F & F嫁の “FFree World”

※PCでの閲覧を前提とした構成です。文字サイズは「大」推奨です 

装甲車に顔があってもいいじゃないか!!!

2007年01月26日 | ミリヲタ

F log


濃厚模型店の的確な支援砲撃で四半世紀ぶりの模型復帰作をなんとか形にしたFですが、
そのブランクを埋めたがっているかのように早くも第2作に突入です。

復帰のきっかけとなったトライスターのⅠ号戦車A型を予定していました。
本体も資料もそろえたし、MG13×2の黒染めサービスまでお願いしたのですが・・


Webをつらつらと眺めていたらドキューンとを射抜かれた作品に出会ってしまいました。
Fabien Descamps氏のSdkfz.263装甲無線車です。(ググれば出てきます)
うむむむむむむ、見れば見るほど素敵!! 今は自宅モニタの壁紙になってます(笑)



Sdkfz.263の実車写真です。
有名な8輪重装甲偵察車として有名なSdkfz.231/2の派生車輌です。
独特で複雑な面で構成された車体がよくわかります。



ギリシャで行動中のSdkfz.232。231にフレームアンテナを装備した無線指揮車です。
要するに263とは231にアンテナとデカイ無線機を積んで無線つきの重装甲偵察車を目論んだが、
20mm砲と同軸MG34が詰まっている砲塔はぎゅう詰めで、狭くて使い勝手が悪い。
いっそ砲塔を取っ払って箱型の無線室にリフォームしよう・・・
後方で活動する車種なので武装は要らんが・・ま、一応MG34を1丁だけは積んどきましょうと。
ネタ振りで「Ⅰ号戦車よりデカイが武装が貧弱」と書いたのはこのことです。
後方車輌とはいえ大きさ、車輌の価格、対武装のパフォーマンスは最低ではないでしょうか。
でも独特の存在感が好きなんだなぁ。



さて、そうはいっても素直にモノが揃うわけではありません。
だいぶ古い製品ですが、タミヤの名キットにSdkfz.232があります。



もちろんこのキットは今でも入手できますが、製作しようと考えている263の方は1/35の
キットに恵まれていません。
Web上や書籍で拝見した263の作例は例外なくタミヤのキットがベースになっています。
そう、既存のキットを改造して作るのです。
お店で各厚さのプラ板等必要な材料は揃えたのですが、263は特に資料が少なく困っています。



集めたのはこれくらいです。
8輪、特に231/2は人気の割りに資料があまりなく、ましてや263などは・・・
「8輪・・」と言った途端に「231? 234?」と即聞きの池袋は西山洋書の佐々木さんもお手上げ状態。
それでも洋書2冊を選んでくれました。(234は後継車輌。同じ8輪でもシャシーが違う)
あ、グランドパワーの2000年6.7月号の8輪重装甲車の特集号はただいまオクで競売中です。


それでもいまひとつ自信がなかったのですが、Webでコンバージョンキットを発見。
チェコのEagle CZ社さんがリリースしているタミヤ用のキットで、箱型の無線室やフレーム
アンテナなどがセットされているようです。
さっそく同じくチェコのPanzershopさんにオーダー。到着待ちです
溶接跡なしの一枚鋼板モデルを作ろうと考えています。うまく擦り合うでしょうか。



さてこのSdkfz.231シリーズですが、クルマ好きの方でもビックリするくらいのシロモノですよ。
8輪駆動、8輪操向、8輪独立懸架、前後に独立した操縦席が設けられ、後方にもまったく
同じ速度、同じ操縦性で突っ走ることができました。



左側が前です。
前後の4輪と中の4輪をそれぞれ異なった角度に操向することにより、ほとんど車体長の
6m前後という旋回半径を誇っていました。
もっとも威力偵察に出てヤバそうだったら旋回などせず、後方操縦席を使って全速で後退すれば
よかったのです。
動力は7900CCのガソリンエンジン150hpをZF製の変速機で全輪に伝えていました。
この8輪の操縦性は現在もドイツ国防軍の装甲車ルクスに引き継がれています。
(やたら高価なところまでも・・)




書籍の図面などによって上構の角度が異なったりしています。
有名モデラーの作例などを見ても角度や上構の高さ自体が様々だったりして迷いますね。
個人的には怪物感というか、高さを強調したいような気もしますが。
虎、王虎などとは違った意味での「スゲー!」と思えるように。

