遊歩のリュックと登山靴

日常の近場の山歩きから縦走登山、「らくらく山歩会」の毎月の例会登山の
山行記。豊かな自然を愛し、大切に守っていきたい。

らくらく山歩会  ’17 7月例会は山梨県へ  西沢渓谷と大菩薩嶺を歩こう

2017-07-25 23:33:44 | 日記
2017.7.21~24
今月の参加者
       西沢渓谷にて休憩  素晴しい渓谷美を堪能し満足気な笑顔   後に見えるのは鶏冠山
 
    
「間近に富士山を眺めながら山を歩きたいねぇ…。」
何気ない一言をきっかけにしてあれよあれよと計画されたこの夏の県外遠征、大菩薩嶺(山梨:2,057m)と金時山(神奈川:1,212m)へ行ってきました。
 
 
【はじめの日】
目覚めの車窓からは朝日に映える富士山がお出迎えです。車中泊明けの足慣らしに西沢渓谷をウォーキング。流れに沿って少しハードなコースを辿り、“七ツ釜五段の滝”をはじめとする渓谷美の素晴らしさに度肝を抜かれる。どうスゴイかって…拙い筆ではうまく書けない。すまんが掲載写真を見てくれ。

【次の日】
大菩薩嶺(だいぼさつれい)へ向かう車中ですでにポツリポツリ、ガスも徐々に濃くなり登頂を断念して大菩薩峠までのピストン登山に。「富士山はどこ?」「あっちの方向…見えたらね。」…下がったテンションは、立ち寄ったワイナリーのワイン試飲でアゲアゲに。

【そのまた次の日】
早朝、宿の屋上から仰いだ雲ひとつない富士山も、バスの行く手には怪しげな暗雲が…。金時登山口でついに降りだして早々に箱根旧街道ウォーキングに予定を変更。杉並木に苔むす石畳を昔も今もみんなが歩く。弥次さんも喜多さんも、山歩会のメンバーも…偶然出会ったウドちゃんも…。

山じゃないけど宿のてっぺんから見た富士山はそれはそれでドドーンと裾野を広げて雄大だった。金時山頂名物の“きのこ汁”をいただきながらの富士山鑑賞はまたの機会のお楽しみになった。それまで期待はどんどん高くなるぞ…富士山よりも。
                                               (Y.T記)


【はじめの日】 西沢渓谷では・・・・・
バス下りて歩きはじめると直ぐ、雁坂トンネルへの道(国道140号線)を潜る。そして車両進入禁止の柵を越えて行くと、いよいよ西沢渓谷ウォーキングの始まりです。

キツネ君のお見送りを受けて渓谷へと入ります      弘太郎クン、言いつけ通り山側を歩いています
 
      

 嘗てはこの辺りから甲武信岳へ登っていた、登山口の案内。今でも健脚者は使うそうな(写真は鶏冠山)
    

 西沢山荘を過ぎて直ぐに渡る「二股吊橋」         橋を渡るだけでは物足りない私達 

吊橋の先には急勾配の木段(大山滝の木段みたい)           その先は三重の滝
 

左側の斜面、脚を滑らせたら即渓谷へ             下りの木段を気をつけて下ります
  
 
滝見台を過ぎれば ふぐ岩  ウナギ岩   人面岩と奇岩の渓谷美が続きます
     

「貞泉の滝」までは滝を見ながら渓流の傍の岩歩きが暫く続きます
 
       

澄んだ水の淵には50㌢ものイワナが見えた。獲物を狙う二人連れ(違反じゃないの?)  カエル岩(分かるかな?)
 

