みすゞの故郷を訪ねる山口の旅

みすゞの故郷を訪ねる山口の旅 夭折の詩人 金子みすゞの詩には 生きるものへの優しい眼差しや慈しみが溢れている 一方で 底知れない孤独や寂しさ 死の影が伝わるものもある そんなみすゞを 生まれてから20歳になるまで育んできた町は 山口県の日本海側に面した仙崎という小さな港町だ この十年来 みすゞの詩に魅せられてたくさんの歌を作曲してきた 作曲するために選んだ詩に共感し 深く理解することは大切だが 詩人の生まれ故郷を訪れることは必ずしも必要ではないかも知れない けれど みすゞの心に寄り添って曲を作ろうとすればするほど 金子みすゞが生まれ育った場所を訪れたいという気持ちが募ってきた 多くのみすゞの詩は たとえ直接故郷を詠ったものでなくても みすゞが生まれ育った町で見ていた風景が重なり 更には空気の色や匂いまで詠まれているような気がする この夏 そんな長年の念願を叶えるべく 家族とみすゞの故郷 仙崎を訪れた 2013年8月 4泊5日で山口を巡った旅のレポート 山口市～秋吉台～角島 みすゞの故郷を歩く ～仙崎・青海島～ ～萩～