつけて下ります
滝見台を過ぎれば ふぐ岩 ウナギ岩 人面岩と奇岩の渓谷美が続きます
「貞泉の滝」までは滝を見ながら渓流の傍の岩歩きが暫く続きます
澄んだ水の淵には50㌢ものイワナが見えた。獲物を狙う二人連れ(違反じゃないの?) カエル岩(分かるかな?)
方丈橋を渡り、七ツ釜五段の滝へ到着です
方丈橋 七ツ釜五段の滝
眼下に七ツ釜五段の滝を見ながら高度差のある木段を登りきったところから、渓谷を左に見て旧森林軌道のなだらかな坂道、シャクナゲ園山ノ神の祠を見ながらゆっくり下山。沢に掛かる橋にはシャクナゲの飾り物が付けられ、いい雰囲気だった。
大久保沢に掛かる橋は床がネット状で靴の底から恐怖心が襲い掛かってきた。大展望台からは奥秩父の山の連なりも見ることが出来、ゆっくり休憩を取り。ネトリ大橋を渡り起点へ到着
そのころからポツポツと小雨が振り出してきた。予定通りに歩くことが出来、時間にゆとりあることだし、ゆっくりしましょう。と言うことで道の駅「みとみ」まで歩き、暫し日の丸観光バスの到着を待つ。そこで食べた1個100円の桃の美味しかったこと!!絶品
さあサプライズ! 気配りの山口さん「宿へ着くまでに、勝沼のワイン工場へご案内しましょう」だって。
嬉しいじゃありませんか。試飲も出来るし~と、楽しみに工場へ到着。聞かなくていい工場見学を終え、いざ試飲会場へ到着。「????!」配られた物を見て「あれ?ペットボトルのキャップじゃないの?」数種類あるワインをチビチビと飲んでみた、しかし数あるワイン、全部試飲した勢か気分ウキウキ足はヘロヘロ。
ここからは直ぐ石和温泉。宿の名前は「石風」、かなり有名らしい。楽しみ楽しみ・・・・・・・。
【次の日】 大菩薩峠まで
大菩薩嶺山頂登山は雨のため断念。大菩薩峠までの往復となってしまったけど気分は山頂到達。
麓の石和温泉から見た大菩薩嶺は山頂がかすんでいた。もしかして登山口の裂石温泉辺りでは雨が降っている?少しの不安が大当たり、上着だけ雨具をつけて 歩き始めた。 酷くはないけど鬱陶しい、裂石登山口から上日川峠までの高度差およそ750m、昔はもっと楽だったのはやはり歳の所為?
霧の中の登山道、ブナの樹影がなんとも言えない趣をかもし出していた。
やっと着いたロッジ長兵衛、皆が何かを囲んでいる?なんと冷えた桃ではないですか。早速1つ丸かじり(代金は夫任せ)美味しかった!!
ここでの決断は「大菩薩嶺登頂は辞めて、介山荘までにしましょう」決まったら即実行。介山荘までは標高差300m時間にして1時間半、途中の福ちゃん荘も通り抜け、砂利道を登っていくと左前方の霧の中に介山荘の建物が見えてきた。
裂石温泉をバスは右折、その先の駐車スペースで下車して、歩き始めた。
靖さんの指差してるマップでは、上日川峠ってかなり下って見えるけど標高差700m以上もあるかなりの急登だった。
アスファルト道路をようやく離れて、自然林の中の登山道を歩きます
左前方に千石茶屋が見えてきた。峠までのやっと1/3を歩いただけなのに疲れてきた。久々の雨に遭い心が萎んできている所為だろうか?挫けないで頑張ろう。
樹林下だったので、雨は苦にならないけど、林の中は霧が濃くなり視界がきかない。この霧を「風情がある」とみるか「前が見難いな~」ととるかで、足取りに随分の差が出てくるだろう。
今回のゴールを大菩薩嶺から大菩薩峠に短縮、再び標高差300mの砂利道(緊急車両の必要な場合は4W)を介山荘まで歩く。本来は見えるはずの富士山は生憎見られなかったけど、大菩薩峠まで登れたメンバーは、「これで充分満足」と笑顔いっぱいで『はい、ポーズ』