方丈橋を渡り、七ツ釜五段の滝へ到着です
      方丈橋                       七ツ釜五段の滝 

   
 

眼下に七ツ釜五段の滝を見ながら高度差のある木段を登りきったところから、渓谷を左に見て旧森林軌道のなだらかな坂道、シャクナゲ園山ノ神の祠を見ながらゆっくり下山。沢に掛かる橋にはシャクナゲの飾り物が付けられ、いい雰囲気だった。
        
大久保沢に掛かる橋は床がネット状で靴の底から恐怖心が襲い掛かってきた。大展望台からは奥秩父の山の連なりも見ることが出来、ゆっくり休憩を取り。ネトリ大橋を渡り起点へ到着
   
          そのころからポツポツと小雨が振り出してきた。予定通りに歩くことが出来、時間にゆとりあることだし、ゆっくりしましょう。と言うことで道の駅「みとみ」まで歩き、暫し日の丸観光バスの到着を待つ。そこで食べた1個100円の桃の美味しかったこと!!絶品

 さあサプライズ!  気配りの山口さん「宿へ着くまでに、勝沼のワイン工場へご案内しましょう」だって。
嬉しいじゃありませんか。試飲も出来るし~と、楽しみに工場へ到着。聞かなくていい工場見学を終え、いざ試飲会場へ到着。「????!」配られた物を見て「あれ?ペットボトルのキャップじゃないの?」数種類あるワインをチビチビと飲んでみた、しかし数あるワイン、全部試飲した勢か気分ウキウキ足はヘロヘロ。
ここからは直ぐ石和温泉。宿の名前は「石風」、かなり有名らしい。楽しみ楽しみ・・・・・・・。

次の日】 大菩薩峠まで
  大菩薩嶺山頂登山は雨のため断念。大菩薩峠までの往復となってしまったけど気分は山頂到達。
 

麓の石和温泉から見た大菩薩嶺は山頂がかすんでいた。もしかして登山口の裂石温泉辺りでは雨が降っている?少しの不安が大当たり、上着だけ雨具をつけて 歩き始めた。 酷くはないけど鬱陶しい、裂石登山口から上日川峠までの高度差およそ750m、昔はもっと楽だったのはやはり歳の所為?
霧の中の登山道、ブナの樹影がなんとも言えない趣をかもし出していた。
やっと着いたロッジ長兵衛、皆が何かを囲んでいる?なんと冷えた桃ではないですか。早速1つ丸かじり(代金は夫任せ)美味しかった!!

ここでの決断は「大菩薩嶺登頂は辞めて、介山荘までにしましょう」決まったら即実行。介山荘までは標高差300m時間にして1時間半、途中の福ちゃん荘も通り抜け、砂利道を登っていくと左前方の霧の中に介山荘の建物が見えてきた。

 
裂石温泉をバスは右折、その先の駐車スペースで下車して、歩き始めた。
靖さんの指差してるマップでは、上日川峠ってかなり下って見えるけど標高差700m以上もあるかなりの急登だった。
    

アスファルト道路をようやく離れて、自然林の中の登山道を歩きます
  

左前方に千石茶屋が見えてきた。峠までのやっと1/3を歩いただけなのに疲れてきた。久々の雨に遭い心が萎んできている所為だろうか?挫けないで頑張ろう。
   
 
  
 樹林下だったので、雨は苦にならないけど、林の中は霧が濃くなり視界がきかない。この霧を「風情がある」とみるか「前が見難いな~」ととるかで、足取りに随分の差が出てくるだろう。
     

今回のゴールを大菩薩嶺から大菩薩峠に短縮、再び標高差300mの砂利道(緊急車両の必要な場合は4W)を介山荘まで歩く。本来は見えるはずの富士山は生憎見られなかったけど、大菩薩峠まで登れたメンバーは、「これで充分満足」と笑顔いっぱいで『はい、ポーズ』

 

そのまた次の日】金時山登山の予定・・・・・旧箱根街道ウォーキングに変更
 

 川口湖畔の宿「丸栄」は良かった。採点をつけるなら二重のハナマルを付けたいところ。
早朝ウォーキングへと玄関へ行くと守衛さんから「屋上からの富士山は素晴しいですよ」の一声で一目散屋上へ。「凄~い、綺麗!」小谷さんの声が弾んでいる。昔乙女の4名もあたりを気にせず大歓声をあげて「今日の金時山、楽しみ~」なんて喜んで次は河口湖畔散策へ。
公園の花の飾りも富士山の形で見事に作られていた。「与勇輝美術館」も外観だけだけど見ることが出来た。
 
