毛唐もすなるブログといふものを

日本男児もしてみむとてするなり

第二次世界大戦処理のくびき

2005-07-22 00:00:00 | 国際
国連=連合国(the United Nations)は、基本的に第二次世界大戦処理の枠組みです。その後の冷戦を第三次世界大戦と考えると、その負け組みであるロシアが未だに安保理の常任理事国に居座っているのは少々どころか大変におかしい。では、なぜそのような形になっているのか。それは、冷戦の結果ソ連は崩壊したが、降伏文書に調印したわけではなく、国土が分裂したにせよ占領されたわけでもなく、明白な形での敗戦ではなかったのが一つ。そして、より重要なのはソ連が核・ミサイル大国だったことです。核とその運搬手段を持つということは国際政治の中で如何に効力を発揮するかの証左です。北朝鮮が核とその運搬手段たるロケットに向かって狂奔する所以でもあります。

少々話が横道に逸れました。第二次世界大戦処理の枠組みは、負け組みである我が国にとって不利益であるに決まっています。したがって、我が国としては第二次世界大戦処理のくびきを脱するべく、国連改革に取り組む必要があります。それには唯一の超大国・米国がその気になってくれなければかなわないことです。そして現・共和党ブッシュ政権はその気がある。我が国にとって千載一遇のチャンスです。これに反対する勢力は、支那・朝鮮などの手先か、平和ボケか、単に物事を考えていないかのいずれかでしょう。物事を考えない連中は昨今のマスコミの現状からすれば無意識のうちに支那・朝鮮などを利する方向になってしまいかねないので、有害です。我々はそういう折に触れ、そういう無考えな連中にスマートに事の次第をアナウンスする必要があります。

ところで、昔「国連中心主義」というものがありました。小沢一郎などはその系統だったと記憶します。日本を敵国と定義する国連を外交政策の中心にすえるという、なんともブラックジョークのような話ではありますが、その反面、これを唱えていた連中の一部がその狙いとするところは理解できます。即ち外交の選択肢を増やすということです。冷戦が終了し、二国間関係で外交交渉が進展する事態になるとどうしても弱い方が押し捲られる。日米関係で言えば日本が押し捲られる可能性が高い。そのときに米国を牽制するカードとして国連、正確には「国連神話」なるものを維持したい。そういうことです。

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