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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

2006年夏のヨーロッパ旅行 ~ベルガモ~

2006年09月14日 | 2006 夏のヨーロッパ旅行
ベルガモ BERGAMO
ミラノから鉄道で50分ちょいのベルガモ駅からバス~ケーブルカーと乗り継いで、標高336メートルの丘の上にあるベルガモのチッタ・アルタ(citta alta)へ。そこには時間が止まったような中世の町があった。

迷路のように入り組んだ狭い路地や、色大理石のはめ込み模様で彩られた教会の見事な外観、カフェテリアが並び、噴水や花のある明るく広々とした広場、お菓子屋さんやお土産屋、レストランが軒を連ねる通りなど、どこを歩いても楽しいし、どこでも絵になるベルガモの旧市街。

城壁内の小さな町は一回りするだけなら1時間もかからないのだろうが、のんびりと散歩したり、買い物したり、お茶したり、それに教会や行かなかったが博物館もゆっくり見学するならミラノからまる一日はとって出かけたい。

美しい石畳の敷き詰められたヴェッキア広場(Piazza Vecchia)の片隅で、高い塔が印象的なラジョーネ宮の方面をスケッチ。中央に見える石の階段は鮮やかな花々で彩られ、カップル達の撮影スポットにもなっていた。描いている途中で雨がぽつぽつと降り出し、あわてて屋根の下に退避した。雨は短時間で止み、濡れた石畳がひときわ町の風景に風情を与えた。

ベルガモへはミラノ中央駅(Centrale)から電車で行くのがわかりやすい。ベルガモ駅まで50分ちょっと。約1時間毎に出ている。そこからバスの1Aに乗ってケーブルカー(funicolare)駅まで行く。バスの乗車時間は10分ほど。ケーブルカーで一気にベルガモ旧市街のあるチッタ・アルタへ。
丘の上にある旧市街は「上の町」を意味するチッタ・アルタ(citta alta)、またはベルガモ・アルタ(Bergamo alta)と言う。ちなみに「下の町」を意味するチッタ・バッサ(citta bassa)は、鉄道駅周辺に広がる比較的新しい街並み。こちらは建物も大きくて格調のある町でよそそうだったが、今回はバスから見ただけだった。
ミラノ中央駅の切符売り場はいつでも行列ができている。切符を買えるまでに30分は見ておくこと。

ベルガモの町中でよく見かけたこのお菓子は、ポレンターノ(polentano)というベルガモ名物。小さめのを一つ買って、帰りの電車の中で食べた。リキュールの香りがきいたしっとり系で、とってもあま~いお菓子だった。「茶をくれーい!」

ちなみに、この町の名前ベルガモ(Bergamo)を形容詞にして、「ベルガモの」と言うときはベルガマスコ(bergamasco)(男性形)、ベルガマスカ(bergamasca)(女性形)となるそうだ。すると男性複数形ならbergamaschi(ベルガマスキ)、女性複数ではbergamasche(ベルガマスケ)かな? つまり、ドビュッシーの有名なピアノのための「ベルガマスク組曲」というのは「ベルガモの組曲」ということだったのだ。なるほど、「前奏曲」「月の光」「パスピエ」なんて、この町によく似合うなぁ、と納得。


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