2024.10.14
雲一つない秋晴れの「スポーツの日」、集合場所の吉岡温泉までの車窓では、マラソン大会や駅伝大会と催物がめじろ押しのようで、あちこちの広場や運動場には多くの人が集まっていた。
正面に箕上山山頂が見える吉岡神社の駐車場は「メタセコイヤ」の巨木が目印で、今朝の澄み切った青空に少し色づいた幹を大きく伸ばしていた。
これから向かう箕上山山頂は標高297m。標高差は少ないけど急登や激下りが有り生半可な気分では山頂へ到達できない???・・・
今月の参加者 27名
登山の様子
メタセコイヤの広場から吉岡神社の鳥居までは、野菜畑や田んぼのある緩やかな坂道。ミゾソバの花が一面に咲き秋の農村らしい景色だった。
神社の石段脇には、箕上山の案内板が有り、位置や登山道を確認して、杉や檜の林を抜けて緩やかに登って行くと、視界は急に開け正面に「鷲峯山」が特徴ある山容を見せていた。9:07
羊歯(ウラジロ)の繁る登山道を暫く登ると、三山口への分岐の案内が有った。9:30 道を左の「箕上山」方向に進む。暫く山すそをトラバースすれば、ピンクのテープが目に入る。そこから山の斜面を一気にコンクリートの農道まで下りて行った。9:38
コンクリート舗装の道の脇の田んぼは、以前は耕作地だったと思われるが、今は草の繁る休耕田と化していた。左斜面に「箕上山」の標識があり、いよいよ急登開始。9:56
急登をこなして、ほっと一休み。山頂はもう少し先だけど山頂と間違えそうな展望広場が有り、休憩場所にはちょうど良かった。10:24
笹はしっかりと刈り払われ、歩き易く良く整備され、坂道を一気に登ると、箕上山山頂へ到達。素晴らしい展望に大きな歓声が沸き上がった。10:36
しばし展望を楽しんだのち、見つけたのが「コウヤボウキ」の花。しかもたった一輪だけが咲いていた。
コウヤボウキ 嘗て高野山では弘法大使の教えで、果樹や竹などの植栽を禁じられていたため、この植物で作った箒が用いられていたことによる
眼下には吉岡温泉の街並み、そして湖山池と日本海。素晴らしい晴天で景色も霞みががち。ゆっくりと休憩をしたら、そろそろ「つぶせ岩」へと向かって歩き始めましょう。10:47
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箕上山山頂からつぶせ岩までは、一気に下る激下りと、樫や赤松などの林の中を歩く、歩き易い登山道の繰り返しで、視界は悪いがなんとも歩き易く、快適な登山だった。
雑木林には、秋の味覚のキノコがニョキニョキ生えていて、その大きさにびっくり。しかし食べてみようとは思えなかった。
幾度かの坂を下り終えると平坦な、つぶせ岩への尾根道の縦走路となってきた。歩き易く樹林下の木洩れ日がとても優しくて、いくらでも歩ける登山道だった。
迷うこともない、親切な案内板。ほどなくして「つぶせ岩」へ到着。11:41
つぶせ岩 その昔、鷲峯の主と大野身宿祢(オオノミノスクネ)が博打を打ち、負けた鷲峯の頭部を持ち帰り、徳尾の森とした。鷲峯は腹を立て投げた大岩が、届かず落ちたとされる岩。
見渡せば木の葉も色づき、もう季節は秋になっていることに気づく。下山開始0:15
下山は羊歯の繁る道を、三山口分岐まで下り、合流後は今朝と同じ道を登山口へと下って行った。
ナツハゼやキノコ、萩の花に止まるバッタなど、登りとは違う目線で新発見も有り、さすが地元の低山。低いけれど密度の濃い箕上山登山を無事に終了出来ました。神社まで下山13:18
下山後、秋葉山散策
萩の花と季節外れの卯の花
季節は秋。金木犀が見頃で、各家庭ごとに刈込みの形も様々で、町中にただよう金木犀の香りに魅せられた「町さんぽ」でした。
箕上山登山を終えてから、吉岡温泉の中にある「秋葉山」を散策して、今月の例会を終えました。温泉のある町「吉岡温泉」を歩いてみると、風情のある街並みで、町の中を流れる川も綺麗に掃除されていて、各家庭の庭に咲く花もとても印象的でした。温泉の湧く町「吉岡温泉町」、ゆっくり歩くのも良いですね。
来月は、岡山県の「県立森林公園」の中の、すずこ平コースを歩きます。晩秋のブナ林、落ち葉を踏みながら歩けば気分は爽快。山頂からは、倉吉市~船上山方面が広く見下ろせ、鳥になった気分で、眼下に広がる景色を鳥瞰してみましょう。
次回の山旅につづく