   

 いよいよ金時山へ。車窓からの富士山の眺めも素晴しい、登山に期待して乙女峠へとバスは走る。
乙女峠登山口へ近づくにつれてバスのフロントガラスに雨粒が当たり、登山口ではかなり降ってきた。山口さん「この先の広場で検討しましょう」と先へ進む。なんと広場には箱根町観光協会が有り、観光マップをみた山口さんと私「旧箱根街道」を歩こうと即決。
 バスは箱根恩賜公園駐車場へ。添乗の山口さんも日の丸観光バスの本多さんもこの辺りは慣れたものでクネクネ道をらくらく運転。
さあ、到着。歩き始めた杉並木、いったいどれ程の樹齢だろう。気になることばかりだった。

 1619年ごろ、東海道53次の箱根杉並木は、旅人に木陰を堪えようと徳川幕府が道の両側に植えたものだそうな。途中箱根神社一の鳥居のところであの「ウドちゃん」が撮影中だったけれど、『撮影禁止』の大きな看板があり証拠写真は撮れなかった。

再び石畳の権現坂を上る、石畳あり木段あり、花も沢山咲いていた。なかでもヤマユリの花の群落は圧巻だった。さすがリッチな観光地・箱根は咲いている花まで豪華だ。だけど山に囲まれた観光地、歩いているのは人間だけでは有りません。イタチが走り、それをネズミが追いかけて、見とれた馬野さんが転んでしまい、高い空から様子を見ていた野次さん喜多さんもさぞや可笑しかったことでしょう。なんとも賑やかな「らくらく山歩会」箱根街道珍道中でした。
    
  
       

 この度の山梨県、神奈川県の一部と山陰からは離れたところ、しかもあまりメジャーなところでないために、コースの選定から道路事情など、「初めてのところです」と3名とも言っておられました。
 数々の気配り、ご配慮をして頂いた「日本海新聞社旅行部」の山口さん、「日の丸自動車」の本多さん、国田さん、お世話になりました。ありがとうございました。
  
    次回の山旅につづく
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梅雨明け間近の槍ケ岳  小池新道から双六小屋経由飛騨沢を下る

2017-07-19 09:57:52 | 日記
 平成29年7月15日~17日

 「槍ケ岳のテッペンに立ちたい」と、まるで播隆上人様のような桑本夫妻の希望で、同じ地区の山仲間の竹田夫婦と案内役の私達夫婦の6名で新穂高温泉へと向った。琴浦から車で7時間半、駐車場はすでに満杯だったけど、1台分のスペースがあり「助かった~」と思わず叫んでしまった。

新穂高登山口で登山届けを提出後歩き始めた              橋を渡って左俣谷へ
 

 持参した登山届けを提出していざ、左俣谷を歩き出す。雪解け水で溢れる蒲田川を左に見ながら治山道を歩く。やがて笠新道を過ぎわさび平小屋へ到着。冷たい水で喉を潤し歩き始めた。左俣林道も以前に比べ小石がゴロゴロと歩き憎くなっていた。

 蒲田川の急な流れを見ながら歩く                 オオヤマレンゲの花が綺麗だった 

 笠新道登山口                          ワサビ平小屋で休憩
 

 奥丸山への分岐を右手に分ける                  槍ケ岳が遥かに見えてきた
 

 〇〇〇ヤマザクラがお出迎え                  あらま~アカヤシオが見事です 

 秩父沢のの流れを越えて小池新道~イタドリケ原へと進む。あれっ?先頭を勢いよく歩いていた竹田夫さんがしゃがみ込んでしまった。私にも経験のある『熱中症』の症状のようだ。

 秩父沢に掛かる木製の橋はとても頑丈な作りでした
 
 
 秩父沢の雪渓の雪融け              沢を超えれば岩場の登りです
 

 雪渓を横断してイタドリケ原へ
 


 しばしの休憩の後、シシウドガ原へと進む。竹田さんの状態は改善しないので、雪渓から雪を入れた袋を作り「首周りと腋の下」を冷やして体温を下げるように試みた。私達も雪渓に入り冷たい風で身体を冷やして、竹田さんの回復を待った。


 ここを登りきったら「鏡平山荘」。頑張ろう!とゆっくりゆっくり弓折尾根を登る。登山道脇は咲き始めた夏の花で溢れ、昔は憶えていたのに花の名前が出てこない、後で調べよう!

