くだらないコトにあえて熱くなろうじゃないか

青春プログレバンド「ナミダロジック」ギター山崎のブログ。

終夏

2005年08月31日 11時34分34秒 | この日記が熱い

もう夏も終わりじゃないか!?切ないねぇ…

気候的にとか暦的にとかそんなのは関係なく8月31日ってのは太古の昔より夏の終わりだと相場が決まっている。つまり夏休みの最終日ってやつです。

青春の淀川長治」にも書いたけど、何事も終わりってものには独特の物悲しさがある。つまり非日常(夏休み)の状態から日常(普段の生活)に戻る時、ものすごい物悲しさが生じる。この感覚を大人になってからも味わえないものだろうか?




本当に盛り上がったライブ後。特にフェスは体力の消耗が激しい為、よけい物悲しさを感じる。新宿とか渋谷の繁華街の中にあるライブハウスとかだったら、賑やかなのですぐに気持ちも切り替わるけど、幕張メッセとか水道橋の東京ドームでライブがあった場合はひきずる。魂の抜けきったゾンビのような集団が会場から駅までゾロゾロと帰る絵ができる。これは中々物悲しい。


似たようなものかもしれないけど、祭りの後。地元の祭りにいった帰り道は特に人気が無い。やっぱみんな祭りにいっちゃってるからねぇ。遠くから聞こえる笛の音とかを耳にしながら帰る夜道は物悲しい。


映画館で映画を見た後もなかなか物悲しい。どう現実に戻っていいのかいつも悩む。子供の頃、「東映まんが祭り」や「ドラえもん」を見た後とかそうだったかも。


人との別れは語るまでもなく物悲しい。「BECK」で真帆が中々良い事を言っていた。コユキに空港まで見送りにこないでくれと言う真帆。旅立つ人は未来に希望が満ち溢れているからいいけれど、残された人は違う。見送りに来た人は寂しさの中、その場をさらなくちゃならない、、、確かにそうだねぇ。学生寮に住んでいた頃、卒業シーズンになると先輩が(時には後輩が)去っていくのを玄関で大勢で見送るわけだ。近所の苦情なんて気にしないで、最後に玄関口で寮歌を歌ったりなんて感じで一瞬テンションは盛り上がるわけだけど、その人が乗った車が門をくぐって姿が見えなくなると物悲しかったねぇ。送り出している瞬間はテンションもあがり、一種の非日常な状態と言えるのかもしれない。


天空の城ラピュタ」に好きなシーンがある。ドーラ一味から逃げていたパズーとシータが政府に保護(保護というか捕らえられたのだけど)される。ムスカから大人の圧力をかけられて、シータと離されてしまったパズーが自分の家にトボトボと帰るシーン。あの嘘のようなハイテンションの逃走劇(非日常)から一気に現実の世界(日常)に引き戻されてしまうシーン。町に帰った時、おかみさんが「あの子はどうしたんだい?」と聞くが、パズーが「もういいんだ」って答えるのが余計物悲しい。





ここ数年は夏に対して昔ほど思い入れがないかもしれない。

それは普段の生活がそれなりに充実しているからだと思う。

ある意味ずっと非日常が続いている、そんな不思議な感覚がある。

バンドをやっているおかげなんだろうと思う。




本日のBGM
ジッタリンジン
「夏祭り」

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