フィリピンりぱぶりっく狂笑国

フィリピンらしく
フィリピンでも
フィリピンだから

知らない世界

2024-05-11 | フィリピン

フィリピンの工場で働く工員の実生活に迫る

フィリピンには、フィリピン経済区庁(PEZA)が管轄しているエコゾーンや、オロンガポ市にあるスービック経済特区など200以上の経済特区が存在し、4000以上の日本企業が活躍している。

PEZAは1995年の設立以来、421の経済特区を設立した。

4,346のテナント企業またはプロジェクトが入居しており、そのほとんどが輸出向けである。

421の経済特区のうち、300はITパークとセンター、78は製造業パーク、23は農業産業パーク、

17は観光パーク、3は医療観光パークがある。

 

フィリピン経済特区庁(PEZA)

2,517社が操業している。業種別で見ると、輸出製造業の88%、IT-BPO(ITを活用したアウトソーシングビジネス)の78%。

地方別で見ると、ルソン地方の80%(2,139社)、ビザヤ地方の70%(355社)、ミンダナオ地方の90%(43社)が操業しており、これら企業には118万人を超える従業員が勤務している。

 

フィリピン経済区庁(Philippine Economic Zone Authority:PEZA)

概要:フィリピン各地に位置する公営、および民営の輸出加工区(ECOZONE)に投資する企業に対し各種優遇措置を付与している。
所在地:10th Floor, Double Dragon Center West Building, DD Meridian Park, Macapagal Avenue, Pasay City 1302

クラーク開発公社(Clark Development Corporation:CDC)

概要:ルソン島マニラ北部に位置する米軍基地跡のクラーク特別経済区に投資する企業に対し各種優遇措置を付与している。
所在地:Bldg. 2125, Elpidio Quirino St., Clark Freeport zone, Pampanga(Business Dev’t & Business Enhancement Group)

スービック湾首都圏庁(Subic Bay Metropolitan Authority:SBMA)

概要:ルソン島マニラ北部に位置する米軍基地跡のスービック湾自由港に投資する企業に対し各種優遇措置を付与している。
所在地:Bldg. 229, Waterfront Road, Subic Bay Freeport Zone, 2222

サンボアンガ特別経済区庁(Zamboanga City Special Economic Zone Authority:ZCSEZA)

概要:ミンダナオ島南西部に位置するサンボアンガ特別経済区、および自由港に投資する企業に対し各種優遇措置を付与している。
所在地:San Ramon, Zamboanga City 7000(本店)
所在地:1614 Torre Lorenzo Condominium, 2587 Taft Avenue corner P. Ocampo Street, Malate, Manila 1004(Manila サテライトオフィス)
所在地:Unit 702-3 Philflex Bay Center, Coral Way Drive, Mall of Asia Complex, Pasay City, Philippines 1300(Aurora Pacific Economic Zone and Freeport Authority サテライトオフィス)

カガヤン経済区庁(Cagayan Economic Zone Authority:CEZA)

概要:ルソン島北部に位置するカガヤン特別経済区、および自由港に投資する企業に対し各種優遇措置を付与している。
所在地:Malebren Building, Enrile Building, Caggay Tuguegarao City, Cagayan
もしくは 10th Floor, Greenfield Tower, Mayflower and Williams Sts. Greenfield District, Mandaluyong, Metro Manila
もしくは Administration Complex, Centro, Sta. Ana, Cagayan

オーロラ特別経済特区庁(Aurora Pacific Economic Zone and Freeport Authority

概要:ルソン島中部に位置するオーロラ特別経済区に投資する企業に対し、PEZA企業への優遇措置と類似した各種優遇措置を付与している。太平洋に面した戦略的立地と、その港湾を生かした船による輸出入が可能。
所在地:1 Corporate Campus, Sitio Motiong, Brgy. Esteves Casiguran, Province of Aurora, Philippines 3204

バターン自由港経済特区庁(Authority of the Freeport Area of Bataan

概要:旧バターン経済特区がPEZAから独立してバターン自由港経済特区となり、バターン自由港経済特区庁が設立された(2009年バターン自由港法施行細則(2010年6月9日公布、2010年6月29日施行)による)。バターン自由港経済特区は既存のバターン経済特区と、バターンのマリベレス(Mariveles, Bataan)地区から成る。付与される各種優遇措置はバターン経済特区の時と変わらず、PEZAと同じである。
所在地:FAB Administration Bldg., Freeport Area of Bataan, Mariveles, Bataan

