隔日刊・ぶろぐぽてぽて

他愛もないかもしれない日々をろろろと。

俄名画座「南部屋」 ~韓国産でなくて米国産~

2005年09月01日 00時18分42秒 | 観たもの
こちらに書くのはお久しぶりですね

いろいろ書きたいことはあるのですが、
今回はさっきまでテレビで観ていた映画のことをば。

さっきまで観ていた映画は
夜中遅くに放映されていた「マドレーヌ」。
さすがに起きていられないのでビデオで録画して、
仕事から帰って来てからずっと観ていました。
野球中継の関係で時間がずれこんでしまったのですが、
多めに時間をとって予約したので、
全部録画されていてほっと一安心 

近年の映画で「マドレーヌ」と言うと、
韓国映画と米国映画の二種類がありますが、
私が観ていたのは
有名な児童文学のマドレーヌの方です。
アニメ化もされているのですが、
実写のこちらの方にも興味があって、観ることにしたのでした。

フランスの街並み。
厳かな佇まいの寄宿学校。
そこで元気に暮らす12人の女の子たち。
そんな彼女たちを厳しく温かく見守る大人たち。

原作よりもキャラクターが明確になった人物に加え、
映画オリジナルの人物も登場し、
原作に登場する場面を織り交ぜつつも
映画独自の物語が展開されているのですが、それにしても、
舞台・彼女たちのキャラクター・ひいては彼女たちの衣装まで、
独自のクラシックな世界を
よくぞほぼ忠実に再現して下さった! と
感激の嵐が自分の中で沸き起こるのを、私は見つめずにはいられませんでした。
日本語崩壊警報発令

また、
女の子たちから遠く離れたところにいても
女の子たちの変化にピンと来て…

なんだか おかしいですね

と直ちに女の子たちの元へ駆けつけるミス・クラベルの姿には
自分の中の女児の部分が安らぎを覚えるのと共に、
子供たちに対してこのような女性になれたらいいなと
憧れずにはいられません。

ミスクラベルは12人の女の子たちの先生でもあり、
寮長でもある女性。普段は修道女の姿をしています。

寄宿学校がなくなるかも…の話と
サーカスがらみの話が共にぎっしりと詰まっているために
どちらかの話だけでも充分なのではと思わなくもないのですが…。

ビデオの爪は折っておくことに決定いたしました。
また何度か見返したい映画です
日本語崩壊警報解除 そして

俄名画座「南部屋」

2005年01月16日 04時21分27秒 | 観たもの
新聞のテレビ欄を観ていたら、
ずっと観てみたかった映画が2本、放映されるので観ることにしました。

1本目はNHK-BS2で「隣の女」。
以前、クレタの迷路ゲストブックでゲストのRyokoさんが
「息が苦しくなるような、濃密な大人の恋の物語」と
佐藤隆さんの世界を感じられる映画かも、と書き込んで下さって以来、
気になっていた映画だったのですが、とうとう観られるなんて

「隣の女」に関する詳しいことはこちらにあるのだけど、
かつての恋人(この女性の名前がマチルダ。
言われてみると佐藤さんの作品のマチルダを髣髴とさせます)との関係が
どんどん燃え上がってゆく情景に胸が痛くなって。
物語はもちろん、映画全体の色あいなどまでも、
佐藤さんの世界に通じるものを感じずにはいられませんでした。

また、マチルダは普段、清楚な洋服を着ているのだけど、
一度、肌の露出がかなりある華やかな洋服を身に纏って振る舞うシーンがあって、
思わず目を奪われておりました。←こうすると「私の性別」が疑われそうだけど

ラストシーンも気になったのですが、
あらすじを全て知ってしまった今となれば、絶対観ておかなくてはならなかったと後悔までしてますが、
2本目の映画を観るために、TBSへチャンネルを変えました。2本目は「シェルブールの雨傘」。
日本でも多くの芸能人によってミュージカル化されている作品。

日本語訳したものをザ・ピーナッツが歌っていたり、飯田圭織さんが原語で歌っていたり、と、
映画を観たことがなかったのにも関わらず、
各アルバムを持っていたために曲だけは知っていて、
着メロもしっかりダウンロードしていたりするのですが、
じっくり映画を観てみたくなり、観ることにしました。

ミュージカル風と言うか、セリフの全てに節がついていることに、まずびっくり
「誰か残業してくれ~♪」などのセリフにも節がついているんです。
この作風?についてゆけない人々をふるいに掛け終わった後、
話が少しずつ進展してゆきます。
全体の洒落た雰囲気も現代の人々にとっては新鮮に映るだろうし、
悪くはなくて、むしろ、良いと思うのだけど。

ただ、どうしたことか、私は
傘屋の娘よりも
付きっ切りで主人公の叔母を看病していた娘の方に
情が傾いてしまってました。

それと、どうしても頭から離れなかったのが、
「なぜ彼から返事の手紙を送らなかったのかな?」
戦地ではいろいろな事情があるのだろうけれど、
思わずにはいられませんでした。難しいことなのかな。

そんな私も、ラストの雪が降りしきるガソリンスタンドのシーンでは
ただただ雪と戯れている人々に見入ってしまうばかりでした。
筋を追ってみると悲しいシーンのはずなのに、不思議と暖かさが伝わって来ます。
このシーン、大好きですね。

この作品のヒロインのカトリーヌ・ドヌーヴと言うと、
昔、実の母と共に、テレビで放映していた
「8人の女たち」を観ていたことがあって、
その時に実の母が「カトリーヌ・ドヌーヴも変わったわね~」と
2人の娘の母を演じていた彼女を見て言っていたのですが、
今回映画を見て、真っ当に年を重ねていったのでは?と、私は思います。

この日観た映画は、偶然にもどちらもフランス映画。
邦画ならともかく、フランス映画を立て続けにみるなんて、個人的には珍しいことです。
たまにはこんなのもいいかな。