1)POSTCARD
2)NOW I'M A A FARMER
3)PUT MONEY DOWN
4)LITTLE BILLY
5)TOO MUCH OF ANYTHING
6)GLOW GIRL
7 PURE AND EASY
8) FAITH IN SOMETHING BIGGER
9) I'M THE FACE
10) NAKED EYE
11) LONG LIVE ROCK
※曲目はオリジナル盤のもの
THE WHOの通算8枚目で、未発表曲アルバム。
前作『QUADROPHENIA(邦題:『四重人格』)』(1973)から1年が経ち、契約上の都合も含めレコード会社から新作を促されるも、一部メンバーのスケジュールの都合からレコーディングができない…。
そこで、ベースのジョン・エントウィッスルがこれまでのお蔵入りされたものから良い曲をチョイスして、まとめられたアルバムです。
“未発表曲編集盤”ではありますが、内容はとても良く、THE WHOのオリジナルメンバーによる現役時のリリースだったためか、オリジナルアルバムリストに肩を並べている作品です。
未発表とはいえ、当時すでにライブでプレイされていた、7)と10)が収録されています。
中でも7)は『WHO'S NEXT』(CD日記 '70洋楽編 # 29参照)のアウトテイクではありますが、ラストの盛り上がりは何回聴いても、“カッコイイ~!”と思わせます。それまで未発表だったのが惜しいと思います。
以前も言いましたが、私の勝手な造語でTHE WHOは“ダイナミック・ロック”が適当だと自分の中では思っていますが、7)、10)、11)に関しては、それが当てはまる曲だと思います。
他、アコースティック基調で、どこか大らかな5)も好きです。
未発表曲のアルバムとはいえ、中途半端な雰囲気は無く、THE WHOのあらゆる魅力を聴き取ることのできる、好盤だと思います。
現行盤はリマスターされ、さらに12曲加わって、全23曲となりボリュームアップ(曲順も変更)。
確かにこちらもいいのですが、私は旧規格盤から聴いているので、本来の良さが伝わるオリジナル仕様の方が好きです。なので、上記曲目もオリジナルのものを表記しました。
私のライブラリーでは、“旧規格盤(初買い)→デジリマ盤に買い替え。同時に旧規格盤手放す。→旧規格盤を再認識し、中古盤で再入手。”という経緯を辿っています。現在は旧規格盤と現行盤の両方を持っています。(笑)
それだけ、私のお気に入り作品なのです。
[CD日記 '70洋楽編 # 53]