【そのまた次の日】金時山登山の予定・・・・・旧箱根街道ウォーキングに変更
川口湖畔の宿「丸栄」は良かった。採点をつけるなら二重のハナマルを付けたいところ。
早朝ウォーキングへと玄関へ行くと守衛さんから「屋上からの富士山は素晴しいですよ」の一声で一目散屋上へ。「凄~い、綺麗!」小谷さんの声が弾んでいる。昔乙女の4名もあたりを気にせず大歓声をあげて「今日の金時山、楽しみ~」なんて喜んで次は河口湖畔散策へ。
公園の花の飾りも富士山の形で見事に作られていた。「与勇輝美術館」も外観だけだけど見ることが出来た。
いよいよ金時山へ。車窓からの富士山の眺めも素晴しい、登山に期待して乙女峠へとバスは走る。
乙女峠登山口へ近づくにつれてバスのフロントガラスに雨粒が当たり、登山口ではかなり降ってきた。山口さん「この先の広場で検討しましょう」と先へ進む。なんと広場には箱根町観光協会が有り、観光マップをみた山口さんと私「旧箱根街道」を歩こうと即決。
バスは箱根恩賜公園駐車場へ。添乗の山口さんも日の丸観光バスの本多さんもこの辺りは慣れたものでクネクネ道をらくらく運転。
さあ、到着。歩き始めた杉並木、いったいどれ程の樹齢だろう。気になることばかりだった。
1619年ごろ、東海道53次の箱根杉並木は、旅人に木陰を堪えようと徳川幕府が道の両側に植えたものだそうな。途中箱根神社一の鳥居のところであの「ウドちゃん」が撮影中だったけれど、『撮影禁止』の大きな看板があり証拠写真は撮れなかった。
再び石畳の権現坂を上る、石畳あり木段あり、花も沢山咲いていた。なかでもヤマユリの花の群落は圧巻だった。さすがリッチな観光地・箱根は咲いている花まで豪華だ。だけど山に囲まれた観光地、歩いているのは人間だけでは有りません。イタチが走り、それをネズミが追いかけて、見とれた馬野さんが転んでしまい、高い空から様子を見ていた野次さん喜多さんもさぞや可笑しかったことでしょう。なんとも賑やかな「らくらく山歩会」箱根街道珍道中でした。
この度の山梨県、神奈川県の一部と山陰からは離れたところ、しかもあまりメジャーなところでないために、コースの選定から道路事情など、「初めてのところです」と3名とも言っておられました。
数々の気配り、ご配慮をして頂いた「日本海新聞社旅行部」の山口さん、「日の丸自動車」の本多さん、国田さん、お世話になりました。ありがとうございました。
次回の山旅につづく
今月の参加者
西沢渓谷にて休憩 素晴しい渓谷美を堪能し満足気な笑顔 後に見えるのは鶏冠山
「間近に富士山を眺めながら山を歩きたいねぇ…。」
何気ない一言をきっかけにしてあれよあれよと計画されたこの夏の県外遠征、大菩薩嶺(山梨:2,057m)と金時山(神奈川:1,212m)へ行ってきました。
【はじめの日】
目覚めの車窓からは朝日に映える富士山がお出迎えです。車中泊明けの足慣らしに西沢渓谷をウォーキング。流れに沿って少しハードなコースを辿り、“七ツ釜五段の滝”をはじめとする渓谷美の素晴らしさに度肝を抜かれる。どうスゴイかって…拙い筆ではうまく書けない。すまんが掲載写真を見てくれ。
【次の日】
大菩薩嶺(だいぼさつれい)へ向かう車中ですでにポツリポツリ、ガスも徐々に濃くなり登頂を断念して大菩薩峠までのピストン登山に。「富士山はどこ?」「あっちの方向…見えたらね。」…下がったテンションは、立ち寄ったワイナリーのワイン試飲でアゲアゲに。
【そのまた次の日】
