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DoaU206日目_Part2_ドミニク・サブロン(パン/渋谷)

2009-09-22 21:45:08 | 食べ物
映画監督で誰が好きか?
そう聞かれたら、たぶんメル・ブルックスと答える。
「ヤング・フランケンシュタイン」を初めて見たのは大学生のとき。
日本公開から10年弱ぐらい経過していたけれど、
それまでの笑いを根底からひっくり返すぐらいの衝撃。
執拗なまでのドタバタの繰り返し、死ぬかと思うぐらい映画館で笑った。

フランケンシュタイン教授、ジーン・ワイルダーは
「アイム・フロンコンスティン」と繰り返したけれど、
そのフロンコンスティン教授は、優秀な脳を盗み出そうとし
(結果はアホな脳を盗んでしまうけれど)、
屈強な体つきの死体(凶悪犯の死体)を墓から掘り返し、
そしてついには祖父・フランケンシュタイン博士と同じく、死者を蘇らせてしまう。
そのモンスター役を演じたのがピーター・ボイル。

そして今日、このピーター・ボイルにそっくりな人物を見つけた。

ドミニク・サブロン

パリの高級パン屋のオーナーなんだけれど、どう見てもモンスター。
マキシム・ド・パリ(ソニーの方)とのコラボで
昨年、赤坂サカスにオープンし、今年8月末に東急フードショーにもオープン。
ヒラルの帰りに、東急フードショー店に寄ってみた。

バゲットを買ってみる?とか、嫁さんと話したけれど、
オレが死体になっている間に、嫁さんはパン焼きマシーンと化した。
家中パンだらけ。
バゲットを買うと、一生パンを食いつづけるはめに陥る。
すんなり諦めて、クロワッサンだけ買って帰る。



見た目はきれいに層ができていて、なかなかうまそうである。
表面もパリッとした感じがする。

しかし、だ。
コレ、クロワッサンか?

クロワッサンと言えど、フランス産小麦なので、もっちりとした食感にはならない。
外はパリっと、中はさくっとした食感が命。
だから、手でちぎろうとすると、そのまま崩れてしまうし、
言ってみれば、柔らかいパイ状のハズだ。
そして、大量に使うバターの風味も欠かせない。

しかし、このクロワッサンは違う。
歯を押し返してくるのだ、生地が。

発酵バターの風味を活かすために、とか御託がある。
たしかにバターの香りは活きているけれど、肝心の食感が最悪だ。
ソニーというか、マキシム・ド・パリ側に
日本ではもっちりとした食感がウケる、とか吹き込まれたのか?

これがパリで人気だったら、フランスなんて行く必要はほぼない。
ヤマザキのクロワッサンで十分だ。


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