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足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

早稲田大学フィルハーモニー in 落六

2006年06月11日 | pocknのコンサート感想録2006
6月11日(日)森山 崇指揮 早稲田大学フィルハーモニー管弦楽団
落合第6小学校体育館

【曲目】
1.ヴェルディ/歌劇「運命の力」序曲
2.J.シュトラウス/ポルカ「雷鳴と電光」
3. モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466~第2楽章
Pf:筒井紀貴
4. 久石譲/「もののけ姫」~主題歌
◎ 全員合唱「翼をください」
5. ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
6. チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調~第4楽章
【アンコール】
J.シュトラウス/ラデツキー行進曲


早稲田フィルハーモニーが2年ぶりに落六にやってきた。去年はどっかのしょぼい男声合唱が来たように記憶しているが、やっぱりオケはいい。しかもこの学生オケはとても上手い。早稲田には有名なワセオケの他にもこんな上手いオケがあるわけだ。

金管は力強く、肝心なところを確実に決めてくるし、弦も良く揃っていてクリアで芯のある音を出す。楽器紹介のコーナーでトップのメンバーでやった「アイネクライネ」の第2主題手前までのデモがまた上手く、柔らかく瑞々しく、優雅ささえ漂わせていた。トップが第1プルトでこうした良いアンサンブルができれば、後ろの方までそれは伝わるもの。ヴェルディやチャイコでも実力を発揮していた。
指揮の森山さんはいろいろなアマチュアオケを振っているようだが、このオケからもとても良い表情と響きを引き出して、聴き映えのする演奏を披露した。

クイズを交えながらの学生の司会進行も楽しかったし、楽器紹介もみんな上手(とりわけトランペットを披露した女子学生はプロ級!)、卒団生がモーツァルトのコンチェルトでソロを弾いたのもすごいし、ハンガリー舞曲では生徒に指揮を体験させるコーナーもあった。

チャイ5は、各楽章に登場する有名なモチーフの部分を聴かせてから4楽章をやったが、これを聴いたら全曲を聴きたくなった。ちょっと悪乗りって感じもしたが、すごく楽しそうに演奏している学生達の姿もいい。最後の「ラデツキー」はもちろん手拍子付き。大人にとっても楽しいコンサートだった。

休憩時間には集まってきた子供達に楽器を弾いて聴かせたり、説明してあげたりしている学生達の姿もいい。こうした企画は毎年やるといい。毎年継続して早稲田フィルハーモニーに来てもらうのがいい。

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