 〇〇〇キスミレの群落                     見事なキヌガサソウの群落
  

 鏡平小屋へ到着。鏡平山荘名物の「かき氷」で心も身体も冷え冷えとなって、先へ進む気力が湧いてきた。
これから先「双六小屋」までは花が咲く「お花の登山道」だったことを思い出す。いったい今頃はどんな花が咲いているのかな?
花も咲いていたけど皆で最高に感動したのはライチョウの親子のお出迎えだった。一羽の親と五羽の雛達が母さんライチョウの鳴き声に合わせて雪渓の上を動き回り、又親鳥の鳴き声一斉に集まって移動する姿に「人間世界にこの様子を見えてあげたい」「親の愛情って凄い」なんて言いながら暫し見とれてしまった。

 鏡平山荘の広場にて                      名物「カキ氷」、これは宇治金時700円也 

 鏡平山荘を後に双六小屋へはここから2時間余   緩やかな登山道から見える、西鎌尾根と槍ケ岳への展望に感動    

 雪渓を超えて「花見平」「くろゆり平」をゆっくり歩くころには竹田さんも元気を回復、やがて「双六小屋」眼下に見えてきた。「せっかく登ったのに、あそこまで下るの?」なんて言っているうちに双六が出来るほど広いキャンプサイトを過ぎて「双六小屋」の玄関へ到着。


 弓折乗越までの標高差約400mには参った!         傾斜もきつくて、かなり危険
 

ここの分岐からは左へ笠が岳、右に双六岳           まだまだ残る残雪の上をゆっくり歩いていく
     

 ハイマツの中を歩いていると雷鳥の親子が遊んでいた
 

 こんな雪田が広がっていました
 

 以前には無かった崩壊箇所を進む        ここは「くろゆり平」眼前にはクロユリの花の群落がありました
  
 
 ここは「花見平」です                  
 

 鷲羽岳、水晶岳など裏銀座の眺め         双六小屋もまもなく見えるはず
 

 遠くに見えていた双六池を通過、小屋へ到着  そして夕食
    
 

第2日目(双六小屋から槍ケ岳山荘)
双六小屋での受付では「琴浦町は良く知っていますよ」と突然言われてびっくり。担当の入野さんは冬場には大山リゾートで仕事をされているとのこと。♪大山乳業の牛乳も香味徳のラーメンも大好物です♪なんだか他人とは思えない出会いに大感激した6名

 入野さんと記念写真                双六小屋のコーヒーはカップも益子焼?だった(美味) 

 いきなり始まる樅沢岳への登り              景色は素晴しかった
       

 遥か遠くに槍の雄姿を見ながら西鎌尾根のアップダウンを歩く 
           

 時には雪渓の脇の夏道を歩いたり              雪渓上をゆっくり歩いたり
  

 硫黄乗越 へ着いた頃                    槍の上の不気味な雲は何の前触れ?
 

 アイゼン、ピッケルは背中のリュックの中          雲がかかってきました
  

 左俣乗越へ到着                    ここからが本日の核心部。岩場の連続です
       

       

 千丈乗越まで来ると後は岩場を超えて、山荘まで「頑張れ!」    大きな岩に(槍)と大きく書かれていた 

 山荘前の分岐の標識              風が強まってきたけど雨に遭わずに槍ケ岳山荘到着   

第3日目

イヤー参った!昨晩の嵐のような雨と風、果たしてどんな朝を迎えるのか?心配していたけど、ガスがかかり槍の穂先は見えなかった。
♪山頂へ立つこと♪を目標としていた桑本夫妻は意気揚々山頂へを目指してスタート。竹田、宮川の4名はお留守番(横着?)。やがて40分過ぎたころ「帰ったよ~」と嬉しそうにご生還。皆で乾杯!
やがて、私も始めてのコース飛騨沢への下りを歩き始めた。ガスも飛散した飛騨沢からの景色を堪能して槍平小屋へ到着

