pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

SAYURI

2008-04-27 14:03:56 | アメリカ映画(さ行)


2005年 アメリカ作品 146分 ブエナ・ビスタ・松竹配給
原題:MEMOIRS OF A GEISHA
STAFF
監督:ロブ・マーシャル
脚本:ロビン・スウィコード ダグ・ライト
原作:アーサー・ゴールデン『さゆり』
CAST
チャン・ツィイー 渡辺謙 ミシェル・ヨー 役所広司 桃井かおり 工藤夕貴 コン・リー


こんなにいい作品だったっけー!?
これは公開当時、映画館へ期待大で行ったんだけど、なんか粗探しをしてしまった記憶がある。なんで日本が舞台なのに、さゆり、初桃、豆葉と、女性の主要人物はすべてガイジンを使うんだ!?そして、原語は監督に合わせて英語ですか!?日本の芸術を描きたいなら、敬意を払って日本語と日本人を使えよ~(`Д´) と。
でも今回見直してみたらまったくそんな風に思えなくて。。。監督の傲慢作品だとすら思ってたのに今回は「丁寧に描いてるなぁ。」「さゆり、初桃、豆葉、すべてハマリ役だなぁ、強さと優雅さがそれぞれあるなぁ。日本の女優で代わりを探しても思いつかないよ。」と。芸者に英語という原語についても、「映画」という前提を踏まえれば、エンターテインメントの一つとして楽しめる要素だと思った。
というわけで、全然前回観た時と印象が異なってしまった作品ですまぁ、「日本人の監督が、オール日本のキャスト使って、日本映画として『芸者』をテーマにこういう映画作れないの!?」っていう悔しさは多少あるけどでも渡辺謙、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴もそれぞれ負けず劣らずいい味だしてたよね

ストーリーは、平たく言ってしまえば執念深い「女の世界」。女って恐いねー。っていう作品です。でも、そこに「芸者」という一見華やかな世界を絡ませ、かつ一人の女性として共感も出来るラブストーリーで、堪能できる作品だったなぁ。
海外が描く日本の作品って興味深いけど、「?」と違和感を抱く作品も多々。でもこの作品は、、というより2回観てみたら、違和感どころか日本の文化と精神を教わったように思います!

そういえばチョイ役だけど、プリズン・ブレイクのポール発見!!

【字幕翻訳:戸田奈津子】

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