早朝、宿の屋上から仰いだ雲ひとつない富士山も、バスの行く手には怪しげな暗雲が…。金時登山口でついに降りだして早々に箱根旧街道ウォーキングに予定を変更。杉並木に苔むす石畳を昔も今もみんなが歩く。弥次さんも喜多さんも、山歩会のメンバーも…偶然出会ったウドちゃんも…。
山じゃないけど宿のてっぺんから見た富士山はそれはそれでドドーンと裾野を広げて雄大だった。金時山頂名物の“きのこ汁”をいただきながらの富士山鑑賞はまたの機会のお楽しみになった。それまで期待はどんどん高くなるぞ…富士山よりも。
(Y.T記)
【はじめの日】 西沢渓谷では・・・・・
バス下りて歩きはじめると直ぐ、雁坂トンネルへの道(国道140号線)を潜る。そして車両進入禁止の柵を越えて行くと、いよいよ西沢渓谷ウォーキングの始まりです。
キツネ君のお見送りを受けて渓谷へと入ります 弘太郎クン、言いつけ通り山側を歩いています
嘗てはこの辺りから甲武信岳へ登っていた、登山口の案内。今でも健脚者は使うそうな(写真は鶏冠山)
西沢山荘を過ぎて直ぐに渡る「二股吊橋」 橋を渡るだけでは物足りない私達
吊橋の先には急勾配の木段(大山滝の木段みたい) その先は三重の滝
左側の斜面、脚を滑らせたら即渓谷へ 下りの木段を気をつけて下ります
滝見台を過ぎれば ふぐ岩 ウナギ岩 人面岩と奇岩の渓谷美が続きます
「貞泉の滝」までは滝を見ながら渓流の傍の岩歩きが暫く続きます
澄んだ水の淵には50㌢ものイワナが見えた。獲物を狙う二人連れ(違反じゃないの?) カエル岩(分かるかな?)
方丈橋を渡り、七ツ釜五段の滝へ到着です
方丈橋 七ツ釜五段の滝
眼下に七ツ釜五段の滝を見ながら高度差のある木段を登りきったところから、渓谷を左に見て旧森林軌道のなだらかな坂道、シャクナゲ園山ノ神の祠を見ながらゆっくり下山。沢に掛かる橋にはシャクナゲの飾り物が付けられ、いい雰囲気だった。
大久保沢に掛かる橋は床がネット状で靴の底から恐怖心が襲い掛かってきた。大展望台からは奥秩父の山の連なりも見ることが出来、ゆっくり休憩を取り。ネトリ大橋を渡り起点へ到着
そのころからポツポツと小雨が振り出してきた。予定通りに歩くことが出来、時間にゆとりあることだし、ゆっくりしましょう。と言うことで道の駅「みとみ」まで歩き、暫し日の丸観光バスの到着を待つ。そこで食べた1個100円の桃の美味しかったこと!!絶品
さあサプライズ! 気配りの山口さん「宿へ着くまでに、勝沼のワイン工場へご案内しましょう」だって。
嬉しいじゃありませんか。試飲も出来るし~と、楽しみに工場へ到着。聞かなくていい工場見学を終え、いざ試飲会場へ到着。「????!」配られた物を見て「あれ?ペットボトルのキャップじゃないの?」数種類あるワインをチビチビと飲んでみた、しかし数あるワイン、全部試飲した勢か気分ウキウキ足はヘロヘロ。
ここからは直ぐ石和温泉。宿の名前は「石風」、かなり有名らしい。楽しみ楽しみ・・・・・・・。
【次の日】 大菩薩峠まで
大菩薩嶺山頂登山は雨のため断念。大菩薩峠までの往復となってしまったけど気分は山頂到達。
麓の石和温泉から見た大菩薩嶺は山頂がかすんでいた。もしかして登山口の裂石温泉辺りでは雨が降っている?少しの不安が大当たり、上着だけ雨具をつけて 歩き始めた。 酷くはないけど鬱陶しい、裂石登山口から上日川峠までの高度差およそ750m、昔はもっと楽だったのはやはり歳の所為?
霧の中の登山道、ブナの樹影がなんとも言えない趣をかもし出していた。
やっと着いたロッジ長兵衛、皆が何かを囲んでいる?なんと冷えた桃ではないですか。早速1つ丸かじり(代金は夫任せ)美味しかった!!