 

中でも、ラグーナにあるテクノパークは特区で最低賃金が高く、1日520ペソ(1400円)である。

他、残業手当、食費補助費等が支給され、一般工員で月額18,800ペソから役職者で28,000ペソである。

5万円から8万円が月の給料である。

月2回支給され、所得税、各種保険や持ち家咽頭均等が控除される。

半月で手取り8,000ペソくらいである。

工業団地等で働く多くの工員は、ビサヤやビコールはじめ地方出身者がほとんどである。

多くの工員は、単身赴任が多く、工場地帯に近接する市町村に住居を賃貸している。

ベッドスペース、シュアルーム、一軒家等さまざまであるが、賃貸料は8,000円から20,000円が相場である。

得る収入から、決して安い賃貸料ではない。

他に水道光熱費、食費を要する。その金額を切り詰め、出身地で暮らす親もとへ送金する。

大きな工場の場合、送迎システムが完備していて交通費はほとんど要しない。

切り詰めて実家へ送金できる金額は5000円から10000万円程度とも思われる。

工員がよく口にする言葉。

毎日空腹に耐えている。実家への送金がストレス。Walang pera

 

工員にインタビューした。

年齢23歳 派遣年数2年

一カ月の総収入平均40,000円

姉と一緒に同じ工場で働き、家には無職の両親がいる。

姉と二人で80,000円

家賃は不法占領地区のバラック家生活で費用は発生しない。

電気代金は隣の家から引き込み、扇風機1台と白熱球40W一個で月額1000ペソ固定契約。

水道も無い。生活用水はパイプと称した18L桶を10ペソで購入する。

炊事用のガスコンロはない。両親が拾い集めた木で炊事する。

共同トイレを使用し、シャワーは18L桶の水を持参し使用する。洗濯は水を節約するため週一回行う。

米は一週間分を市場で購入、昼の弁当に充当する。

生活内容

朝4時前に起床、炊事を始め、弁当にご飯を詰める。両親の食事を用意する。

シャワー後、乗車待合場所へ向かう途中で食事をする。

残業をした場合帰宅は9時近くになる。

洗顔手荒いし、多少休んだ後夕食をとる。

11時には床に就くが、暑くて寝れないのとかとの格闘が始まる。

平均睡眠時間4時間程度とのこと。

食事

朝:近くのパン屋で1個2.5ペソのパンを2個購入し朝食にする。

昼:ご飯を持参、工場で売られるおかず20ペソから30ペソの惣菜を姉と食べる。

夜:お金があるときは近くのトロトロと称する惣菜屋で20ペソから30ペソのおかずを購入、家族全員で食べる。汁の多い料理が多い。

給料日近くになりお金が底をつき始めた場合、ご飯に塩、醤油(トヨ)をかけて食べる。

お昼は同僚から恵んでもらうこともある。

唯一の楽しみは、携帯電話。3年間小遣いをためて買った携帯電話。給料を得た日は50ペソ課金、facebookやメッセンジャーを楽しむ。

洋服等は、通勤は工場のユニフォーム。休日はオカイオカイといわれる古着屋で購入、サイズが合わない場合、仕立て直して着用する。仕立て屋の料金は30ペソから100ペソくらい。古着は50ペソから100ペソで購入できるそうだ。

最近物価が上がり、生活が厳しく、両親と相談し電気契約を解除、夜はココナツ油で作ったろうそくで暮らしている。

 

唯一贅沢できるのは、2回目の給料日のjollibee100ペソのチキンセットとのことである。

食べ物を節約、コツコツ小銭を蓄えて暮らしているとのことである。

インタビューした工員は、話を聞いている途中でおなかが鳴きだした。

帰宅費用と食事代を差し上げたら、満面の笑顔でジープに乗り込み帰宅した。

 

多くの工員は3500ペソ1万円ほどの賃貸住宅に住む。残業がなければ最低賃金のみでさらに生活がひどくなる。

フィリピンの工場で働く工員は決して無駄遣いはせず、物を大事にする。

生活用品を購入する手段は天才的である。

経済感覚はぜひ見習いたいものである。

今回インタビューした工員の生活はフィリピン国内すべてではない。

但し、多くの工員は、困窮した生活を送っていることは確かである。

そして、シングルマザーが多い。

 

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ウヒヒヒヒで暴かれた | トップ | 閉館決定 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

フィリピン」カテゴリの最新記事