『いねかりやすみ』 菊池日出夫作・絵 こどものとも傑作集(福音館書店)
この辺では稲刈りシーズン。色んなところで、稲刈り体験をやっていています。子どもたちが通う公立小学校のお米担当は5年生。学校が田んぼを持っていて(田舎バンザイ)田植え、稲刈りと体験してきて、今日は脱穀なんだそうです。最後に自分たちで育てたお米で餅つきして食べるのが毎年の楽しみ。
かなり一貫した流れで、稲作体験をさせてもらってはいるものの、この辺ではまだまだ「体験」。ところが、それが生活の一部になっていたのが絵本『いねかりやすみ』の時代で、農家の子どもが多かった頃の、長野県佐久地方では、農繁休業というのがあって、子どもたちは「いねかり休み」と読んでいたそうです。
こちらの絵本、子どもたちが大大大好きな『さんねんごい』に続く、のらっこシリーズ第2弾。絵本に登場する子どもたちも『さんねんごい』のときよりも大きくなっていて、稲刈りの前に田の鯉取りをするのですが、そこで三年鯉にも再開できるのも嬉しいところ。
おふざけしながらも、稲刈りや脱穀を手伝う子どもたち。その様子がとおってもイキイキとしてて。強制的に親に手伝わされているわけではないので、悲壮感はなくて、ただただ眩しい子ども時代。最後のみんなで薪風呂入っている場面もいいなあ。この時代に生きていないのに、なんだろう、このとてつもなく懐かしい感じ。
でも、うちの子どもたちはやっぱりただただ、全力で遊んでいる『さんねんごい』のほうがお気に入りのようでした♪