『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
ハッとする気づきのある絵本や児童文学をご紹介♪

シンデレラの真実と思春期

2016-10-06 23:31:10 | 児童文学論


今朝の朝焼けはとても美しくて、しばし見とれてしまいました。そう、この朝が苦手な私が(←知らんがな)、この私が!今朝型を実行して1週間たちました。わ~、パチパチ。といっても早くて4時で、あっという間に朝ごはんの支度の時間がきてしまうんですけどね。そして、朝ごはんの支度時間は続いてますヨ、先日ご紹介した小澤俊夫さんの昔ばなしへの招待を聞きながら支度が日課となりました♪ そして、思わぬ効果!?なんとこういうものに全く興味のない夫も必然的に一緒に聞くことになり、「これ面白い!!!」ってえらく感心して興味を持ってくれたんです。専門的、学問的な話ではなく、日常にすごく結びつけて話してくれるので、夫のようなあまりこの世界に興味のない一般人(笑)の心にも響くようです

でね、今日ちょうど中2の思春期の女の子のママさんが「あんなに天使みたいだった子が~」って嘆くから「そんなアナタに♪」って小澤俊夫さんのラジオをすすめました。こちらの『シンデレラの真実』は必聴です!グリムのシンデレラ(『灰かぶり』)はね、魔法使いの魔法によって美しい姿になるんじゃないんです。そんな魔法によるまやかしの美しさではない。死んだ実の母の前での真のシンデレラの姿が美しかった、というんですね。ところが、シンデレラ、それを誰かに認めてもらいたくって、お城に行ってせっかく王子さまに認めてもらっても、また元の灰かぶりに戻っちゃう。それを3回も繰り返してるんです(3回繰り返しは昔話のお決まり)。これは一体なんなのか。

小澤俊夫さんは、この行ったり来たりは思春期の子どもの心の動き・行動を表してるというんですね。深い!!!

ほかにもおすすめは、このブログでも以前紹介した『さんねん寝太郎』。実はですね、ブログの編集画面からアクセスキーワードというのが分かるのですが、「三年寝太郎 不登校」というキーワードが多いんです。不登校のママの間で有名だってことはブログ書いた後から知りました。私が読んだ『さんねん寝太郎』は最後は人のために役立つことをするのですが、小澤俊夫さんが紹介したバージョンはまあ、悪い。悪知恵働いて、長者の娘をだまして結婚するんです。大人が顔をしかめちゃうような内容。こちらのバージョンの寝太郎の話、そこから何が分かるかという小澤さんのメッセージもぜひ聞いておきたいもの。若いとき寝てて何もしてないように見えても、実は、自分と対話したり色んなものを吸収してるんだよ、って。そういう時間って必要なんだよ、って。お酒だって発酵する時間が必要。若いときの寝てばかりな時間は発酵時間で必要なんだよ、って。最近の子は寝太郎させてもらえないんじゃないか、って小澤さんは言います。ついつい目の前の言動見て親は判断しちゃうけれど、「待つ」こと。発酵期間、発酵期間!

発酵といえば、仕上がりました!前回仕込んだ手作りペールエールビール。ジャーン↓



まぶしい琥珀色。夫婦ヶ池の目の前の楽しいお宅(家の中にブランコやミニボルダリングがあるんです)で乾杯!一人一品おつまみを持ち寄れば、まあ美味しいものがズラリ。



次は何を仕込もうかとワクワクしていた母たちでした