南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

6/12-6/13:24時間スマホQZS-1モニタリング正常受信継続中!

2017年06月13日 | 2017/06スマホQZSモニタリングデータ

QZS-2打上げ6月1日に成功
伊能忠敬没後200年の命日2018年5月17日まで338日
2018年5月18日の太平洋・島サミットPALM2018まで339日
2018年8月の新元号決定まで1年と2ヶ月

QZS-1を含むGNSSレベルプロットのスナップショット・タイルのアップロードです。
ASUS Zenfone2インテルAtom版でのAndroiTSアプリにより取得しました
2017/06/12_11h~06/13_10hJST:24時間ほぼ正常受信が継続しています!

1時間毎スマホQZS-1の24時間モニタリング情報を記録します。
2017/06/12_11h~06/13_10hJST


昨日以来、関東は梅雨寒ともいうべき天候です。北東からのやませが吹き込んでいるので、最高気温は20度前後、日照もほとんど無く五月雨(さみだれ)模様になることもあります。芭蕉の有名な梅雨時の「奥の細道」での名句「五月雨をあつめて早し最上川」。45年前に初めて最上川周辺を訪れた時を思い出します。

フィジーの首都スバの北側降雨地帯のナウソリ川も勢いのある膨らんだ濁流の同様な風景でした。高湿度に弱い白人達は「Bad Humidity」と大層不機嫌でしたが、当方には湿った空気で呼吸が楽になる懐かしい気象でした。

スマホGNSS測定には恵まれている天候といえましょう。タイル・プロットとしては落ち着いたデータが取得できていると思います。

8の字軌道(QZS1-2)比較モニタリングは大変勉強になります

2017年06月13日 | QZSSの軌道・幾何
昨日のブログでお知らせした8の字軌道(QZS1-2)比較モニタリングは大変勉強になります。ちなみに本日午前7時過ぎの比較図のスナップショットは以下のとおりです。



昨日の軌道比較図ではQZS-2とQZS-1が随分ずれていましたが、どこか操作方法に問題があったかもしれません。今朝の状態では両衛星の軌道はかなり接近してきていることが分かります。

ここのサイトでの軌道運動が面白いと思った方も、大抵は毎日見ようというところまでなる方は少ないと思います。

しかし今年度のQZSSは違います。わが国の3つの8の字軌道衛星が、衛星配置の位相だけを120度(8時間)ズラしながら、軌道曲線はほとんど一致させてゆき、その後はその状態が、できるだけくずれないように維持し続ける衛星管制作業に挑戦し続けるわけです。これは大衆向けにも大変分かりやすい、特にビデオゲームなどで両手の指の動きを絶妙にコントロールさせることに興味をもつ若い人たちでも理解が容易な高度な制御作業といえると思います。

現場の方々が非常な緊張感の中で作業していることも、これまで宇宙・衛星技術にうとかった若い人たちに大仕事への挑戦をリアルタイムに分かってもらえる作業といえると思います。

地上ネット回線によるスマホに熱中している多数の人たちを宇宙に目を向けさせて、その上でこれらのQZSS/GNSS衛星とこうした衛星軌道からの電波が受信できてこそ、スマホのナビが高精度にできるということを実感として理解させるには、この上ない人材育成教材といえるのではないでしょうか。

いずれにしましても一日24時間、QZSS衛星の管制に取り組まれている各地の管制局の皆さまのご苦労に深く感謝致します。