もうひとつの視点

ー「いつの時代も真理は少数から始まった」ー

イオンで産地偽装米販売

2013年09月30日 | 日常
 イオンで,中国米を国産米使用としておにぎりや弁当などを販売していた。米の卸先だった三瀧商事というところが産地偽装をしたためのようだ。
 この事に関してイオンは,「三瀧商事に対する法的措置も視野に対応を進める。レシートなどの購買記録があれば返金も検討する」とコメントしている。そんなことは,中国米を売られ食べさせられた消費者には関係ないことだ。それはイオンと三瀧商事とのやり取りの事であって,我々消費者はイオンとの関係しかない。イオンは責任逃れのずるがしこい言い訳をするのではなく,自分たちが直接販売した消費者に対し,謝罪や補償をするべきであろう。
 今回の中国米は安全だったと三瀧側はいうが,それは信用できない。中国の農家は販売するための米や野菜と,自分たちが食べる米や野菜を区別してつくっている。販売する作物は,中国の農家の人でさえ怖くて食べられないということだ(大量の化学肥料や禁止されている肥料を使うため)。三瀧経由の中国米もこれにあたるか不明であるが,おかしなルートで嘘をつきながら売られている米である以上,全うなコメでないことは明らかだ。
 イオンと聞くと,福一原発の際の野菜の産地偽装を思い出す。事故後,各地の農家やスーパーなどで産地偽装が起きたが,一番最初にニュースになりツイッターなどでも警告文が広がった店が千葉県のイオンだった。イオンは先頭に立って悪い手本を示したことに,衝撃を受け,怖くなったことを思い出した。大手イオンがそのようなことをしてもよいなら,俺たちもやろうという農家やスーパーが後を絶たなくなると思った。そしてそれは現実になった。イオンには何かが欠けているように感じられる。
 とにかく今回の事件についてまずはイオンの誠実な謝罪を求めたい。

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