南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

SnapDragon835日本販売機QZSS対応情報

2017年06月05日 | GNSS/QZSS情報
SnapDragon835夏モデル日本販売機QZSS対応情報について、PDADB.netサイトがかなり詳しいGNSS/QZSS情報を出していることが分かったので、参考までに記録します。

結論的には、SonyやSharpなど日本企業名を付けているのに、スナドラ835機はQZSSに対応できておらないという厳しい恥ずかしい結果になっているように思います。

結局、海外勢2社のみ(HTCとGalaxy)が日本での夏季販売スナドラ835機ではQZSS受信に対応しているという結果のようです。

あくまでも情報ですので、日本勢が頑張って実際にはQZSSに対応して実際には国内販売してくることを大いに期待しています。

QZSSが今後のIoTなどの大市場で生き残れるかどうかの天下分け目と思いますから、ここについての評価は、本ブログでは今後も徹底的にこだわり抜きます。

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Sony Xperia XZ Premium TD-LTE SO-04J
http://pdadb.net/index.php?m=device&id=11453&c=sony_xperia_xz_premium_td-lte_so-04j__sony_maple_ss

Sharp Aquos R TD-LTE
http://pdadb.net/index.php?m=device&id=11481&c=sharp_aquos_r_td-lte


HTC U11 TD-LTE 601HT
http://pdadb.net/index.php?m=device&id=11588&c=htc_u11_td-lte_601ht__htc_ocean

Samsung SM-G950D Galaxy S8 TD-LTE SC-02J / SGH-N171
http://pdadb.net/index.php?m=device&id=11427&c=samsung_sm-g950d_galaxy_s8_td-lte_sc-02j__sgh-n171__samsung_dream

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伊能忠敬没後200年の命日まで346日です。歩測測量で国土の沿海全図を作り上げて、国土を守りぬいた天の伊能さんに日本宇宙測位の劣勢を悲しませないようにしましょう。

また南太平洋島嶼国首脳陣を日本首相が福島へ招くPALM2018まで347日、4機のQZSS日本機からの電波を受信して、衛星群の飛翔するスカイプロットを描けるスマホとして、自力機がなくて、外国メーカ機に頼らざるをえない恥ずかしい状態では、途上国・新興国に対して、わが国はIoT,ICT先進国であるとして第4次産業革命の最新基盤技術の支援などとは、表明できないでしょう。

なおガリレオは既に日本市場向け機でも対応していました、欧米など他の地域向けのスナドラ835機ではガリレオに対応するものが大半であることが、このサイトの市場別データから分かります。

ガリレオとの競争ではSony、Sharpなどの上のスマホデータからみると国内機でもすでにQZSSよりも先にガリレオを導入と大勝負でQZSSは負けてしまっているようですね。非常に残念な事態です。実際に販売される国内機ではQZSSもカバーしてますよ、勘違いですよといってくれるくらいの器量があるのでしょうか。

3/16の朝のNHKニュース:日本とEU 独自の衛星位置測定システム活用で協力の欧州との協定は非常に謎でありましたが、このためであったようですね。


東京五輪での第4次産業革命アピールでもガリレオに対して技術劣勢の象徴になってます。第4次産業革命は欧州のガリレオ衛星系の支配下に入らざるを得ないのではなど風雲急を告げています。

日本勢の挽回と奮闘を期待します。

6/04-6/05:正常受信継続中! 24時間スマホQZS-1モニタ>軌道要素

2017年06月05日 | QZSSの軌道・幾何

祝:QZS-2の打上げ成功
伊能忠敬没後200年の2018年5月17日まで346日
2018年5月18日の太平洋・島サミットPALM2018まで347日
2018年8月の新元号決定まで1年と2ヶ月

ASUS Zenfone2インテルAtom版でのAndroiTSアプリによるGNSSレベルプロットのスナップショット・タイルのアップロードです。

2017/06/04_11h~06/05_10hJST:ほぼ正常受信が継続しています!

では1時間毎スマホQZS-1の24時間モニタリング情報を記録します。

2017/06/04_11h~06/05_10hJST


7年ぶりにQZS-2上がったことにより、QZS-1などの軌道6要素などの情報はどこにありますかという質問が増えてきています。これは非常に良いことで、自分で一番基本の軌道6要素から、今後増えてくるQZS後継機のユニークな軌道を計算して確認ゆくことは宇宙技術のの人材育成として、グッドタイミングのテーマかと思います。

QZS-1などの軌道情報は以下のNORADのURLで見るのが早いですが、QZS-1は37158がNORAD IDとして決まっていますので、今後決まってくる後継機のNORAD IDがわかれば同様に最新の軌道6要素を知ることができます。

https://www.n2yo.com/satellite/?s=37158
NORAD ID: 37158
Int'l Code: 2010-045A
Perigee: 32,616.9 km
Apogee: 38,963.8 km
Inclination: 40.8 °
Period: 1,435.9 minutes
Semi major axis: 42161 km
RCS: 8.9125 m2 (large)
Launch date: September 11, 2010

しかしよく見るとQZSSの8の字3衛星の軌道差を決める一番重要な昇交点赤経の数字が見つかりません。その点はNORADのTwo Line Elementの以下のURLデータベースのURLの検索欄にIDをいれますと
https://www.space-track.org/#/tle

1 37158U 10045A 17154.41013220 -.00000105 +00000-0 +00000-0 0 9992
2 37158 040.8399 159.5236 0752796 270.1848 107.0369 01.00283395024627
が出力欄に2行で表示されます。

ただ、ここの検索欄(Historical TLE Search)にはIDである37158と入力してください。QZS-1やMICHIBIKIではうまく行かないようです。この2行の情報は以下の図を参照してください。
Figure: 人工衛星の軌道と位置を記述するTwo Line Elements (TLE)の説明。
http://science.nasa.gov/Realtime/rocket_sci/orbmech/state/2line.htmlより。

2行目のIDの次がInclination(度)でその次の159.5236が昇交点赤経(度)です。昇交点赤経を120度/8時間ずつずらすことで3つの8の字衛星が8時間づつずれてゆくことになります。

次の離心率Eccentricityは小数点が先頭にあること、つまり先頭の0.を省略しています。QZS-1のこの場合の離心率は0.0752796と読んでください。

2行目の最後は平均運動Mean Motionと6桁のEpochまでの総周回数+CheckSumとがつながっています。なんとか50年前の計算機のカードの70桁以内に納めたかったことの名残がここに残っています。(このあたりは50年前の紙テープやカードでの計算機への入力の記憶のある世代が説明に活躍すべきところでしょう。)

こうした面白い軌道計算をするためにも、QZS-2のNRAD IDが決まる時期を期待しましょう。それまでに上記情報にアクセスできるように準備・勉強しておいてください。

なおQZS1の7年前の遷移軌道TLEは以下の通りでした。
Initial NORAD transfer orbit elements:
1 37158U 10045A 10254.58030900 .00025279 00000-0 12437-1 0 29
2 37158 031.8130 195.1731 7247071 180.1473 075.8512 02.30802581 08