         
 桑本さん槍への登頂
     

山頂前でハイ!ポーズ                   飛騨沢へと下ります
          

    

飛騨沢の下りは槍平小屋まで、急勾配のジグザク道を一気に下りる。しかし変わりゆく景色に思わず息を呑むほどの愉しい歩きだった。
    

槍平小屋を出てからは、整備された登山道だったけれど、疲れた脚で歩く石だらけの道には堪えた。穂高連峰からの雪解け水の流れる滝谷、白出沢の谷からの眺めは圧巻だった。
藤木九三のレリーフや、滝谷出合の非難小屋など、この道がず~と昔から登山者に愛された登山道であることを実感した。

       

 朝、7時で槍ケ岳山荘を発った私達の飛騨沢での下山の歩きもいよいよ終わりが近づいてきた。6時間半、お疲れ様でした。

   そして、3日間、怪我も無く、今回の山行の目標だった「桑本夫妻槍の山頂に立つ」も叶い、夏花の咲き始めた北アルプスの景色を堪能できたことなど「山に来て良かった」と3日間を振り返った今回の「槍ケ岳山旅」でした。


       
 次回の山旅につづく   
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らくらく山歩会   7月準例会 それでも登った大山登山        誰だろう? 雨♂ 雨♀    

2017-07-09 20:51:19 | 日記
平成29年7月9日

 九州での豪雨災害、被害をあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます
 


ここは山陰、梅雨の真っ只中、そりゃ雨も降るのが当たり前。先週からの雨降りが今日まで続き、私の神頼みも神様に届かず天気予報は雨マークの朝を迎えた。

集合時間は早く、自宅近くのスーパーの駐車場に4時半。空は暗いが雨は降っていない「どうぞこのまま降らないで・・・・」と空に向って手を合わすけど返事は無し。琴浦以外からの参加者は大山寺の下山駐車場集合なので車を走らせる。明るくなり始めた山陰道も乾いている「降らないのかな?」なんてポジティヴに考えるいつもの私。

大山寺近くでフロントガラスにポツっと落ちて来た。ポツはバシッバシに変わってきたけど目的地は直ぐ其処なのでワイパーをフル回転させてゆっくり走って無事に到着。停まっているのは我が「らくらく山歩会」の参加者の車だけ、そして誰も下りようとせずじっと車の中で思案顔だ。待っていても状況は変わるわけないけど、NHKのデーターマップでは大山の真上に雨雲が居てまもなく東側へ移動するとの判断で、「5合目まで登り、同じ道で下山」と決定、傘に当る雨音も弱くなってきた。

 薄暗い雨の中を5合目の広場めざして歩き出した。本日のリーダーは克己さん、殿は私。数日降り続いた雨で登山道は洗われて、荒い小石がゴロゴロしていたり、小さな流れが出来ていたりと、数日前に登った登山道とは様変わりしていた。

 雨も止み、2合目で雨具を脱ぎ蒸し暑さからは開放されたけど、今度は虫の攻撃で目にはいる虫、鼻に入る虫、一番可哀想なのはのどに入り飲み込まれてしまった虫。私もリュックの中にある防虫ネットを被りやっと虫の攻撃をシャットアウトしたけど、視界が悪くて目の悪い私には大山の段差のある登山道には防虫ネットは不向きだった。小谷さんが新兵器を腕に付けていたけど、効果は有ったのかな?

