亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

アイソトープの生産が、けっこうたいへんなことになっているみたい

2009-07-24 | お薬のこと一般
新型インフルエンザの国内感染者数が5000人を越えたそうです。
先週、1週間(13-19日)で1502人増加。これからは、国内でも全数把握はしないそうです。季節性インフルエンザも夏なのに毎週何千人も患者さんが出ているそうですけれど。

そんななかですが、わたしのナゾの発熱は、今日も熱が37.5度までしか上がりませんでした♪ しかも、宵の口にウトウト眠ってしまうということも久しぶりになかったです。いい傾向~。

さてさて、放射線を使う、いわゆる核医学(RI)の治療や検査に使われるラジオアイソトープの生産が、けっこうたいへんなことになっているそうです。

アイソトープというと、たとえば、甲状腺の大きさを確認したり、ヨード取り込み率を測ったり、という検査に使いますし、あるいは腫れた甲状腺を放射線で焼く治療に使用します。骨の状態を確認する骨シンチなどの検査でも使用しますね。シェーグレン症候群で唾液腺の破壊率を確認するときにも登場しますし、がんでも、検査や治療で使っています。
わたしも、何度もお世話になっています。

この放射性医薬品を作るのには、放射性っていうだけあって、やっぱり原子炉が必要なんですね。言われてみれば、そうですが、小さなカプセルを飲んだときには、それが原子炉からやってきたなんて、想像もしませんでした。

実は、カナダのオンタリオ州にある、チョーク・リバー研究所の原子炉は古くなって、いろんな事故もつづいているので、閉鎖されているのだそうです。おそらく年内は再開のめどが立っていないと、NYタイムス紙が報じていました。

なんと、ここが世界のアイソトープ供給率30-50%を占めていたのだそうです!

放射線医薬品は、作り立てでないと効果がなくて、数日で効果が半減するようなものも多いので、お薬自体は、国内で製造することが増えているようですが、放射線医薬品の原料の放射性物質「モリブデン99」は、100%輸入しているのだそうです。この「モリブデン99」だって、66時間(3日たらず)で、半減してしまうそうです。
これを作っているのは、カナダのほかには、ベルギー、オランダ、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチンから取寄せることになるのですが、オランダのペッテン原子炉も、47年目で来年は数ヶ月単位でメンテナンスのための閉鎖が予定されているそうです。どこも老朽化していたりという問題もあるので、薬は国産をするゾ!という取組みも始まっているようです。

やがては「乱暴な検査や治療だったなぁ」と言う時代が来るのかもしれませんが、今は、手術することなく、代謝や機能も含めて確認できる重要な選択肢の1つですから、安心して、選択できる安定供給がされるといいなぁと思います。
施設に関して、安全に気をつけるということは十分な対策が必要だけれど、検査と治療の提供も、たくさんの人にとって、大事な「安全、安心」のひとつなのだと思うのです。

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