ここでの決断は「大菩薩嶺登頂は辞めて、介山荘までにしましょう」決まったら即実行。介山荘までは標高差300m時間にして1時間半、途中の福ちゃん荘も通り抜け、砂利道を登っていくと左前方の霧の中に介山荘の建物が見えてきた。
裂石温泉をバスは右折、その先の駐車スペースで下車して、歩き始めた。
靖さんの指差してるマップでは、上日川峠ってかなり下って見えるけど標高差700m以上もあるかなりの急登だった。
アスファルト道路をようやく離れて、自然林の中の登山道を歩きます
左前方に千石茶屋が見えてきた。峠までのやっと1/3を歩いただけなのに疲れてきた。久々の雨に遭い心が萎んできている所為だろうか?挫けないで頑張ろう。
樹林下だったので、雨は苦にならないけど、林の中は霧が濃くなり視界がきかない。この霧を「風情がある」とみるか「前が見難いな~」ととるかで、足取りに随分の差が出てくるだろう。
今回のゴールを大菩薩嶺から大菩薩峠に短縮、再び標高差300mの砂利道(緊急車両の必要な場合は4W)を介山荘まで歩く。本来は見えるはずの富士山は生憎見られなかったけど、大菩薩峠まで登れたメンバーは、「これで充分満足」と笑顔いっぱいで『はい、ポーズ』
【そのまた次の日】金時山登山の予定・・・・・旧箱根街道ウォーキングに変更
川口湖畔の宿「丸栄」は良かった。採点をつけるなら二重のハナマルを付けたいところ。
早朝ウォーキングへと玄関へ行くと守衛さんから「屋上からの富士山は素晴しいですよ」の一声で一目散屋上へ。「凄~い、綺麗!」小谷さんの声が弾んでいる。昔乙女の4名もあたりを気にせず大歓声をあげて「今日の金時山、楽しみ~」なんて喜んで次は河口湖畔散策へ。
公園の花の飾りも富士山の形で見事に作られていた。「与勇輝美術館」も外観だけだけど見ることが出来た。
いよいよ金時山へ。車窓からの富士山の眺めも素晴しい、登山に期待して乙女峠へとバスは走る。
乙女峠登山口へ近づくにつれてバスのフロントガラスに雨粒が当たり、登山口ではかなり降ってきた。山口さん「この先の広場で検討しましょう」と先へ進む。なんと広場には箱根町観光協会が有り、観光マップをみた山口さんと私「旧箱根街道」を歩こうと即決。
バスは箱根恩賜公園駐車場へ。添乗の山口さんも日の丸観光バスの本多さんもこの辺りは慣れたものでクネクネ道をらくらく運転。
さあ、到着。歩き始めた杉並木、いったいどれ程の樹齢だろう。気になることばかりだった。
1619年ごろ、東海道53次の箱根杉並木は、旅人に木陰を堪えようと徳川幕府が道の両側に植えたものだそうな。途中箱根神社一の鳥居のところであの「ウドちゃん」が撮影中だったけれど、『撮影禁止』の大きな看板があり証拠写真は撮れなかった。
再び石畳の権現坂を上る、石畳あり木段あり、花も沢山咲いていた。なかでもヤマユリの花の群落は圧巻だった。さすがリッチな観光地・箱根は咲いている花まで豪華だ。だけど山に囲まれた観光地、歩いているのは人間だけでは有りません。イタチが走り、それをネズミが追いかけて、見とれた馬野さんが転んでしまい、高い空から様子を見ていた野次さん喜多さんもさぞや可笑しかったことでしょう。なんとも賑やかな「らくらく山歩会」箱根街道珍道中でした。
この度の山梨県、神奈川県の一部と山陰からは離れたところ、しかもあまりメジャーなところでないために、コースの選定から道路事情など、「初めてのところです」と3名とも言っておられました。
数々の気配り、ご配慮をして頂いた「日本海新聞社旅行部」の山口さん、「日の丸自動車」の本多さん、国田さん、お世話になりました。ありがとうございました。
次回の山旅につづく