塗装も大戦初期のジャーマン・グレイで西方戦役にするか、サンド・イエローで有名な
ドイツ・アフリカ軍団(DAK)にするか迷っていましたが、木曜にお伺いしたオリオンモデルス
番頭さんのアドバイスで『ロンメルの携帯電話』にすることに決定しました!!
アフリカの砂漠の細かな砂に削られた車体。
限られた補給地点を移動する為やたらと車体に積み上げられた燃料缶、ある意味燃料より貴重な
飲料水タンク、アンテナに張られた日除け、雑具箱、限りない日用品・・・
DAKのシンボルマークである椰子の木。砂まみれの下半身。自重で変形したタイヤ。
うむむ、難敵だ。間違いなく




そうだトップ写真ですが、Sdkfz.263唯一の固定武装であるMG34機銃のガンポートです。
Fにはどうしても顔に見えてしまいます。口から機銃が突き出てるイメージね。
横から見た図を見てもらえればわかりますが、上構側面の左右各2つのピストル・ポートも
なんだか目のように見えてきます。
岡本太郎じゃないですが装輪装甲車の車体に顔があってもいいじゃないか!!!

目標はコレ。がんばりまッス




完成品?はこちら



コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 水曜の宿題 | トップ | 1,000g »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
砂塵を巻き上げて (オリオンバントウ)
2007-01-26 11:21:56
全力で突っ走ってください。Fさん。
ただ、全力疾走のさなかにも、イマジネーションはいつもサハラの砂と陽差しと戯れていてください。
あとは根気。
ぶっちゃけた話、模型をカッチョ良く仕上げるのに必要なのはそんなもんです。

ああ、モチベーションにもらい火が(笑)。
いつか、いつかと心をダマしダマし先延ばしにしてきた「フィアット3000の逆立ち情景」でも始めよっかしら。
イタリア軍って戦車に無鉄砲なアクションをさせるのが大好きだったらしく、自国の戦車の走行性能を衆目に見せつけるために、とんでもねえジャンプ台からフィアット3000をぶっ飛ばさして、哀れ地面に垂直に突き刺さっちゃった・・・っていう写真があるのですよ。
ああ、ムラムラムラ。
返信する
火の用心 (F)
2007-01-26 23:11:01
番頭さん、こんばんわ。

先日はまたまたお忙しいところありがとうございました。
おかげさまで筋道が見えてまいりました。
上手く出来るかどうかはわかりませんが
38(t)は終盤完成を急いで雑になった点も見受けられたので、今度はじっくりコツコツと進めていこうと思います。
またアドバイスよろしくお願い致します。


>とんでもねえジャンプ台からフィアット3000をぶっ飛ばさして

同じかどうかわかりませんが、垂直の壁を落下して頭から地面に突っ込んで1回転した動画がありました。
まったくイタリア人ったら・・・
中の人間はどーなったんでしょうねぇ。ブルブル

有名モデラーさんの横転して半分水没したパンターのように「転倒もの」は面白いですね。
かく言う8輪もサスやらドライブシャフトの構造がおもろいので裏面を見せたくなってしまいます。
番頭さんによる逆立ち戦車、楽しみにしています。
返信する
運命赤糸 (hirorin330@nacht)
2007-01-27 01:32:02
深夜に自宅から失礼します。
ぶっ飛びましたね。いや、マジで。WWIIとうかがった時、232系か251を予想していましたから。(笑)と同時にほとんど戦慄を覚えました。うちにも居るんです、232と251が。ほとんど運命の赤い糸です。(爆)といってもフランスのヴェレムという、たぶんあまり精度にこだわらない風なミニカーメーカーから出ていた完成品ですが。

とはいえ、ミニチャンプスが中国に作らせたのとは違い、ちゃんと"Fablique en France"というのがウリです。手に入れたのは、もう10年以上前ですが、このときPzkw5、Hanomag Sdkfz 251、そしてBussing nag Sdkfz232を手に入れました。無限軌道部分はサスもないし、クロイツのデカールもビミョウにスケールが狂っていますが、それでも全部金属製の車体で履帯もちゃんと金属パーツを組上げてあり、なによりもこれを作ったのが、くどいですが「フランス」というのに惹かれました。戦後50年経って自国でも元仇敵のメカを作るようになったのですね。

