昨日の昼下がり、「ばあちゃん」が「ちょっと、みて。これ・・・」と「母ちゃん」に手を差し出した。
「 なに?」みると、500円玉1枚と同じ大きさのゲーセンのコインが2枚・・・。
「今さ、財布を見たら、これ(コイン)が入っていた。これ、使えんのかなぁ?」
「ばあちゃん、これ、お金じゃないから使えないよ」
「じゃあ、なんで財布に入ってるんだべ?」
「どこかで、騙されたんじゃない?」
「『騙された』って?どこで?」
「・・・さあ?どこかで買い物して、おつり貰ったりしなかった?」
「最近、使ってないから・・・、覚えていない。・・・本当に使えないのか?」
「だめだよ、ばあちゃん。使ったら、警察に捕まるよ。それに、すぐバレる。」
「なんでこんなの、500円玉と一緒に財布に入ってんだべ・・・。」
その会話を聞いていた「父ちゃん」
「諦めろ。あんたがボヤ~っとしてるから騙さったんだから。・・・命まで取らった訳じゃないんだから、諦めろ。そいづ使ったらボゲ老人だと思われっからな」
と、止めを刺した。
納得のいかないような「ばあちゃん」、しばらく2枚のコインを眺めていた。
しばらくして、一言。
「気を付けなかった私も悪い。けど、年寄り騙して数百円取ったって、仕方ねぇっちゃ、ねえ?・・・悪い人もいるもんだなぁ・・・」
少し、勉強になった「ばあちゃん」でした。