 目標の5合目、雨は降っていないけど予定通りここで登山は終わりです。
雨に似合うのはやはりアジサイの花で、5合目の地蔵様の脇に咲いていたシモツケのピンクの花は、早く雨の止むのを待っているようだった。

 時間も早かった所為か、行き交う登山者も少なく、遠く新潟県からの男性、福岡からの女性のグループ、親子連れの2グループに出会ったのみだった。

 判断は大正解!  下山駐車場の休憩舎でお茶を飲んだり、スイカを食べたり、ワイワイ・ガヤガヤしていると大雨が降ってきた。データーマップでは、大山は赤く表示されていた。


 めったにリュックから出たことの無い『レインウェアー』も雨に濡れて嬉しかったことでしょう


それにしても本日の雨!どなたでしょうね雨♂(M/Yさんかな?) 雨♀(Y/Iさんかな?)



 先ほどまでの雨もようやく小雨となり、登山開始。正面奥、大山に掛かる雨雲 5:50
 

 夏山登山道へ。木立の中は薄暗く、登山道(参道)はごらんの通り
 
 
 1合目から2合目付近。  ようやく明るくなり雨も止んできた。    

 ここからの登山道はヤマアジサイが丁度見頃となり、雨に濡れて一層表情豊かに思われた   

 緑のダムと言われるブナの林。霧の中で佇む大木に「サントリー奥大山の水」のコマーシャルを思い出してしまった。
   

山頂を目指さない登山隊。休憩もゆっくりです。     ぼちぼち歩きましょうか。3合目スタート
   

 すっかり仲良しになった子供達。登山道を駆け登り物足りない様子。そして大人達、もう少しで5合目到着で~す。
 

 クサアジサイ                    ウツギ 
 シモツケ                      トリアシショウマ 

 毎年恒例の「県外の山へ登ろう」、今年は山梨県へと計画。そのトレーニングを兼ねて準例会として毎年登っている「7月の大山」、やっぱり今年も雨でした。梅雨明け間近のこの時期なのでしょうがないけど、今年は5合目で断念。しかしグループ登山なので全員しっかり歩くことが出来た。今年の下りでは、すこし遅れた登山慣れしていない方を守り、幸子さんら女性郡が歩みを合わせ無事全員下山することが出来た。

 鳥取県にあるなじみ深い山、大山。しかし山頂までは常時急登が続きます。ふだんからトレーニングをして、のぼりに強い脚、腰を作り上げてほしいです。皆が登るから私にも登れるのではなく、自分らしく歩ける距離と時間。そして何より高度差を登る体力を日ごろから努力して、蓄えて登山に望んで欲しいと思います。 


  次回の山旅につづく
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大山 宝珠尾根からユートピアへ  宝珠尾根から宝珠沢を下る

2017-07-04 09:46:32 | 日記
 平成29年7月2日
山陰道を大山ICで下り、大山寺へ進む。朝6時、東の空に見える筈の太陽は見えないけど、なんとなく明るい感じ。大山は6合目辺りまで雲がかかり、あの雲は雨雲か、ガスか?天気予報では午後から雨模様と言っていた。目指す大山ユートピアも雲の中。

 一年ぶりのユートピア、登山道の崩壊は年毎に酷くなり、数年前までは自然な状態の登山道だった箇所も大きな岩がむき出しとなり、大雨が降れば崩れることになるような危うい箇所を何回も越え、木の根っこを掴まりながら高度を上げて行くと、上宝珠越えの分岐へ着く。

いつもなら、右に大山主峰、左に三鈷峰を見ながらと、周りの景色を愉しみながら登るのだけど、きょうはその楽しみは無かった。その代わりに普段気づかずに進む登山道脇に咲く花を眺め、鳥の声に励まされて、沢山の感動と共に歩くことが出来た。

 ユートピアの尾根では、風も強くなり本日の予定をユートピア避難小屋までと変更し、お弁当休憩の後下山することにした。誰も居ない貸切の避難小屋では、窓を叩く風の後を聞きながら和気藹々、次回の山行予定や登山の際の注意点、これまでの思い出話で盛り上がり、ここが山頂とは思えない雰囲気だった。

 それでも帰らなければと、靴を履きリュックを背負って外に出たその時、ばったり出会ったのが鳥取市の松尾さんだった。「去年もここで会いましたね」「お元気そうで・・・・・」と短い会話で終わってしまったけれど、松尾さんとはよく出会うと、しみじみ思いながら昔槍ケ岳山荘で、歯磨きしながら洗面所で長話をしたことを思い出してしまった。


