こんにちは。サンパウロは今日も雨です。
今日は為替レートについてです。
ブラジルの通貨単位はレアルです。
このブログの中では便宜上1レアル＝５０円として物の値段を表してきました。
実際、しばらく前までは５０円台でしたし、２年ほど前は１レアル＝４０円程度でした。
ところがブラジルは近年ＢＲＩＣｓの一角としてもてはやされ、バイオエネルギーであるエタノールや豊富な農産物、鉱物を保有する資源大国であることから投資対象として魅力が高いようで、レアルの対ドルレートが進み、実力以上とも言われるレアル高になっています。以前は１ドル＝３．５レアル程度だったのが、今では１ドル＝１．９レアルを挟む展開となっています。
円に対しては基軸通貨であるドルを介してのレートですが、３月末で１レアル約５７円だったのが今では６５円になっています。
これがどのような影響をもたらすのでしょうか？
勿論日本が円高の時と同様に、輸入品は安く、輸出は難しくなるのは当然です。
幸いにして社業は輸出入とは関係なく、業績への影響は軽微ですが、個人的には影響大です。
日本から駐在で来ているので、給料は日本の給料がベースになります。
例えば、仮にこちらで月額５，０００レアルの給料を受け取るには、３月であれば日本円にして約28.5万円を日本の給料から差引かれ、残りは日本の口座に日本円で振込まれます。しかし、現時点では同じ５，０００レアルを受け取るためには日本円で32.5万円必要です。
その差４万！しかも月額！年間５０万円近くもレートで損をすることになってしまいます。減俸と同じです（笑）。
しかも実力以上と言われていたレアル高ですが、今ではこれが普通であり、さらにレアル高が進む可能性があると言われています。そうなると・・・考えるだけで恐ろしい（笑）。
またレアル高は思わぬところに影響が出ているようです。
ブラジルから日本に出稼ぎに行っているブラジル人。折角日本で一生懸命働いたのに、ブラジルへの送金額は目減りする一方です。急激な為替変動は考え物ですね。
円は対ドルに対しても円安で推移しているため、レアル換算ではダブルパンチです。
個人的にはそろそろ為替が安定してくれないと辛いなぁと・・・。
でも一般のブラジル人にとっては全く関係ない出来事のようです（笑）。
