京漬物近清の九代目日記

毎日、お店や九代目の周りで起こった事、九代目からのお知らせ等を日記形式でお伝えしていきます。

京女,立って垂れるが、少し傷

2007年04月21日 | Weblog
表題の川柳は十返舎一九の「東海道中膝栗毛」に出てくる一節なんですが、ちょっと是だけじゃ何の事かわからないですよね!

しかしこの句が、江戸時代の京都の文化水準の高さの証なんですよ!って文化人類学者の指摘分析が有ったって話なんです、って言っても余計チンプンカンプンですよね!?

実は江戸時代は日本全国、小便は路上や道沿いの溝にするのが普通で、今の公衆便所って概念は無かったんですが、京都では町の辻々に小便桶が設置され、皆はそこで用を足し、其れを畑にまいて野菜の肥料にしていたそうです。

それを評し「小便が、野菜と化ける、京の町」って川柳も有るほど京以外では珍しかったようです。

その際、町のそこかしこで京の女性が着物をはしょり,立ったまま小便をするのは、初めて見た京以外の人には奇異に見え、噂の京女はどれほど素晴らしい物かとわざわざ上京した当時の人を驚かせ落胆させたようです。

まあとにかく世界的にもこの公衆便所の概念は珍しかったようで、京の民度の高さは当時世界一、二だった事が判ります。

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