 続いて本日の二つ目の課題、宝珠沢を下る。
今回は、嘗て大山遭難救助隊の経験もある、克己さんが斥候で下山を開始、少し間をおき私が続き、またまた間をおき後続が下山。沢からの砂スベリの状態を確かめて、状態が悪く無理な場合は、引き返して元の宝珠尾根を下山するという計画で私が下山する。
先に沢へ到着した克己さんから「大丈夫だよ~」との大声に、「は~い」と私が沢へ到着、殿の幸子さんが沢へ着くまでの時間差およそ10分。この10分は安全のためには大切な10分だったと思う。

 砂スベリを下り始めて、硬い残雪の残る沢の下部までの所要時間は平均1人10分。後は宝珠沢から元谷の河原を下山。元谷の堰堤では「ダイセンクワガタ」の薄紫の花が今を盛りに咲きそろい、ヤマボウシの花の咲く治山道路を駐車場へと歩く。
なんとも、不思議なこと。今まで降らなかった雨が突然降り出した「天気予報も孤剣に係わると見えて、やっぱり降りだしたわ」なんて、私達のラッキーな今日の山行を讃え合いながら帰路へついた。


  晴れ男、晴れ女にばんざーい

 コースタイム
豪円山P6:25  下宝珠越え登山口6:55  下宝珠越分岐7:20  上宝珠越分岐8:40  ユートピア避難小屋着9:20
ユートピア避難小屋発10:40   上宝珠分岐11:00   宝珠沢上部11:10     宝珠沢(砂スベリ)スタート11:15
砂スベリ下部(残雪)11:25     元谷(治山道路)12:15      豪円山P13:00



 琴浦町を朝5時半に出て、豪円山Pから歩き始めた。      ヤマツツジの赤い花が鮮やかに咲いていた 

 下宝珠登山口                         看板が新しく分かりやすかった
  


 以前より歩き易くなったとはいえ、急勾配の岩むき出しの登山道は崩壊が酷い
 

  下宝珠の峠分岐到着
   

 しばし休憩の後、穏やかな尾根道を歩く
   

 晴れていたら、三鈷峰を背にパチリ!  本日は残念、ガスの中です    

登ったかと思えば険しい下りです
 

やっとの思いで下りたのに、今度は登ります
  
 

右側は宝珠沢へ落ちますよ               ロープが古いです
 

 難関を踏破。ここから先は大丈夫です
    

 足元の花を見ながら歩けます                     上宝珠の分岐
 

ここまでに咲いていた花は・・・・・・・・    なんとも、白い花ばかりでした。
            

分岐から歩くこと30分、三鈷峰とユートピアへの分岐に到着。しかし視界が悪いですね~!
 

 シモツケが咲き出していました。
 

避難小屋で体力を回復、元気になって下山開始です。
 

 ユートピア付近の花は例年通り20日頃でしょうね。   クガイソウはこの状態でした
  
  


ここから宝珠沢(砂スベリ

宝珠沢(砂スベリ)への斥候役は克己さん、早くも状態確認OK  続いて私も到着「続いて下りてくださーい」
       

 これからスタートします。                 状態は非常に宜しい!  気をつけて下りましょう
       

 いよいよ砂スベリも終わりです。            硬く締まった残雪を越えて
    


 元谷(阿弥陀川)の河原を右へ左へと(大体右岸側)を下る
      


 振り返ると、大山は6合目小屋から上はすっぽり雲に覆われていた。下界の米子市から日本海は穏やかに広がっていて、同じ山陰でも山側と海側での天候の違いにまたしても驚かされた。

 これからのユートピアは沢山の花の咲く、当に楽園『ユートピア』を迎えることでしょう。その直前に訪れた登山道にはすれ違う登山者も無く、静かな山の姿だった。
 地形的に脆く、崩落箇所も多いこの登山道で、事故の無い安全な登山をして、咲く花が多くの登山者に喜びを与える山であることを願う今回の山歩きだった。



 次回の山旅につづく
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