ちなみに232と251の車輪部分は、ミニカーっぽい固めのサスが効いています。両車ともWHのナンバープレートも忠実で、あと、232は、後部から砲塔にまで及ぶ巨大なアンテナもやや太目のプラですが、忠実に再現されています。

はぁ。長々と失礼しました。拝見した瞬間、眠気も吹っ飛び、とてもじっとして居れませんでした、ましてや明日までなんてとても待てませんってば!(笑)
返信する
老眼が・・・ (kpfw)
2007-01-27 22:02:40
はじめましてm(__)m
毎回楽しみに拝見しています。
Fさんの作品を拝見して私も38(t)に無謀にも挑み始めました。
最近老眼が出始めたらしく、眼鏡をはずしながら細かい部品を削っています^^;

今回のタミヤの8輪装甲車、ご存じかも知れませんがこちらも楽しみに拝見させていただいている『kunihito Homepage』さんのサイトに製作記が載っています。
もしまだ訪問されていらっしゃらないようでしたら一度ご訪問されてはいかがでしょうか。
すごい作品で圧倒されてしまいましたが^^;
返信する
お見通しでしたね (F@Morgenstern)
2007-01-28 00:29:29
hirorinさん、こんばんわ。

ひねったつもりでしたが、すっかりお見通しで恐れ入りました
ソフトスキンのクセに「重」装甲車というのがなんとも魅力的です。
また駆動系の複雑怪奇さも、ボディの面取りの面妖さもすべて好きですね。
個人的に232のツボは砲塔上のフレームアンテナ支持システムですね。
アンテナを支えながら砲塔が旋回するという例のアレ。
ドイツ人の凝り性ここに極まれり

それでも232ではなく263にしたのは、同じくフレームアンテナ(こちらは可動部は無い)の一部が上構直後のホイップアンテナとの干渉を避けるため、一部外側に湾曲してるんですねぇ。

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/e7/acf49ccf85516d25def9788debc05ef2.jpg

これにはやられました。(←変? やっぱり変か)
あとは重装甲車なのに機銃1丁の固定武装というところでしょうか。
いずれにしてもキットの出来に恵まれた1作目の38(t)とは比べ物にならないほどの難物。
長期戦は覚悟ですがよろしくおつきあいくださいませ。


330装甲師団も続々予備兵力が投入されますな(笑
232で威力偵察、V号で突撃、251に座乗した装甲擲弾兵が後に続くと・・
立派なhirorin戦闘団ですわ。その雄姿をぜひ
返信する
ようこそ!!!! (F)
2007-01-28 00:53:24
kpfwさん、はじめまして。

コメントいただきありがとうございます
素人作品でお恥ずかしい限りです。

何十年も模型のモの字も触れていなかったのに、昨秋のプラ・ラジショーでトライスターブースに魅せられ、業が深いこの世界に戻ってまいりました。
昔も真面目に作っていたわけではなく、単に遊び道具としてでしたから考証など無いも同然でした。
またゼロから修行しなおすつもりでコツコツやってきますので今後ともよろしくお願い致します。

kpfwさんのblogも拝見しました。
トライスターの38(t)はとてもよく出来たキットですよ。
(車体下面はちょっと歪んでいると思いますが・・)
kpfwさんのはB型ですね。私も当時B型が出ていればそちらを選択したと思います。
自分がもう一度作るような気持ちで、楽しみにしています。

『kunihito Homepage』さんのサイト、拝見しておりました。
じつは見た瞬間、やっぱり作るの止めようかなと思いましたね
最初に紹介したDescamps氏の作例もすごいのですが、kunihitoさんのは製作過程を惜しげもなく公開していただいて、出戻りモデラーにはありがたくて涙が出ます。
とはいえスクラッチ、キャスト複製など、素人には敷居の高い技がバンバン出てきますね。
特にPart8の最後の写真。
タイヤが自重で変形したところなど悶絶ものです。
この複製タイヤ、販売してくれないかしら(笑


kpfwさんものんびり頑張ってくださいね。応援しています。


返信する

ミリヲタ」カテゴリの最新記事