そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

影の番長、ファン・ボメル

2010-07-10 10:15:52 | Sports

さて、ワールドカップも明日ついに決勝を迎えます。
内弁慶の欧州勢から初めて、欧州大陸以外で開催の大会での優勝国が出るということで話題となっていますが、それがかつて大航海時代の海洋国家・貿易国家オランダとスペインという顔ぶれで争われるというのも少々興味深いところ。
やはりアウトサイドでも力を発揮できる国民性みたいなものもあったりするのか、とか…こじつけですが。

オランダはかなり堅実な試合運びで勝ち進んできた印象ですが、スナイデルやロッベンなど強力な攻撃陣が注目を浴びる一方、ディフェンス陣、とりわけセンターバックは不安定。
攻守の要としてチームを支えているのは、ファン・ボメルとデ・ヨングの中盤の下がり目二人、とりわけファン・ボメルの奮闘ぶりは素人目にも目立つよなあと感じていました。

すると、今朝の日経新聞スポーツ面で、武智幸徳記者がそのファン・ボメルを取り上げたコラムを書いているではありませんか。
題して「オレンジ軍団”影の番長”」

中盤の汚れ仕事を相棒デ・ヨングに引き受けさせて目立たないながらも時に相当なラフプレーをやらかす。
ブラジル戦では、両チーム熱くなりもめごとの輪ができれば選手と審判(西村主審)の間に入って仲介の労を取る。
引く時は引きながらピッチ上に溜まるガス抜きをはかる調整弁の役回りを果たす。
フェリペ・メロの暴発で自壊した王国ブラジルのマインド面のコントロール役不在とは対照的である、と。

特に、オランダチームを学校のクラスに擬えた最後の部分は秀逸だったので、以下引用させてもらいます。

 今回のオランダは手堅さゆえにダイナミズムに欠けるうらみはあるが、いつになくチームとしてのまとまりを感じる。
 主将ファンブロンクホルストが学級委員長ならスナイダーはスポーツ万能の人気者、ロッベンはすご腕なのにお笑い担当(準決勝の試合後パンツを脱がされ、仲間にお尻までさらされた)、カイトは努力家、ファンペルシーはいつか大きなことをやりそうなタイプ。そして表の暴れん坊はデヨングだが、実際にクラスを仕切っているのは”影の番長”ファンボメルなのである。


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