はぎおの「ツボ」note

興味がかなり偏ったはぎおが「ツボ」にはまったことを、のんびりと、時に激しく?!思いつくまま綴ってます…

「特捜最前線」

2015-02-10 19:53:59 | 記録:刑事ドラマ・サスペンス

ブログ開始当初から、時代劇刑事ドラマについては何度か書いてきました。

「刑事ドラマ」 など・・・

 

もちろん「太陽にほえろ!」ネタが一番多いのですが、最近はまた「特捜最前線」に興味が出てきましたねぇ・・・

 

2008年7月に書いた 「求む!刑事ドラマ!」 で、「特捜」について書いた内容はこちら↓

当時は「太陽~」や「西部警察」があまりに派手だったのでとても地味な印象でしたそんなに熱心に見てなかったかなぁ
でも今「スカパー」で完璧はまってます男臭くて、シリアスで、切ない。実に面白いです大人向けのドラマだったんだなぁと。歳を重ねると感じ方も変わってくるんですね。
登場人物も「太陽~」より本物の「刑事」っぽい今時の若い子向けのドラマにはない大人の香りがして、深い。
今はすっかり「武道家」の藤岡弘さんですが、濃い~刑事役がとても印象的。はぎおにとっては藤岡さん=桜井刑事です

 

今現在は、「東映チャンネル」のみの放送で、全放送ではなく「セレクション」という形での放送ですが、なんか、見入ってしまいますねぇ。

「太陽!」ももちろんシリアスで、考えさせられる内容も多かったですが、服装から髪型から、「警察官としてはどう?」と思わないではないですよね。
ま、そこが素敵なんですが

個性的な七曲署とは違い、この「特捜」は、エリート集団ですから、全員スーツで髪型もびしっとしたもの。
一部を除いて、メンバーのほとんどは英語は完璧、ヘリも操縦できるし、メカにも詳しく、銃の腕前も一流・・・
もちろんニックネームで呼ぶこともなく、名字の呼び捨て。本当に

「男の集団」

って感じです。やはりそこは「東映」制作の男くさ~い、ハードボイルドタッチ。

 

一番見ていた時代のメンバーは・・・(敬称略)

神代課長(二谷英明)、船村(大滝秀治)、橘(本郷功次郎)、桜井(藤岡弘)、紅林(横光克彦)、叶(夏夕介)、吉野(誠直也)

という不動の5年間ですね。

演者の出身も、映画スター、新劇のベテラン、そして・・・特撮のヒーロー!という、他に例のないようなキャスティングが面白かった。

エリート集団という割には、ベテランの船村さん、武闘派の吉野さん、というたたき上げの刑事がいたりすることで、まぁ対立の絶えない仕事仲間たちで。
(ま、良いようにとれば、本音でぶつかり合ってるということで。)

誰かがピンチになれば、団結して解決する、というのは「男の世界」満載
アプローチは違えど、全員が「犯人逮捕」という共通の目的を持ってますからね。

 

それにしても、この方たち、生い立ちとか私生活とか尋常じゃないほど不幸な人の集まり。

奥さんが蒸発、娘は自分の目の前で凶悪犯に殺害される、という課長をはじめ、
幼いころ生き別れた母をやっと探し当てたと思えばすでに死亡、いきなり義理の妹の登場。
母と自分を捨てた父は大物政治家でしかも容疑者。そして目の前で殺される・・・

それ以外でも、だいたい妻と死別か離婚、家族と不仲・・・・普通の人がいなくて。

(途中で短期間出演した若手の人たちも、悲惨な生い立ちだったりして)

犯罪者たちよりも刑事の方が悲しい生い立ちなのかと思わずにはいられないほど。

 

他のドラマでも人物の背景・生い立ちを描いたものもありましたが、登場人物全員の背景をここまで踏み込んだものはあまりなかったような・・・

 

 

ストーリーも、「なんだこれ」という突飛なものもあった気がしますが、基本、事件そのものもハードなものが多く、解決しても悲壮感漂うまま唐突にエンディング。ま、考えてみれば、解決したところで、ハッピーエンドで終わる犯罪事件って少ないかもしれませんよね。
そして、ドラマ中に入る、登場人物たちの「語り」が重厚感を増したような気もします。

