数のてっぺんに立つ男
日本国憲法の九条の条文を
あなたは言えますか?
と 問われた
私は即座に
言えませんと答えた
それでも戦争放棄の意味は知っています
その戦争放棄の条文が
拡大解釈され 自衛隊を海外派遣し
駆けつけ警護をできるようにしたのも知っています
今の憲法を改正して
明治の時代に戻そうとするのも知っています
「沖縄を返せ!」という声が遠くから聴こえてきます
「沖縄を返せ!」という声が
国会の中に入れないでいるのも知っています
自衛隊員の家族が
隠れて戦争法案反対と叫んでいることも知っています
国民主権と言う国である事も知っています
基本的人権の尊重や国会、内閣、裁判所の三権分立も
知っています
数の論理と言う言葉を政治用語とした
政治は数であり
数は力であると語った田中角栄も知っています
今その時代に戻ろうとしているのです
私たちには生きる権利がありますが
憲法違反の戦争法案の中の
海外派遣で命を落とすという権利は存在しません
日本国憲法九条の条文を
あなたは言えますか?
と また問われた
数のてっぺんに立っている一人の男が笑っている
憲法記念日と言うのが
何故あるのか分からない男だ
壊そうとするから良識者は守ろうとする
当然ではないか!
憲法の理念をこれ以上壊されてはならない
その問いに「言えます」
と 答えた
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