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DoaU243日目_Part2_支那そば屋 こうや(ラーメン/四ッ谷)

2009-10-29 18:19:21 | 食べ歩き
あったはずのものがなくなっていた・・・
その形を白い破線で描いて点滅、周囲に!と?を飛ばす。
アニメでよくある表現方法である。

10年前、四ッ谷で働いていた。
地名は四ッ谷ではなく、市谷とついていた。
旧防衛庁市ヶ谷駐屯地、今は防衛省となっている正門のすぐそば。
昼ごはんなのか、晩ごはんなのか、それとも夜食なのか
正体のわからんメシを食べに行くのはだいたい四ッ谷。
しんみち通りや新宿通沿いの店が多かった。

ただ10年の時を経て、四ッ谷の街もたいがいに変わっている。
あったものがなくなり、なかったものができている。
第一勧銀はみずほ銀行でもなくなっていたし、
三井ガーデンホテルなんてものができてたりする。

K氏に会う前に、昼ごはんを食べておこう、
そう思って、四ッ谷見附の信号から新宿通りを新宿方面へ。
パーラーコメットというパチンコ屋に入る。
もちろんパチンコをする訳ではない。
パチンコ屋の中で塩バターラーメンをすする自分を想像しながら、
裏道へと通り抜ける。
北海道らーめん熊っ子は10mぐらい先・・・のハズだった。

アルミサッシの引き戸に黄色いファサード、
アタマの中で白い破線が点滅する。

ないのだ、建物自体が。

2台分のコインパーキング。
車2台に姿を変えた熊っ子は、オレから塩バターを奪い、
妄想から現実へと引き戻す。
新宿通りへ戻って、信号を渡る。
しんみち通りは訳が分からなくなっている。
大船渡だけは健在だ、しかし、飲んだくれる訳にはいかない。
さて・・・

しんみち通りからそのまま四ッ谷三丁目方面へ進む。



これまた10年ぶりぐらいか?支那そば屋こうやである。
ああ、このおばちゃん覚えてる、
このおっさん、まだ麺を茹でてるのか・・・感慨深い。

しかし、店内を見渡すと、また白い破線が点滅する。

ホコリまみれでぶら下がっていた干し魚や魚のアゴ、
得体の知れない液体が入った瓶は姿を消し、
雑駁だった店内がかなりキレイになっている。

ぐるぐる見渡しているうちに高菜麺(900円)が出てくる。



高菜とネギが相変わらずてんこ盛り。
チャーシューの枚数もその薄さも変わらない。
スープの色だって、10年前から何も変わっていないような気がする。

ただ、実際に一口飲んでみると、牛骨スープというふれこみの
スープはちょっとあっさりしたかも、脂が少なくなった印象。
もちろん塩気は相変わらず強い。だってラーメンだし。

高菜に干しえびが入っているのも変わらない。
唐辛子の強さも変わらない、激しい汗だって10年前と一緒だ。

麺は細麺。
かなり頼りないけれど、それがこうやの麺である。
文句を言うヤツは来るな、そう言ってもいいと思う。
そして麺は多い、当たり前だ、それがこうやである。
ギブアップしそうになるけれど、礼儀はわきまえている。
30分かけて食べきるとやたらとノドが乾く、それがこうやである。


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