それとは別に、レギュラーメンバーがスケジュールの都合上、長期欠席者が多く、他の人が急きょ登板したりと、とても柔軟な感じでした。
今考えると、まるで、アメリカのドラマを見ているような雰囲気で。

 

はぎおは、このドラマで「大滝秀治」という名優を知りました。
スマートな若者たちが多い中、汗やつばを飛び散らせながら、まさに「力説」するベテラン刑事は強烈な印象を残しました。
エリートのしかも若者の集団の中には、絶対にこういう人がいないといけませんよね。

 

また、昔にも書きましたが、今や武道家(最近はコーヒーを魂を込めて1時間もかけて淹れるってのがツボ)藤岡さんは、はぎおにとって仮面ライダーではなく、いつもびしっとスーツを着ていた桜井さんなんですよね。エリートなんだけど武闘派で、チラッと見せる優しい笑顔がとても好きでした・・・

そして、課長補佐の橘さん、冷静でありつつ厳しいんだけど、反面情に厚くて。再放送で改めてファンになりました。
演じていた本郷功次郎さんも、今見ると大人の色気がムンムンして、すっごく魅力的。
そして、目配せとか、ちょっとした身体の動きとか、細かいところのお芝居が素敵なんです。

 

二谷さん、大滝さん、本郷さんをはじめ、若くして亡くなった夏さん・荒木しげるさんなど、すでに鬼籍に入られた方が多いのが残念ですね。
でもこうして、映像に残って、今でも見ることができるので、ありがたいことです。 


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 便利なのか、どうなのか 。 | トップ | 凰稀かなめという人。 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
70年代刑事ドラマの懐の深さ (銀色のピエロ)
2015-02-12 23:52:07
こんばんは(^^)

「太陽にほえろ!」が大ヒットして、刑事ドラマのスタンダードになっていく中、そのスタイルに倣わず、独自の路線を貫いた「特捜」や「Gメン」。

こういった作品が存在し得たことが、当時のTVドラマの懐の深さだと思います。

平成を代表する「踊る!大捜査線」も、その実お話しは物凄く浪花節なのに、それを理解せず、表面的なスタイルだけを真似た刑事ドラマが乱立したのはちょっと残念ですね。
返信する
Unknown (はぎお)
2015-02-13 19:56:07
>銀色のピエロさん
こんにちは。

そうですね~
あの当時は本当にいろんなスタイルのドラマがありました。
だからこそ、比較しつつ、楽しめたんだと思います。
それは時代劇しかり。
そういえば、「特捜」も「Gメン」も東映作品ですね。

今は何かと「リアリティ」を追求するものばかりで、しかも似たような渋いドラマばかり。
もっと弾けたもの、人情もの、様々あってもいいと思います。

そうそう、「踊る大捜査線」も初期の頃はよく見てました。
パロディあり、人情ものあり。リアリティも追求しつつ、刑事ドラマを愛する人が作ったドラマだなぁと思ったものです。

きっとこれからも昔の刑事ドラマを楽しむ日々が続くんだろうなぁ・・・
返信する
Unknown (エクスカリバー)
2015-02-22 14:41:21
近年になって『特捜最前線』の新作が作られてますが、どんなにストーリーや脚本を練り上げ、演出が工夫しようとも、このレベルの役者さんを揃えられなければ、それは『特捜』じゃないんですよね。例えオリジナルを彷彿とさせるキャラクターやシチュエーションを登場させようとも。
桜木健一や西田敏行が出てた初期が懐かしい。
返信する
Unknown (はぎお)
2015-02-22 16:58:45
>エクスカリバーさん
こんにちは。

やっぱヒットするドラマは、ストーリーもですが、シチュエーションにガッチリとはまった役者さんがそろった時なんでしょうね。
そう思うと、「特捜」の中期は個性派のキャラクターが不動の時期が長く、安定感がありましたね。

私は、初期を知らないので、西田さんが出演していたことにとても驚きでした。エリート集団というイメージが強かったので、西田さんとか桜木さんとか、今見るとちょっと変な気もしましたが、逆に今、その時期の作品を見たい気がします・・・
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。